この記事は2023年2月13日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年2月13日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の騰落は、上昇通貨が3通貨、下落通貨が4通貨、特徴的な動きはない。円は下落のほぼ中位(-0.16%)だが、前週末からの引け値で比較すれば変動はわずかに21銭、方向感を失っている。
先週は10日(金)、日銀の新総裁に植田和男氏を起用と伝えられ、米ドル/円が急反落。ただ、その後に同氏が記者からの問いに対し「金融緩和継続」と答えたため、発表直後の下げ幅を全て埋め引けた。
現在の為替相場の戦略やスタンス
植田氏の過去の論文や発言等から、同氏の金融政策への考え方が明らかになってきた。金融緩和の正常化は進めるが、その速度はゆっくりというものだ。この先のメディアへの発言等はしっかりフォローしていきたい。
為替市場の短期的な方向性を占うという点で、今週は明日14日(火)発表の米国の1月のCPIの結果に注目。
パウエルFRB議長が言及したように、ディスインフレ(インフレの鎮静化)の域に入ったのであれば、CPIは一段の鈍化、ドル売りイベントなのだろう。ただ、ガソリン価格、中古車価格は静かに底入れから上昇、CPIの上振れからのドル買いをリスクシナリオとしておく。
今週は米ドル/円で129.00~134.00円、ユーロ/米ドルで1.0500~1.0800ドル、ユーロ/円で138.50~143.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。