毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多くいるのではないかと思います。このコーナーでは、ビジネス書を1冊10分で読める「本の要約サービスflier(フライヤー)」がフローチャートでおすすめの書籍を紹介します。
あっという間に12月、いよいよ2022年も残すはあと1か月になりました。忙しい年末どき、疲れを溜めてはいませんか?
今回は、flierで配信中の3,000冊の要約から「睡眠・朝活本」をピックアップしてご紹介します。
朝起きても疲れが取れていない、早起きしてもダラダラと過ごしてしまう……など、睡眠・朝活に関する課題をお持ちの方におすすめの書籍ばかりです。睡眠効率をアップして、年末を乗り切ることはもちろん、日々の仕事や生活を充実へ導いてくれるはず。今回もいまのあなたにピッタリな書籍を見つけるためのおすすめ診断と共にご紹介します。
【スッキリした朝を迎えるために、読んでおきたい7冊】
A:結局、自律神経がすべて解決してくれる(小林弘幸/アスコム)
B:働くあなたの快眠地図(角谷リョウ/フォレスト出版)
C:頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き(塚本亮/すばる舎)
D:スタンフォード式 最高の睡眠(西野精治/サンマーク出版)
E:スタンフォードの眠れる教室(西野精治/幻冬舎)
F:人生を変えるモーニングメソッド(ハル・エルロッド/大和書房)
G:「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン(池田千恵/日本実業出版社)
質のいい睡眠の秘訣は自律神経にあり。
質のいい睡眠と自律神経の間には深い関係があります。自律神経の仕組みを学んで質の良い睡眠をとりたいと思う方におすすめの書籍が『結局、自律神経がすべて解決してくれる』です。
自律神経には、活動時に活性化する「交感神経」と、寝ている間やリラックス時に活性化する「副交感神経」があります。質のいい睡眠には、「副交感神経」を活発にするスイッチをたくさん作っておくことが有効です。例えば「リラックスする音楽をかける」「温めたタオルを首に巻く」「読むと必ず眠くなる本を用意しておく」など、本書ではさまざまな方法が紹介されています。ぜひ、本書を参考にあなたに合うスイッチを探してみてはいかがでしょうか。
併せて紹介されている「交感神経」のスイッチが入りやすいNG行動には、”夜寝る前に仕事のメールチェックをする”が挙げられています。この行動は、交感神経のスイッチが入りやすく、翌日のためを思った行動が逆に、スムーズな寝つきを阻害してしまうので避けるのが良いでしょう。
今回は「睡眠」の観点でご紹介しましたが、自律神経の仕組みを学び、整えることは、睡眠以外の身体の不調にも効果的です。この機会に快調な生活を手に入れてみませんか。
週末の寝だめはNG
「睡眠の質が悪いと、仕事のパフォーマンスが落ちる」という事象は、誰しも一度は身をもって体験したことがあるのではないでしょうか? 仕事のパフォーマンスを上げるという観点から、「睡眠」に向き合いたい人には『働くあなたの快眠地図』がおすすめです。
平日の仕事の忙しさの反動で、週末についたくさん寝てしまってはいませんか?
日曜日をゆったり過ごしすぎてしまうと、月曜日にも引きずってしまいがちです。月曜を不調で迎えると、当然ながら1週間のスタートを上手く切ることができません。日本睡眠学会によると、休日に平日より朝2時間以上遅く起きた人は、平日通り起きた人に比べて、月曜と火曜の疲労度が大幅に増すのだそう。そして、その回復には金曜日までかかってしまうと言います。
このような悪循環を防ぐために、休日のうち日曜だけでも平日と同じ時間に起きて、夜はゆっくりお風呂に入るなど、早く寝るための行動が大切です。
本書には、「仕事のパフォーマンスを上げる」ための快眠スキルが満載です。寝る前の過ごし方だけではなく、起床後にすべきことまで紹介しているので、睡眠・朝活をカバーできます。
「早起きしなくちゃ」はNG?
朝活をしたいと思うけれど、早起きが苦手で失敗してしまう……という方におすすめの書籍が『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』です。
本書の著者 塚本亮氏は、もともと早起きが苦手で高校生時代は偏差値30台だったそう。しかし、一念発起し、早朝の勉強を始め、見事にケンブリッジ大学大学院への合格を果たしました。
早起きの習慣化には、意識の持ち方が重要です。早起きできない人ほど、「つらいけれど、早起きしなければならない」という意識が強く、これが挫折に繋がります。早起き習慣化の最初のコツは「早起きをしなければいけない」という意識を極力なくしていくことです。「早起きしたら、好きな紅茶を飲もう」というふうに、早起きは楽しいものだという意識づけをしていくことで、意外とあっさり早起きができるようになるかもしれません。
本書には早起きを成功させるコツ、早起きしてできた朝の時間を効率的に使う方法を紹介しています。本書を読み、早起きのメリットを知ることで、早起きをすることが楽しみになるかもしれません!ぜひ、一読してみてください。
発売日:2019年1月17日
ジャンル:スキルアップ・キャリア 自己啓発・マインド 生産性・時間管理
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「睡眠負債」ためていませんか?
睡眠本のベストセラーである『スタンフォード式 最高の睡眠』は2017年の発刊当初から大いに話題になりました。本書が火付け役となった「睡眠負債」という言葉はその年の流行語大賞に選出されたほどです。
「睡眠負債」とは、一般的に「睡眠不足」と呼ぶ状態のことを指します。しかし、借金同様、睡眠も返済が滞ると、脳も体も思うようにならなくなり、「眠りの自己破産」を起こす様子から、研究者の間ではこのように呼ばれています。しかし、忙しいと、睡眠時間を増やしたくても、なかなか増やすことができません。だからこそ、まずは限られた睡眠時間の質を上げていきたいものです。
本書では睡眠の質の向上には、「体温」と「脳」を睡眠モードに切り替えることが大切だと説きます。「体温」を睡眠モードに切り替える有効な方法では、「入浴・足湯・室温」の3つが紹介されています。入浴や足湯はよく知られていますが、「室温」のポイントは初めて聞く人も多いのではないでしょうか。日本には、コタツなど局所だけを温める文化が根強くありますが、睡眠のためには、部屋全体を快適な室温にするほうが有効です。寒さが増してきたこの頃、睡眠にお悩みの方は、寝るときの室温も見直してみてはいかがでしょうか。
本書は、睡眠に関する「現実」を知ることができる1冊。スタンフォード式最高の睡眠を手に入れて、仕事のパフォーマンスを高めていきましょう。
眠りの「正解」を教えます
ここでご紹介する『スタンフォードの眠れる教室』は、『スタンフォード式 最高の睡眠』の西野精治氏の著書です。本書は、Q&A方式で、「スタンフォード式 睡眠」の授業を受けているような感覚で、わかりやすく学んでいくことができます。
質問には誰もが一度は考えたことがあるような項目が並びます。例えば「寝る前の入浴はシャワーで済ませるのと湯船に浸かるのとどちらがよく眠れるのか?」。本書ではこの問いに「38〜40℃のぬるめのお湯に15分ほど浸かること」と回答と共にその根拠を説明してくれています。
スムーズな入眠は「深部体温を下げ、皮膚温との差を縮めること」がポイントだと言います。
人の身体はゆるやかに体温が上がると、体温を一定に保とうとする働きがあり、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるとその働きが作用します。その結果、入浴後に皮膚温・深部体温ともに下がり始め、1時間半から2時間経った頃には、深部体温は元の温度よりさらに低下し、これが入眠しやすい体温環境になります。逆に、寝る直前の入浴は体温が下がりきらないため、入眠の妨げになります。睡眠直前に入浴する場合は、シャワーで済ませるか、ぬるめのお湯に短時間だけ浸かるに留めるのが良いでしょう。
本書は「睡眠」に関するあるあるな疑問や問題意識に対して、わかりやすく答えを示してくれます。本書で快適な眠りを見つけませんか。
人生を変える朝の60分を過ごしませんか?
朝の習慣で潜在能力を高めたい方におすすめの書籍が『人生を変えるモーニングメソッド』です。
本書が紹介する「モーニングメソッド」とは、サイレンス、アファメーション、イメージング、エクササイズ、リーディング、ライティングの6つの習慣を朝に60分かけて行うメソッドです。
6つの習慣のうち、「アファメーション」は自分の思い込みで知らないうちに鍵をかけてしまっている能力を解放してくれます。例えば「私は人前で話すことが苦手だ……」などの苦手意識は、無意識のうちに刷り込まれ、行動をプログラミングされています。このプログラミングをアップデートさせてくれるのが「アファメーション」です。
「アファメーション」とは、「前向きな言葉を口に出し、それを自分の耳で聞いて潜在意識に働きかけること」をいいます。「自分は人前で話すことが苦手だ……」と感じている人は、「自分は人前で堂々と話すことができる!」と言葉にして言い聞かせることで、徐々に思考がアップデートされ、アクションに繋がります。
本書で紹介されるメソッドは、誰でも気軽に実践できる内容ばかりで、明日からでも取り組めます何気なく過ごしてしまっていた朝の時間を「なりたい自分」になるための時間に変えてみませんか。
発売日:2017年3月5日
ジャンル:スキルアップ・キャリア 自己啓発・マインド
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「朝1時間」で今日のタスクも、人生も解決?
毎朝違うことに挑戦しながら、自分の人生を変えていきたい人は『「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン』がおすすめです!
本書で著者が提唱している「モーニングルーティン」は、「朝1時間」の前半30分に1日のタスクの段取り、後半30分で夢への「種まき」を行います。夢への「種まき」とは、自分が「こうなりたい!」と願う姿を実現するための行動を指しています。自分の人生を考える上で、大切なタスクではありますが、どこから手をつけていいのかわからず、後回しにしてしまう方も多いはずです。しかし、直接将来の自分に影響するため、定期的に時間を確保していきたいものです。夢への「種まき」の内容は、今後のキャリアアップのために必要な勉強、読書、情報収集、自分の強み・弱みを掘り下げることなど、人によって、日によって違っていいのです。
将来を考えなければと思っても、日常に追われて、なかなか手を付けられない人も多いのではないでしょうか?それを解決するために「種まき」を朝の1時間の中で、タスク化しておくことが大切です。この朝の1時間で、その日のタスク管理と、将来に向けた準備を進めていきましょう。
いかがでしたか?
まずはあなたに合いそうな1冊からお手にとっていただければ幸いです。
flier編集部
本の要約サイト「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。
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