女性特有の健康問題の解決を目的とした事業分野として、フェムテックが注目されている。フェムテックはSDGsとも関わりが深く、女性のウェルビーイングの実現につながるとされている。本記事では、フェムテックの定義や注目されている理由、フェムテックの具体的な商品やサービス事例を解説する。
目次
フェムテックとは
フェムテックは2012年ごろから使われだした言葉であり、新しい産業として期待される分野である。ここでは、フェムテックの定義やなぜ注目されているのかを解説する。
フェムテックの意味と定義
「フェムテック:FemTech」とは、生理や妊娠、更年期など女性特有のライフステージにおける健康問題を解決するための技術および開発された製品・サービスのこと。「女性:Female」と「技術:Technology」を組み合わせた造語である。
フェムテックはなぜ注目されているのか
2019年から施行された「働き方改革」では、女性活躍の推進もテーマとして盛り込まれている。産休・育休制度の整備や女性管理職の登用促進などは進められてきたが、女性特有の生理痛やPMSといった体調不良への具体的な支援は行われていなかった。
しかし、経済産業省によるフェムテックの経済効果は約1兆9,000億円~2兆1,000億円(2025年時点)と試算されており、その注目度が増している。
フェムテックとSDGsとの関わり
SDGsは世界共通のテーマであり、17の目標にはフェムテックと関わりが深い「健康や福祉」「ジェンダー平等」「産業と技術革新の基盤づくり」などがある。
女性の生活上の健康の悩みはもちろん、職場での体調不良による生産性の低下を改善することは「ウェルビーイング(健康や幸福)」にもつながり、SDGsの第8の目標である「働きがいや経済成長」の達成のためにも不可欠である。
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