この記事は2023年2月13日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PhilipSteury/stock.adobe.com)

2023年2月13日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の騰落は、上昇通貨が3通貨、下落通貨が4通貨、特徴的な動きはない。円は下落のほぼ中位(-0.16%)だが、前週末からの引け値で比較すれば変動はわずかに21銭、方向感を失っている。

先週は10日(金)、日銀の新総裁に植田和男氏を起用と伝えられ、米ドル/円が急反落。ただ、その後に同氏が記者からの問いに対し「金融緩和継続」と答えたため、発表直後の下げ幅を全て埋め引けた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

植田氏の過去の論文や発言等から、同氏の金融政策への考え方が明らかになってきた。金融緩和の正常化は進めるが、その速度はゆっくりというものだ。この先のメディアへの発言等はしっかりフォローしていきたい。

為替市場の短期的な方向性を占うという点で、今週は明日14日(火)発表の米国の1月のCPIの結果に注目。

パウエルFRB議長が言及したように、ディスインフレ(インフレの鎮静化)の域に入ったのであれば、CPIは一段の鈍化、ドル売りイベントなのだろう。ただ、ガソリン価格、中古車価格は静かに底入れから上昇、CPIの上振れからのドル買いをリスクシナリオとしておく。

今週は米ドル/円で129.00~134.00円、ユーロ/米ドルで1.0500~1.0800ドル、ユーロ/円で138.50~143.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。