近年、資産運用に関心を持つ人やこれから始めてみたいと考える人が増えている。しかし、今まで投資にチャレンジしたことがない人にとっては「お金が減るのが怖い」「失敗したらどうしよう」「うまくできるのか……?」などさまざまな不安に駆られることもあるだろう。

そこでこの記事では、資産運用でよくある失敗例や失敗しがちな人の特徴、さらに対策や解決策まで解説する。安心して資産運用をスタートできるよう、ぜひ参考にしてほしい。

目次

  1. 資産運用で失敗する人の特徴は?
  2. 資産運用に失敗しないために
  3. 実際の失敗や解決策
  4. プロに相談するなら……
  5. まとめ:基礎知識を身に着け、地道に投資を進めよう

資産運用で失敗する人の特徴は?

資産運用に失敗する人の特徴とは。実例や成功のための心構えを紹介
Miha Creative/stock.adobe.com

まず、資産運用で失敗する人の特徴について見ていこう。

目標や目的がないまま運用をしている

なぜ資産運用に取り組むのか、いつまでにいくら増やしたいのか。これらの問いは運用の成果とは関係ないように思うかもしれないが、実は重要な意味を持つ。

目標や目的がなく、運用で増えたお金をいつ何に使う予定かわからない状態だと、どれくらい増やしたいのか、どれくらいまで減っても大丈夫なのかが判断できず、自分に合った運用商品を選ぶことができない。

投資では、ロー(低)リスクならばロー(低)リターン、ハイ(高)リスクならばハイ(高)リターンというように、リスクとリターンが比例する。取るべきリスクと目指したいリターンのバランスを考えて、それに合った運用商品を選ばないと「こんなはずでは」という失敗につながってしまう。

投資を始める前にあらかじめ自分や家族の今後のライフプラン、収入・支出、運用の目的や目標についてよく考え、無理のない運用を心がけたい。

短期的な利益を重視している

資産運用に失敗する人は、短期的な値上がりや値下がりに一喜一憂する傾向がある。

短期的な視点しか持たないでいると、「すぐにお金を増やしたい!」と極端にハイリスクな商品を購入したり、少し値上がりしただけで早々に売却したりなどのさまざまな失敗につながるので要注意だ。

「投資はかんたんに稼げる」と考えて目先の利益ばかりに捉われていると、最悪の場合、「元本保証(損失が出ない)で非常に高いリターンが見込めます!」などとうたう投資詐欺にひっかかって、大金を失ってしまうかもしれない。

「資産運用は一朝一夕で成せるものではない」「ローリスクでハイリターンを狙える投資はない」と肝に銘じておこう。初心者は特に一攫千金を狙ってハイリスクな商品には手を出すのではなく、数十年単位の長期的な視点を持ってじっくりコツコツと運用に取り組むのがおすすめだ。

よく調べずに商品を買う

よくわからないままとりあえずよさそうな商品に手を出してしまうのも、失敗する人の特徴だ。

たとえば証券会社や銀行の窓口に行っておすすめされた商品を熟考も比較もせず買ってしまう、高利回りと聞いていきなり複雑な仕組みのオルタナティブ投資(伝統的なものとは異なる投資対象や投資手法)に手を出す、なんとなく話題のテーマに投資をする、などの行動は避けたほうが無難だ。

証券会社や銀行は確かに金融商品を日常的に扱っているが、担当者が「常に顧客に寄り添った適切なアドバイスをしてくれる投資のプロ」とは限らない。もしかしたら、あなたが商品を売買するたびに得られる手数料収入ばかり気にしているかもしれないのだ。

人におすすめされた商品を鵜呑みにしてはいけない。失敗しても他人は保証してくれるわけでも責任を取ってくれるわけでもない。おすすめはあくまで参考程度に、投資の目的に合った商品を自分で調べ、比較したうえで購入しよう。

資産運用に失敗しないために

続いて、資産運用に失敗しないためにはどうすればいいのか知っておこう。

基本的な知識をつける

前述のとおり、よくわからない商品になんとなく投資したり、成功する投資の鉄則を無視したりするのが、資産運用に失敗しやすい人の特徴だ。そうなるのを避けるためには「知識」が不可欠だ。

知識がないまま投資に臨むのは、ルールを知らないまま競技に参加するのと同じだ。それでは百戦錬磨のプロも混じっている舞台で勝てるわけがない。もし仮に強運を発揮して勝てたとしても、それを継続することはできないだろう。

面倒に感じるかもしれないが、自分で調べたり、学んだり、比較したり、仮説を立てて実践したり、そうした手順を省かないようにしよう。

完全に他人任せにするのはよくない。しかし、自分の知識が充分なのかわからない、自分の戦略が合っているのかわからないということもあるだろう。そんなときは、プロに聞いてみるのも1つの方法だ。

たとえば資産アドバイザーのマッチングサービスや本、セミナーのほか、最近ではYouTubeや音声配信など、さほどお金をかけなくてもさまざまなツールを通して学べる。うまく利用していこう。

投資の3大原則「長期」「積立」「分散」を実践する

投資初心者が特に知っておくべきなのが「長期」「積立」「分散」を意識して運用することの大切さだ。この3つは「失敗しにくい投資の鉄則」とも言える。

・「長期」

投資はできるだけ長い期間にわたって取り組むのが理想だ。失敗しやすい人の特徴として「短期的な利益を重視している」ことを挙げたが、長期的な投資はその対極にあたる。運用を数年~数十年といった時間軸で捉えていれば、日々の値動きで一喜一憂せずに済む。また、長く取り組めば取り組むほど、利益が利益を生んでどんどん増えやすくなる状態(複利の効果)の恩恵を受けられる。

・「積立」

投資をすると決めたら、一気に大金を投入するのではなく、少しずつコツコツと継続して投入していくことでリスクを抑えやすくなる。同銘柄に毎回一定額ずつ定期的に投資していくスタイルは「ドルコスト平均法」とも呼ばれ、定番かつ王道の投資手法として知られている。ドルコスト平均法なら誰でも簡単に「安いときに多く買って、高いときは少しだけ買う」を実践でき、平均購入単価を抑えられる。

・「分散」

経営戦略ではよく「選択と集中」が是とされるが、リスクを抑えた資産運用を実践したいなら、その逆の「分散」を心がけるのがおすすめだ。投資の世界には「卵は1つのカゴに盛るな」という格言がある。1つの銘柄、1つの資産、1つの地域にお金を集中させていたら、それがダメになったときに再起不能の大ダメージを負ってしまう。なるべく分散させておくことで、全滅のリスクを下げるのだ。

ちなみに、前述の「積立」は「時間(投資するタイミング)の分散」と捉えることもできる。

・国も「長期・積立・分散」を推奨

金融庁でも「長期・積立・分散」投資を積極的に推奨している。その実践を促すためにできたのが「つみたてNISA」という制度だ。

つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です(2018年1月からスタート)。
つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています

(引用:金融庁「つみたてNISAの概要」

投資の原則を理解し、このような税制優遇制度を活用することも、資産運用を成功させるための重要なポイントだ。

自分の資産状況やライフプランにあった相談ができるプロを探す

普段仕事で忙しい人などは「資産運用はしたいけど、勉強にそこまで時間を割けない」ということもあるだろう。また、独学でプロ並みの投資ができるようになる人がいる一方で「自分の運用に自信が持てない」「なかなかうまくいかない」という人もいる。

そんなときには、プロに相談してアドバイスをもらってみてはどうだろうか。資産運用の相談ができるプロには以下のような種類があり、それぞれできることや得意分野が違う。

資産運用アドバイザーの種類できること
銀行員外貨積み立て、投資信託積み立て、個人向け国債、定期預金、保険や遺言信託などの相談・契約
証券会社の営業社員株式、投資信託、債券、金など投資商品の購入や売却についての相談・契約
ファイナンシャルプランナー(FP)家計管理・投資・保険・不動産・相続などいくつもの分野を横断する総合的な相談
IFA資産運用に関する総合的な相談、特定の金融機関にとらわれない具体的な金融商品の説明や仲介

海外の調査では、資産運用アドバイザーの適切なコーチングによって投資収益率が約3%向上したという結果も出ている。(参考:バンガード社「Vanguard Research Brief June 2020」

また国内でも、IFAを利用している人のうち83%が、利益が出ていることを実感しているという調査がある。(参考:一般社団法人投資信託協会「広報部 調査広報室 調査広報室レポート」

これらの調査から見ても、信頼できるプロからのアドバイスは有効であると言える。近年は「ZUU Advisors」のように自分に合った資産運用アドバイザーとマッチングできるサイトもあるので、悩んだら一度プロに助言を求めてみてはいかがだろうか。

\あなたが本当にやるべき投資は?/

ZUU Advisorsに資産運用プランの相談をしてみる

実際の失敗や解決策

ここからは、具体的な失敗例や解決策を紹介する。先人の経験を参考に「人の振り見て我が振り直せ」を実践しよう。

【失敗例】プロに相談した……つもりになっていたAさん

Aさんは長年勤めた会社を定年退職し、退職金として2,000万円ほど受け取った。あるとき銀行から電話がかかってきて、「2,000万円も預貯金にしておくのはもったいないので、ぜひ資産運用をしましょう」と声を掛けられる。

その話が気になったAさんは銀行に出向いて話を聞き、その結果、すすめられた投資信託に退職金全額を投入した。しかしそれは、老後は贅沢せずのんびり暮らしていければ充分と考えていたAさんにとってあまりにハイリスクかつ手数料が高いものだった。

日々の値動きが激しい銘柄だったこともあり、「このままどんどんお金が減ってしまうのでは」と気が気でない日が続いた。平穏な暮らしを求めて資産運用を始め、詳しい人(銀行員)に相談しながら手続きを進めたはずなのに、逆効果になってしまったのだ。

解決策は?

先述のとおり、よくわからないままとりあえずよさそうな商品に投資するのは、失敗しやすい人の特徴だ。Aさんの場合、目的や目標からするとそこまでリスクを取って高いリターンを狙わなくても、減らさない程度(ローリスク・ローリターン)の投資で充分だったはずだ。

投資信託の中にもハイリスクなものからローリスクのものまでさまざまな種類がある。よりリスクを抑えたいなら「長期・積立・分散」投資を実践すべきだったし、お金が減るのが怖いなら国債などもっと安全な運用方法にするなどの選択肢もあっただろう。言われたことを鵜呑みにするのではなく、自ら調べて他の方法と比較することも大切なのだ。

Aさんが心穏やかな暮らしを望むなら、おすすめされた投資信託をこのまま持ち続けるべきではないのかもしれない。「高い勉強代だった」と割り切れるなら、損切り(損失が出ていても売却)してしまうのも1つの手だろう。

もし「そうは言っても損が出ている状況でなかなか踏み切れない」「今持っている投資信託の動向がわからず判断できない」といった場合は、今度こそ中立で専門的な知識を持った信頼できるプロを探して、助言を受けてみてはいかがだろうか。

プロに相談するなら……

先述のとおり、投資のプロへの相談は有効という調査結果もあるが、Aさんのように顧客より自分の利益を優先する人に相談してしまって逆効果になることもある。

せっかく相談するなら、誠実で信頼できる、何年もその道で経験を積んだプロの資産運用アドバイザーを見つけたい。誰でもいいわけではないし、性格や考え方などの相性もあるだろう。自分に合ったアドバイザーを見つけたいなら「ZUU Advisors」を使ってみるのがおすすめだ。

「ZUU Advisors」では匿名でできる無料診断を利用すると、複数の資産運用アドバイザーから提案を受けられる。アドバイザーのプロフィールや提案内容を比較してみて「もっと詳しく話を聞いてみたい」と思う人が見つかれば、オンラインで面談することも可能だ。

完全無料で利用でき、匿名なので営業電話に悩まされることもない。気軽に試してみるとよいだろう。

\あなたが本当にやるべき投資は?/

ZUU Advisorsに資産運用プランの相談をしてみる

まとめ:基礎知識を身に着け、地道に投資を進めよう

知識がないまま人任せにしたり、利益相反する人から聞いた話を鵜呑みにしたりすると、失敗してしまう可能性が高くなる。よく「投資は自己責任」と言われるが、やはりプロに相談する場合であっても、自分である程度の基礎知識を付けたうえで相談するのがよいだろう。

一攫千金や一発逆転を狙うのではなく、投資の原則である「長期・積立・分散」を実践したり、NISAやiDeCoなどの投資の税制優遇制度を活用したりしながら、地道にコツコツと資産運用を進めていこう。