実はITがわからない企業でもIT化は進められる
これからのビジネスにおいて、基本的なITリテラシーは業種に関わらず習得することが望ましい。ただし、実はITがわからない企業であっても、工夫次第でIT化は進められる。
以下ではITリテラシーの習得が難しい企業に向けて、簡易的にIT化を進める方法を紹介する。
高度なIT化は諦めて「身の丈IT」を意識する
一つ目は、自社の人材に合ったレベルでIT化を進める方法だ。事業規模が限られた中小企業では、いわゆる「身の丈IT」でも成果を期待できるケースがある。
例えば、感覚的に操作できるデバイスであれば、ITに詳しくない人材でも業務効率化に貢献できる。ただし、適切なツールを選ぶ必要があるため、上層部にITリテラシーが求められる点は理解しておきたい。
外注先への伝え方を工夫する
ツールの導入や運用を外部に任せる企業は、コミュニケーションの取り方を工夫したい。画面に表示されたエラーコードを伝えたり、写真や動画でトラブルを共有したりするだけでも、依頼先から具体的な対策を聞きやすくなる。
このようなコミュニケーションを想定して、親身に対応してくれる外注先を探しておこう。
ITがわからない原因・理由を明確にして学習環境を整えよう
ITリテラシーがない従業員に向けて、「なぜわからないのか」と質問しても状況が改善することはない。わからない原因や理由を明確にし、各人材に合わせた学習環境を整えることが、効率的な人材育成につながる。
専門知識がなくてもIT化は進められるが、運用面でトラブルが発生するケースもあるので、まずは学習環境を整備することから考えよう。
著:片山 雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。