この記事は2022年4月28日に「月刊暗号資産」で公開された「gumi、SBIとスクエニから約70億円を調達 メタバースやWeb3.0の取り組み加速へ 」を一部編集し、転載したものです。


web3.0
(画像=Dzmitry/stock.adobe.com)

モバイルオンラインゲーム事業等を展開するgumiは22日、SBIホールディングスおよびスクウェア・エニックス・ホールディングス(スクエニ)と資本業務提携契約を締結したことを発表した。

SBIホールディングスの発表によると、gumiは両者に998万株を割り当て、総額約70億円の資金調達を行う。880万株がSBIホールディングスに、残りの118万株がスクエニに割り当てられる。これに伴い、SBIホールディングスがgumiの筆頭株主となる見込みだ。払込日は2023年1月11日を予定しており、同日に自己株式210万株の消却を実施するという。

gumiは今回の資金調達により、強固な財務基盤を築き、SBIグループおよびスクエニグループとの共創関係を構築させることで、メタバース事業をこれまで以上に加速度的に成長させる。

gumiは、現在の収益の主軸であるモバイルオンラインゲーム事業に加え、メタバース事業を第2の収益の柱にすべく取り組んでいる。

現在、メタバース領域にも関連性があるとされているブロックチェーン等のテクノロジーを活用したサービスが次々と生み出され、市場は急速に拡大している。その中で、gumiではこれまでにNFT(非代替性トークン)ゲーム「ブレイブ フロンティア ヒーローズ」を配信しているが、今後の展開としてさらに本格的なブロックチェーンゲームの開発・配信に取り組むとしている。

そのためには、gumiの現在の技術力のみならず、トークン発行やトークンエコノミー形成等のノウハウが必要になると説明。将来的には有力コンテンツの活用等も視野に入れながら、これまでの投機性の高いブロックチェーンゲームから脱却し、「楽しみや感動を味わいながら、価値までも創造していく」という「Wow and Earn」を実現するブロックチェーンゲームを創出することが、全世界のゲームユーザーにとって必要であると強く認識していると述べている。

この新たな価値を創造するために、金融のノウハウを有するSBIグループ、有力IP・コンテンツ開発力を有するスクエニグループとの戦略的資本業務提携を行うという。

SBIグループとの業務提携の内容は、ブロックチェーン関連コンテンツの開発・運用・販売における提携、Web3.0領域のネットワークの相互活用、金融商品開発・販売、Web3.0領域を取り巻く事業環境の整備推進などをメインとする。

また、スクウェア・エニックス・グループとの業務提携では、モバイルオンラインゲームおよびブロックチェーンゲームの開発・配信、ブロクチェーンゲーム専用プラットフォームの設立検討、Web3.0領域のネットワークの相互活用などをメインに行なっていくとしている。(提供:月刊暗号資産