本記事は、やまもとりゅうけん氏の著書『金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています。

お金持ちに愛される「2つの要素」

スマートフォンでコミュニケーションする女性
(画像=68design/stock.adobe.com)

お金持ちは基本的に、お金持ち同士でコミュニティを築きます。

しかし一方で、「将来お金持ちになる人を、早めに仲間に引き入れておきたい」とも考えています。

同じメンバーとつるんでばかりいては、成長は止まるからです。

お金を持っているインフルエンサーが「こいつは将来、お金持ちになるな」と感じる人には、2つの共通点があります。

ひとつは「フットワークが軽い」こと。

もうひとつは、「自分のいいたいことの『深いところ』まで汲み取って共感してくれる人」です。 フットワークの軽さについては、これまでに何度も触れてきました。本項では、「自分のいいたいことの『深いところ』まで汲み取って共感してくれる人」について掘り下げていきます。

「本当に伝えたいこと」を感じ取れているか

インフルエンサーたちはみな、フォロワーを増やすために、TwitterなどSNSでは、あえて「目線を落とした投稿」をします。

本当は、自らの特性を活かした専門的で濃い内容を発信したい。ビジネスの本質を語りたい。誰もがそう考えています。

しかし、専門的で濃い内容ばかりを発信していては、フォロワーの裾野を広げることができません。「いいね」もリツイートも増えない。そのためインフルエンサーたちは、自分の欲をぐっと抑え、万人受けするような浅い内容を発信することが多くなります。

ところが、インフルエンサーは「表現欲の塊」です。自分が心の底から発信したいことも発信したい。そこでちょくちょく、「万人受けするような浅い内容」の中に、「専門的で濃い内容」や「ビジネスの本質を突く内容」が紛れ込むことがあります。

やはり、「専門的で濃い内容」や「ビジネスの本質を突く内容」は、「万人受けするような浅い内容」に比べ、「いいね」もリツイートも少ない。だからこそ、そのような内容に反応があると嬉しく感じますし、反応してくれた人をありがたく感じます。

インフルエンサーが本当に伝えたい、「専門的で濃い内容」や「ビジネスの本質を突く内容」を見抜いて反応できるかどうか。これが、インフルエンサーに自分の「可能性」を愛されるかどうかの大きな分かれ目なのです。

ひとつ、例を挙げます。

2020年6月初旬、私はひとつの動画とともに、あるツイートをしました。

100円で父親を買収しようとする息子

動画の内容は、歩くのに疲れた3歳の息子が、私に100円を手渡し「だっこして」とねだるものです。

この動画は大きくバズりました。2020年10月現在で224.3万回再生され、7.8万件の「いいね」がついています。

ただこれは、「フォロワーのみなさんがパッと見て、クスッと笑ってくれたら嬉しいな」というだけの、軽めのツイートです。

一方で、私が「営業」についての本心を吐露した、

「信用の切り売り」という言葉って本当センス悪くて、お金は使ってもらえればもらうほど信用って増えるんだよ。それが正しいあり方なのよ。商売を狩りか何かと勘違いしている悪人はそう発想するんだろうけどね。君達にわかるかな。

というツイートの「いいね」は188にとどまっています。リツイートは9件、コメントはわずか5件です。この先も、伸びることはそうそうないでしょう。

このようなインプレッションの少ない投稿にしっかりと反応し続けていると、インフルエンサーに気づかれ、「こいつ、わかっているな」と思ってもらわれやすくなるわけです。

インフルエンサーに可能性を愛されることが、成功への近道です。

金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン
やまもとりゅうけん
ワンダフルワイフ株式会社代表。1987年大阪生まれ。神戸大学経営学部卒業。新卒で東証一部上場企業にプログラマーとして就職したのち、27歳でフリーランスエンジニアとして独立し、サイバーエージェント大阪支店等に勤務。2017年、オンラインサロン「人生逃げ切りサロン」を開設し、3年間で参加者5500人超まで拡大。「ビジネスYouTuber」としても活躍。チャンネル登録者数は2020年現在約10万人を誇る。著書に『「知っているかいないか」で大きな差がつく! 人生逃げ切り戦略』(KADOKAWA)。

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