毎年、新たに発売されるビジネス書は約6,000冊といわれています。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多いでしょう。

このコーナーでは、読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で注目されているおすすめの書籍をランキング形式でご紹介。さらにその中からアクセスの多かったトップ3の書籍について本文で詳しく見ていきます。

まずは2023年2月にビジネスパーソンから最も読まれた10冊の書籍の発表です!

1『聞き方の一流、二流、三流』(松橋良紀/明日香出版社)
2『付加価値のつくりかた』(田尻望/かんき出版)
3『自分を鍛える!』(ジョン・トッド、渡部昇一(訳・解説)/三笠書房)
4『1ページ思考』(長谷川晋/ダイヤモンド社)
5『佐久間宣行のずるい仕事術』(佐久間宣行/ダイヤモンド社)
6『話し方の正解』(桐生稔/かんき出版)
7『「言葉にできる」は武器になる。』(梅田悟司/日本経済新聞出版)
8『君は誰と生きるか』(永松茂久/フォレスト出版)
9『すぐに結果を出せる すごい集中力』(荘司雅彦/秀和システム)
10『脂肪を落としたければ、食べる時間を変えなさい』(柴田重信/講談社)

※本の要約サイト「flier(フライヤー)」の有料会員を対象にした、2023年1月25日〜2023年2月24日の閲覧数ランキング

「聞く」とは、相手の心を開く技術

「話し上手」になるための新トレンドは「聞く力」をつけること! 2023年2月に読まれたビジネス書トップ3
(画像=AndriiYalanskyi/stock.adobe.com)

2023年2月、flierユーザーから最も読まれたのは、著者累計35万部突破の人気シリーズ最新作『聞き方の一流、二流、三流』でした。

コロナ禍以降、コミュニケーションに関する書籍が多く注目を集めていますが、特に昨年からは「聞き方」にフォーカスした書籍が増えてきています。オンラインコミュニケーションが増えてきている中、話すだけではなく相手の話をどう聞けるかが重要視されてきているからです。聞き上手は誰からも好かれるし、仕事もうまくいく……。しかし、具体的に何をすれば聞き上手になれるのでしょう。

売れない営業マン時代から1ヶ月でNo.1セールスにのぼりつめた過去を持つ雑談・聞き方の専門家である著者が、三流の聞き方、二流の聞き方、一流の聞き方の3つを比較しながら、NLP心理学に基づいたノウハウを教えてくれます。

「初対面の人と話すとき」「辛いことがあった人と話すとき」「チャンスがほしいとき」、一流が実践している、聞いているだけで「話がうまい」と言われる49のメソッドを伝授!聞いているだけなのに「話がうまいね」と言われる方法を知りたくありませんか?

ぜひ、コミュニケーション向上の技術を本書で見直してみてください。

聞き方の一流、二流、三流
聞き方の一流、二流、三流
松橋良紀
出版社:明日香出版社
発売日:2022年12月09日
ジャンル:スキルアップ・キャリア

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高付加価値を生み出す「キーエンス」の戦略とは?

第2位には、仕事の本質であり、身につければ最強スキルにもなりうる『付加価値のつくりかた』がランクインしました。

「付加価値」という言葉はよく聞きますが、実際のところ「付加価値って何かわからない」というのが多くの人の本音ではないでしょうか?本書では、そうしたビジネスパーソンに向けて、キーエンス出身の著者が、今まで語られていなかった「付加価値のノウハウ」を体系化し、教えてくれています。

付加価値の定義はもとより、これまであまり語られてこなかった、キーエンスの「付加価値のつくりかた」はビジネスパーソン必見の内容です。「マーケットイン型」「高付加価値状態での商品の標準化」「世界初・業界初の商品」をキーワードに、「こんなことをやっていたんだ!」と、読者に驚きと発見をもたらすであろう秘密が明かされています。

成果が上り、ムダな仕事が減らせる付加価値の威力をこの1冊から感じてみてください。

付加価値のつくりかた
付加価値のつくりかた
田尻望
出版社:かんき出版
発売日:2022年11月07日
ジャンル:スキルアップ・キャリア 自己啓発・マインド 生産性・時間管理

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ひたすら努力することなしに、人より抜きん出ることはできない。

3位は今も読み継がれ続けている、1834年に出版された全米の大ベストセラー『自分を鍛える!』がランクインしました。

どんなに頭がよく、勤勉な人であっても、過去を振り返ると「これまでなんて多くの時間を無駄にしてしまったことか」と少なからず後悔をもつものです。ましてや、思い通りにものごとを進めて今を生きているという人などまずいないはずです。

そうした後悔や挫折感をもちつつも、よりよい自分であろうと自己実現を目指すすべての人々に知的活力・力強い励ましを与え続けているのが本書がヒットした理由かもしれません。

「好ましい習慣を身に着ける」「あらゆる物事から学び取る習慣を身につける」「言葉の重みを意識する」など、今読んでもまったく古びれることのない「知的トレーニング」実践法は、シンプルでありながら現代を生きる私たちの心を打つ内容です。

努力なしに人から抜きんでることはない、自分に恥じることはしてはいけない、そう語る「人生案内」で知られる牧師トッドの言葉に、励まされること間違いなしです。

自分を鍛える!
自分を鍛える!
渡部昇一(訳・解説) ジョン・トッド
出版社:三笠書房
発売日:2016年11月05日
ジャンル:自己啓発・マインド

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いかがでしたか?
ランキングの上位3冊を見てみると。自己啓発やビジネススキルの中で、従来の枠組みを超えた気づきやスキルアップを提示する書籍が上位にランクインしていることがわかります。新たなコミュニケーションや提案の仕方、学びに手を伸ばしたいビジネスパーソンの気持ちが反映されたランキングとなりました。

少しでもあなたに合いそうな1冊があればお手にとっていただければ幸いです。

来月はどういった書籍が読まれるのでしょうか。ぜひ皆様も予想してみてください。

flier編集部

本の要約サイト「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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