本記事は、ひろゆき氏の著書『1%の努力』(ダイヤモンド社)の中から一部を抜粋・編集しています。

ひろゆき
(画像=撮影:榊智朗)

大学生に話しておきたいこと

若い人、特に大学生からよく聞かれることがある。

「いまのうちに何をしておけばいいですか?」

という質問だ。答えは簡単だ。

大学生なら普通に勉強して卒業すればいいし、基本的に「やりたいこと」をやればいい。

本音ではそう思うものの、何をすべきかを決めるための思考法があるので、その話からはじめよう。

たとえば、『サードドア』(東洋経済新報社)という本の中では、ウォーレン・バフェットのこんな話が出てくる。

これから1年で達成したいことを25個書き、その中で3ヶ月以内に達成したいものを5つ選ぶ。残りの20個は、「やらないことリスト」としていったん日常から捨てて忘れてしまうようにする。最初の5つに絞るのがポイントだ、という話。

なお、この話はバフェットが実際にやったことではなかったことが本の中で明らかになるが、「なるほど」と思わせる魅力がある。

もし、僕が学生たちの前で講演をすることがあったら、1つの話を披露しようと思っている。

ネット上で有名な「この壺は満杯か?」の話だ。

知っている人もいるかもしれないが、知らない人も増えているようなので、少し長いが引用しておこう。


ある大学でこんな授業があったという。

「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。その壺に、彼は1つ1つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。

「この壺は満杯か?」教室中の学生が「はい」と答えた。

「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出した。

そして砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。そしてもう一度聞いた。

「この壺は満杯か?」学生は答えられない。

1人の生徒が「たぶん違うだろう」と答えた。

教授は「そうだ」と笑い、教壇の下から砂の入ったバケツを取り出した。

それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、3度目の質問を投げかけた。

「この壺は満杯になったか?」

学生は声を揃えて、「いや」と答えた。
教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと水を注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。

「僕が何を言いたいのかわかるだろうか?」

1人の学生が手を挙げた。

「どんなにスケジュールが厳しいときでも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込むことは可能だということです」

「それは違う」と教授は言った。

「重要なポイントはそこではないんだよ。この例が私たちに示してくれる真実は、大きな岩を先に入れない限り、それが入る余地は、その後二度とないということなんだ」

君たちの人生にとって「大きな岩」とは何だろう、と教授は話しはじめる。

それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり、自分の夢であったり……。

ここでいう「大きな岩」とは、君たちにとって一番大事なものだ。

それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君たちはそれを永遠に失うことになる。

もし君たちが小さな砂利や砂、つまり、自分にとって重要性の低いものから壺を満たしていけば、君たちの人生は重要でない「何か」に満たされたものになるだろう。

そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果、それ自体を失うだろう。

あ、どう感じただろう。

人生において何を優先させるかは、一度じっくりと考えておいたほうがいい。

「自分にとっての『大きな岩』はなんだろう?」

つねにそれを問いかけてみよう。

そしてできれば、言語化して人に伝えるのがいい。

「私にとって『食事』は重要なので、テキトーなお店の飲み会には行きません」
「年に1回は『海外旅行』に行きたいので、前もって休みを宣言します」
「『子どもとの時間』が大事なので、17時ちょうどには必ず退社します」

こういうことは、堂々と表明しておいたほうがいい。もし何かを言われても、言い返せるように理論武装しておいてもいいかもしれない。

優先することを決めて、そのとおりに動く。

優先順位」がキモである。

それこそが、毎日を幸せに生きるコツだと思うからだ。

僕にとっての大きな岩は、「睡眠」だ。

遅刻しようが何をしようが、「いま、寝たい」という気持ちを一番大事にしている。

後で怒られたら、土下座してでも謝る。

そのことは知人や友人、仕事相手にも、堂々と宣言している。

仕事なんてものは、僕にとって砂利や砂や水にすぎない。それらを先に壺に入れてしまうと、どうしたって睡眠を削らなくてはいけない。

そんな人生は、死んでもイヤだ。

=1%の努力
ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年から、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人になる。2021年、自身のYouTubeの切り抜き動画の再生回数は、月間3億回を突破。主な著書に、45万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。

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