NFTで商品化されているものとは

NFTでは、さまざまなものが商品化されている。代表的なNFT商品は次の4つ。

1.アート

先にもあげた通り、NFT商品の代表的なものがアート作品だ。海外では、デジタルアートのオークションも数多く行われている。ちなみに国内では、2021年10月にSBIアートオークション主催の「NFTアート」を扱うオークションが初めて開催された。最高額は、現代美術家スプツニ子!氏の作品で839万5,000円の値が付いた。

2.漫画

漫画もNFTの主流商品だ。NFTで出品された漫画には2次収益がある。NFT市場には、集英社やマーベルなど国内外を問わず多くの出版社が参加しており、これからも増加が期待できるだろう。またアニメや漫画のワンシーンもNFT作品として販売されている。

3.動画

インターネットの普及により家で誰でも簡単に動画を見られるようになったが、動画もNFT商品として定着しつつある。例えばスポーツのワンシーンをNFT商品として販売すれば、購入者がそれを見ることができる。

4.ファッション

GucciやNike、adidasなどの有名メーカーもNFTに参入している。グッズをNFT商品化して販売したり、現実のファッションアイテムにNFTを紐づけて本物である証明にしたりすることで、流通性の向上や本物の証明などファッションに付加価値をつけることができる。

今後、NFTはどうなる?

有名企業の参入でNFTの市場規模は、今後ますます大きくなることが予想される。海外の投資銀行の中には、NFTの市場規模が2025年には800億米ドル(1米ドル=127円換算で約10兆1,600億円)以上になると予測しているところもある。また2022年4月現在も個人で作品を販売できるNFT市場はあるが、今後より一層、簡単に誰でもNFT市場に作品を出品できるようになることも予想される。NFTがさらに身近となる日も近い。

興味がある商品があれば、NFT商品を一度購入してみよう

NFTはブロックチェーン技術で作成されたデジタルデータのひとつで代替が不可なものだ。「偽造ができない」「唯一のものという証明ができる」などの特徴があり、多くの企業がNFT市場に参入している。

アートや漫画、動画、ファッションなどさまざまなジャンルがあり、新たなビジネスチャンスとなる可能性もあるNFTには手ごろな商品もあるようだ。時代に乗り遅れないためにもぜひチェックしたい。

著:せがわ あき
会計事務所に10年勤務。その後、会計ソフトメーカーでの勤務を経て、現在は会計・税務・金融などをテーマにライティング活動を行う。会計事務所では、顧問先の会計業務や融資支援に従事。融資のための提出資料作成や融資・資金繰りのアドバイスなどを行う。会計ソフトメーカー時代には、お客様対応業務に加えてソフト開発にも携わり、お客様の声を製品に反映させる仕事に従事。
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