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(画像=株式会社AGE technologies
塩原 優太(しおはら ゆうた)
株式会社AGE technologies代表取締役CEO
新卒でIT広告代理店に入社、Web広告の運用実務を経験。
その後アプリ開発を行うスタートアップを経て、中小企業の相続・事業承継に特化したコンサルティング企業へ入社。
拡大する超高齢社会に起こる課題の大きさを感じ、2018年、AGE technologies を創業。
株式会社AGE technologies
高齢社会×テクノロジーの分野をテーマにした "エイジテック"領域で事業を展開。
人が亡くなった時に起こる相続手続きのデジタルプラットフォームを目指す "そうぞくドットコム"を開発・運営。
2020年に開始した「そうぞくドットコム不動産」は累計登記件数2.8万件を突破。
手続き事業で培ったアセットを武器に、自治体支援事業、金融機関向けのBPaaS事業、またメディア事業など幅広い事業を展開。

起業の経緯について教えてください。

もともと私は前々職でスタートアップ企業で働いており、エンタメ(音楽・ライブ)系の事業を手がけていました。趣味で音楽を聞くこと、ライブに行くのが好きだったので、その延長線上で仕事をしたいと思っていました。しかしながら、サービスを伸ばし切ることができず、シリーズAの壁を越えることができませんでした。

それから心機一転し、ITやデジタルなど関係なく、幅広い産業について勉強をしたいと思い、コンサルティング会社に転職しました。そこで中小企業経営者の相続・事業承継等のコンサルを経験し、超高齢化社会というマーケットに魅力を感じ、この領域で起業したい考えた結果、高齢社会に関するテクノロジーの分野でAGE technologiesを起業しました。

株式会社AGE technologies
(画像=株式会社AGE technologies)

一番感銘を受けた書籍とその理由は?

たくさんの本を読んでいるので1つに絞るのは難しいですが、特に感銘を受けた本は、藤田晋氏の『渋谷ではたらく社長の告白』です。この本には、社長という立場の中でも、特に創業期〜上場までの道のりで、創業者が直面するさまざまな困難や挑戦、そして成功への道のりについての生の情報が詰まっています。経営者には、心が折れそうになるような困難な状況が常に付き纏いますが、そうした状況が「当たり前」なのだということをこの本から学びました。

また、藤田氏が起業をした直後に抱いていた強い執念にとても感銘を受けました。「(会社を成功させるためには)悪魔に魂を売ってでも」という表現が出てくるのですが、まさにその“覚悟”が創業者、経営者にとっては最も重要で、起業してから数年が経ちますが、今でも読み返すと背筋が伸びる思いです。

読書はどのように仕事に生かせたでしょうか。

読書は専門知識を得るためだけではなく、新たな視点を得たり、問題解決の方法を学んだりするためにも非常に重要です。特に、専門書やビジネス書をはじめとする情報得られる本を読むことで、さまざまな視点から物事を考える能力を養うことができます。この能力はビジネスの現場で直面する問題や課題を解決するための新たなアイデアや解決策を見つけるのに役立ちます。

私も、新たな製品やサービス、ビジネスモデルのアイデアを得るために、多岐にわたる主題の本を読みます。ビジネスだけでなく、社会、文化、科学、テクノロジー、歴史など、様々な分野の知識を広げることで自分自身の視野を広げることができます。

経営において重要としている考え方を教えてください。

困難や障害を見つけたとき、それが「できない理由」になるのではなく、「どうすればそれを乗り越え、目標を達成することができるか?」を常に考えるようにしています。これはある意味、“ゼロイチ”で事業を作っていく起業家としての前向きな姿勢を保つための重要な規範となっています。

また、現在まさに勉強中ですが、経営において最も重要だなと思うようになった考えとしては、人ではなく、組織の文化など“仕組みへの投資“ができるか、という点です。優秀な人材を雇うだけでなく、彼らが最高のパフォーマンスを発揮できるような環境を提供し、彼らが自身の能力を最大限に引き出せるような組織文化を築くことに注力しています。このような仕組みづくりを通じて、ひとりひとりが自分の能力を最大限に発揮することで、組織全体として持続的な成長を実現できると考えています。

最後に、御社の未来構想や従業員への期待について教えてください。

私たちの企業理念は、“資産と想いを次世代につなぎ、日本の可能性をひらいていく。”です。具体的には、相続手続きという一見ニッチな手続きの効率化から入り、そこで得られるアセットやデータを通じて、不動産・保険・金融といった大きな市場を開拓し、それを通じて日本の可能性をひらいていくことを目指しています。

また、従業員に期待することは、会社を利用して自分の人生で大成功を収めて欲しいということです。彼ら日々の業務を通じて、スキルや人脈、経験を積み上げることで自身のキャリアを豊かにしてほしいと思っています。そうすることで、各々が会社と共に成長し、その結果として会社全体が持続的な成長を遂げられるようになると信じています。

氏名
塩原 優太(しおはら ゆうた)
会社名
株式会社AGE technologies
役職
代表取締役CEO