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(画像=株式会社PAPABUBBLE JAPAN)
越智 大志(おち ひろし)
株式会社PAPABUBBLE JAPAN代表取締役
新卒で株式会社電通に入社し、「通信キャリアブランドのコミュニケーションプランニング」「移動通信事業会社の新規事業戦略設計」「渋谷駅前再開発エリマネ コンセプトメイク」をはじめとしたプロジェクトを手がけ、20年間にわたって広告ビジネスの第一線で実績を積んだ後、台湾発祥のグローバルなティーブランドである株式会社ゴンチャ ジャパンに入社。CMOとしてデジタルを中心とした高度なマーケティング導入をリード。PAPABUBBLE JAPANのCEOは2023年4月に就任。
株式会社PAPABUBBLE JAPAN
2003年、バルセロナ発祥のパパブブレ。
伝統のアメ細工の技術を用いるだけではなく、お客さまを楽しませるパフォーマンスを取り入れた、アート・キャンディ・ショップです。 オーダーメイドによるオリジナルキャンディを作ることも可能で、ラグジュアリーブランドや有名アニメとのコラボレーション実績も多数あります。ロゴやキャラクターの再現性だけではなく、パパブブレこだわりの口の中でほろほろと溶けていく食感や、美しい光沢が皆様に愛されている理由です。

1.越智代表のこれまでの変遷について教えてください。

私自身のキャリアは、電通に20年、ゴンチャに2年、そして現在PAPABUBBLEの代表を務めております。電通での20年間はKDI社を担当するなど、モバイル業界のプロフェッショナルとして働いていました。その経歴を活かしてゴンチャではフランチャイズ運営のプロフェッショナルとして成果を上げられました。今回のPAPABUBBLEでは、ブランドビジネスのプロとしてブランド価値を高めることをミッションとしています。

2.一番感銘を受けた書籍とその理由は?

私にとって一番感銘を受けた書籍は岩田さんの「スターバックスのライバルは、リッツ・カールトンである。 本当のホスピタリティの話をしよう 」です。正直、前職がゴンチャだったこともあり、業界最大手であるスターバックスと名のつく本は15冊以上読んでいましたが、この本はまさにブランドビジネスのバイブルであり、一度読んだだけでなく何度も読み返す度に新たな発見や学びがありました。

岩田さんが示してくれたスターバックスのビジネスモデルは、単なるコーヒーショップから顧客体験を重視するブランドへと飛躍した成功例であり、その経緯が詳細に描かれていました。特に印象深かったのは、スターバックスがただコーヒーを提供するだけでなく、それを通じて得られる体験や空間、コミュニティといった価値を追求している点でした。コーヒー一杯の価格がただのコーヒーの価値だけでなく、そこに至るまでのプロセスや体験の価値を含んでいるという考え方は、私自身のブランドビジネスに対する視点を広げ、深めるきっかけとなりました。

また、スターバックスが合理性を超えて非合理的な取り組みを行い、その結果としてブランド価値を高め、成功しているという点も大いに参考になりました。これらは、現在の業務においても大きな影響を与えており、顧客体験を重視したブランド作りに取り組んでいます。

3.読書はどのように仕事に生かされていますか。

私が学んだスターバックスのブランド戦略は直接、PAPABUBBLEでのブランド作りに生かされています。私が就任以降、当社の価値提供を軸においたベンチマーク企業の設定、販売員の呼び方、店舗やショッパーのデザインなどの刷新、キッチンパフォーマンスの見直しなど、当社の有する価値を最大限伝えられるようリブランディングに取り組みました。またレジを一新してCRM強化に務めたり、顧客のトラッキングを追いかけるシステム構築を図ったり、さらにはデリバリー領域にも進出しようとしています。これらは岩田さんの言う、ブランドはいかにして育つのか、ホスピタリティとは何なのかなどを、参考にしながら自分なりに当社に落とし込んで実践していきました。

株式会社PAPABUBBLE JAPAN
(画像=株式会社PAPABUBBLE JAPAN)

私もまだまだ勉強中の身ではありますが、今後も引き続き読書から得た知識や視点を活かし、ブランドの成長と進化に取り組んでいきたいと思っています。

4.経営において重要としている考え方を教えてください。

経営における最大の重要性は「成功させるためには、単純な商品やサービスの提供ではなく、その精神性を突破するような非合理的な取り組みが必要」と考えています。例えば、私たちが提供している商品は、内容量も少ないのに600円で売っています。しかし、それを喜んで買っていただいているのは、お客様がその商品に価値を感じているからです。従って、私たちはその価値をお客様に見せ続けることが重要と考えており、商品だけでなく、世界観や接客、そしてエンターテイメントとしての価値を大切にしています。また、経営者としての大きな役割は、社員が最大限に輝けるような環境を作ることだと考えています。そのために、新しい給与制度を導入したり、働く時間を短くしたり、考える時間を増やしたりと、働き方改革にも積極的に取り組んでいます。

5.最後に、御社の未来構想や社員への期待について教えてください。

PAPABUBBLEの未来構想は、まず日本全国での展開、更には海外進出を目指しています。具体的には、来年の後半からシンガポール、タイ、または韓国あたりへの進出計画をたてようとしています。私たちが提供する「素敵なキャンディーのディズニーランドのような店」を世界中に展開することにより、多くのお客様へ魅力と喜びを提供したいと考えています。そして、海外市場での上場も視野に入れています。私たちの価値は、伝え方さえ間違えなければ、場所を問わずにお客様に選んでいただけると考えています。

株式会社PAPABUBBLE JAPAN
(画像=株式会社PAPABUBBLE JAPAN)

また、会社と社員は主従の関係ではないと考えており、それぞれの良さを引き出し合える存在であるべきと考えています。そのため、社員にはキラキラ、ワクワクして自由に働いてもらいたいですし、その中で自己成長しようとする人たちがたくさん集まれば良いと思っています。。将来的には、みんなが自分の興味を追求するための場を提供したいと考えています。今後とも社員全員が最大限に輝き、お客様に喜びを提供できるよう邁進してまいります。

氏名
越智 大志(おち ひろし)
会社名
株式会社PAPABUBBLE JAPAN
役職
代表取締役