本記事は、今井孝氏の著書『らくらく売る人のアタマの中』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
売ることに対する「8大メンタルブロック」
売ることへのメンタルブロックにはさまざまなものがありますが、代表的なメンタルブロックを私は次の8つに分類しました。
- 失敗への恐怖
- 完璧主義
- 欠乏感
- 楽したい気持ち
- 他人の評価
- 確実性
- 無価値感
- 短期的
これらのメンタルブロックを取り除くことで、どんどん成功者の脳内辞書に書き換わっていき、売ることを楽しめるようになります。
1つずつ簡単に解説していきます。
・失敗への恐怖
まさに、失敗を怖れる気持ちです。これが行動を妨げます。
多くの人はまったく失敗することなく、自分の望む結果を得たいと思っています。ですので、そもそも失敗の経験も少ないし、失敗への免疫もできていません。
そうすると、失敗をイメージしたときに、「売れなかったらどうしよう」「赤字になったらどうしよう」と、ものすごく大きな恐怖心が湧いてきて行動がストップしてしまうのです。
・欠乏感
これは、必要なものが足りていないという感覚です。
もっと具体的に言えば、「お金が足りない」「売上が足りない」という気持ちです。
この感覚を持っていると、「仕事をしているのは、足りないお金を得るためだ」という意識になります。
その意識が過度になると「自分が仕事をしているのがお金のため」「目の前の相手からお金を奪おうとしている」「自分は相手から奪うためにビジネスをしている」と考えるようにもなります。
それは心の中に強い罪悪感を生み出し、行動をストップしてしまいます。
・他人の評価
「他人からどう思われるだろうか」と、過度に気にしてしまって動けなくなる、という人も多くいらっしゃいます。
「批判されたらどうしよう」「間違いを指摘されたらどうしよう」「バカにされたらどうしよう」と、とにかく周りの目ばかり気にしてしまい、行動のスピードがどんどん遅くなってしまいます。
意識が「成果を上げる」ことではなく、「批判されないこと」に向いてしまっているので、予防線を張ったり、理論武装をしたりすることに時間を取られてしまうのです。
・無価値感
これは「自分になんて価値がない」という気持ちです。
「自分の商品なんてたいしたことない」「他の会社と比べて価値が低い」などと、自分の商品やサービス、そして自分自身に自信が持てないので売ることを躊躇してしまうというわけです。
「もっとちゃんとしてから」「もっと腕を磨かなければ」という思考になって、どんどん売ることが後回しになってしまいます。
・完璧主義
人はさまざまな面で完璧主義に陥ります。
「商品をもっと改善したい」「チラシがいまいち」「WEBサイトの記載が不十分」など、さまざまなことが気になってしまって、「もっと良くなってから」と行動を後回しにして、完璧になるまでスタートしないのです。
しかし、完璧というものはこの世には存在しません。ですので、いつまでも動けないということになってしまうのです。
・楽したい気持ち
「楽して稼ぎたい」というのも行動を止める大きな原因です。
この意識では、お客様に対して価値を提供するという気持ちが持てません。少しでも面倒なことがあると、途端に嫌になってしまいます。そして、「もっと簡単な方法はないのか?」と、別の方法を延々と探し続けるということになってしまいます。
・確実性
成功までの道のりが分かっていないと動けないというときは、確実性を求めすぎているのかもしれません。
「これで正しいのか?」「これで合っているのだろうか?」と、ずっと正解を探し続けてしまい、時間を消費していきます。
「確実に成功する」と分かってからスタートしようと思っていると、ほとんどの場合はスタートすることができません。ビジネスはその時の状況に左右されますので、確実ということはあり得ないからです。
・短期的
結果の出ない多くの人は「早く成功したい」と思っています。
このような短期的な視点で行動していると、やはり行動がストップします。なぜならば、ビジネスの多くは短期的には結果が出ないものだからです。
短期的な結果を求めていると、結果が出ないとすぐに嫌になってあきらめてしまいます。
そして、目新しい方法に飛びついて、またうまく行かないと途中で放り出すということを
繰り返してしまうのです。
以上が8大メンタルブロックです。
いかがだったでしょうか? 思い当たることはあったでしょうか?
集客や営業で躊躇してしまうことがあれば、きっとこのうちのどれかのメンタルブロックに当てはまっているはずです。
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