本記事は、岩田松雄氏の著書『ブランド 「自分の価値」を見つける48の心得』(アスコム)の中から一部を抜粋・編集しています。

面接
(画像=rrice/stock.adobe.com)

就職面接で、面接官に絶対に伝えなければいけないこと

企業は、新卒でも中途採用でも、面接が進むほど能力やスキルよりその人の価値観や人間性を確かめるべきだと思います。

スターバックスに応募する人の多くは、スターバックスというブランドが自分の感覚にフィットするから応募するのです。会社側も、この応募者はスターバックスのブランドを保ち、より磨きをかけてくれそうかをチェックします。いわゆる「カルチャーフィット」を大切にします。

最初の段階では、その人にはどんな才能や特技があるのか、話し方や服装はしっかりしているのかを見ます。その人の基礎力をチェックすると言っていいでしょう。

そして面接の段階が上がるにつれ、チェックする内容は志で響き合えるかどうかに変わっていきます。お互いの価値観があまりにずれていたのでは、入社してもお互い不幸な結果に終わるだけです。

ザ・ボディショップのCEO時代は、新卒採用でも中途採用でも私が最終面接を行いました。毎回、面接では決まってこう聞きました。

「あなたの人生で、もっとも光り輝いていた時期のエピソードを教えてください」

自分がもっとも光り輝いていたときとは、

「あなたが自分の強みを最大限発揮できたとき」

ということです。

それぞれの具体的なエピソードに耳を傾けると、その人がどんな志を持ってその瞬間を生きていたのか、そしてどんな強みをどう活かしたのか、よく理解できるのです。

部活で頑張った、全国大会で優勝した、という実績と共に、そのとき何を考え、何のためにそうしたのか。その結果どう自分が成長し、周囲はどう変わったのかが聞きたいのです。また、どうしてそのエピソードを選んだかによって、その人の価値観も理解できます。

才能に恵まれた「エースで4番」ばかりを採用したいのではなく、補欠でも、献身的な努力や忍耐力をもって球拾いをしていた人を見つけ出したい。その人の能力が最大限発揮できる場所を会社として提供できれば、お互いwin‒winの関係になります。

ブランド 「自分の価値」を見つける48の心得
岩田松雄
元スターバックスコーヒージャパン代表取締役最高責任者。株式会社リーダーシップコンサルティング代表取締役社長。元立教大学教授、早稲田大学講師。1958年生まれ。大阪大学経済学部卒業後、日産自動車に入社。セールスマンから財務に至るまで幅広く経験し、UCLAアンダーソンスクールに留学。その後、外資系コンサルティング会社、日本コカ・コーラ株式会社役員を経て、株式会社アトラスの代表取締役社長として3期連続赤字企業を再生。その後、株式会社タカラ常務取締役を経て「THE BODY SHOP」を運営する株式会社イオンフォレストの代表取締役社長に就任し、売り上げを約2倍に拡大させる。2009年、スターバックスコーヒージャパン株式会社のCEOとしてANAとの提携、新商品VIAの発売、店舗内Wi-Fi化、価格改定など次々に改革を断行して業績を向上。UCLAビジネススクールよりAlumni 100 Points of Impactに選出される。2011年、リーダー育成のため株式会社リーダーシップコンサルティングを設立し、現在に至る。

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