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1995年からオートバイ用エアバッグシステムの研究・開発を開始した無限電光株式会社は、
さまざまなテストを経て、1998年に世界で初めてバイク用エアバックジャケット「hit-air」を完成しました。そのエアバッグを搭載する最新ジャケットが、カジュアルなデザインが特徴の「HDS Hooded Airbag Jacket」です。
最新ジャケットの紹介へうつる前に、まずはエアバッグジャケットの構造ついて触れておきましょう。
エアバッグの作動時間はわずか約0.1~0.2秒!
ライダーがバイクから一定の距離を離れた瞬間にキーボール(作動ピン)が抜け、キーボックス(起動装置)が作動。カートリッジボンベから炭酸ガス(CO₂)が首気室・背中気室・胸気室・脇気室・尻気室へと送り込まれ、エアバッグが約0.1~0.2秒で展開し、人体への衝撃を緩和します。
hit-airはその後も改良が進められ、
「ジャケットの上から着用する一体型エアバッグ・ハーネス」
「シーズンに応じた素材、機能、収納ポケットを備えたジャケット・ベスト」
などをラインナップしています。
高い安全性はそのままに、さまざまなバイクに合わせやすく
hit-airは、日本をはじめ世界各国の白バイ隊に正式採用されるほどの高い安全性と信頼性を実現しています。これまでラインナップされてきた製品は、そうした高い安全性と信頼性を重視して機能的にデザインされていました。
「Motorrad-2」はヨーロッパで人気のエンデューロジャケット・スタイルで、エアバッグシステムに加えて、肩/ヒジ/脊髄にパッドを装備し、袖/脇/背中にベンチレーションを設置し、高い安全性とツーリングでの快適性を兼ね備えたジャケットとして、特にアドベンチャーモデルユーザーから高い支持を得ています。
そうした機能性が高く評価されている一方で、アドベンチャーモデル以外にも合わせやすいデザインや、街乗りや観光などバイクから降りた際にも着やすいカジュアルなデザインのhit-airを求める声も多くなってきたそうです。そこで、これまでの高い安全性と信頼性は損なうことなく、さまざまなバイクに合うウエアとしてデザインされたのが、「HDS Hooded Airbag Jacket」です。
エアバッグ起動装置が目立たない作り
エアバッグシステムを起動させる3D形状のキーボックスホールの内側に、キーボックス(カートリッジボンベを装備したエアバッグ起動装置)が存在するようには見えないフラットなデザインを採用。表地にはライディングジャケットに必要な強度を持つナイロン素材を使用し、マットでコットンライクな風合いも実現しています。
エアバッグシステムは、バイクに跨った状態でキーボックスホールから出ているコネクターと、伸縮ワイヤーのコネクターを接合すると使用できます。伸縮ワイヤーはあらかじめバイクに取り付けておきます。このキーボックスの内側にカートリッジボンベが装備されていますが、外見からはカートリッジボンベの存在が分からないデザインとなっているのが、フーデッドエアバッグジャケットの特徴です。
ネックエアバッグもコンパクト化
首を保護する「ネックエアバッグ」を装備しつつ、バイクから降りた時の防寒対策としてフードも採用しています。フード付きジャケットとしてのカジュアルさと、エアバッグジャケットとしての高い安全性を両立したデザインとするために、ネックエアバッグは収納式を採用してコンパクト化しています。
首元に「ネックエアバッグカバー」を装着し、ネックエアバッグをコンパクトに収納しています。コンパクトになってもエアバッグとしての高い安全性と機能性は損なわれていません。
ライダーの身長は174cmで、Lサイズを着用しています。防寒インナーを着用できる少し余裕のあるフィット感となっていて、着心地は快適です。乗車姿勢をとった時に手首が露出しないよう、袖丈は少し長めです。フードは着脱可能で、自分の好みや状況に合わせた着回しもできます。
カジュアルなデザインだが、ライディングジャケットとしての機能も充実
脊髄ソフトパッドを装備。肩とヒジにはCE規格EN1621-2プロテクターも装備しています。
製品詳細:HDSフーデッドエアバッグジャケット
サイズ | S、M、L、XL、2XL、3XL |
CO₂カートリッジサイズ | 50cc |
重量 | 2.1kg |
カラー | ブラック、ライトグレー/ブラック、カーキ/ブラック |
素材 | ナイロン(表地)、ポリエステル(裏地)、ポリウレタン(エアバッグチューブ) |
発売予定 | 2024年1月 |
本体予価 | 6万3800円(税込) |