「フィットネスで社会を明るくする」を企業理念にする、2015年創業の企業。
全国で29店舗の女性専用パーソナルジム、4校のパーソナルトレーナー養成スクール、3店舗の医師監修パーソナルジムを運営。
女性専用パーソナルジムUNDEUX SUPERBODYは5年間で1万人*の女性のダイエットをサポートの実績。
長女の出産の日を機に「身体の痛みをとる」仕事をしようと決意。
働きながら専門学校で学び、整骨院を開業。
その中で「痛くなってからでは遅い、痛くなる前に身体を鍛えることが大切だ」と痛感する。
2015年に現在のフィットクルー株式会社を立ち上げる。
現在全国29店舗へと広がり、より多くの方の健康を運動によりサポートすることに情熱を注ぐ。
これまでの事業の変遷について教えてください。
私は元々、「カシマ整骨院」という整骨院を経営していました。自身の院内で、日々患者様の治療を行う中で、繰り返し通院する方が多いことに疑問を持ち、根本的な治療の必要性を感じるようになりました。そこで、患者様が日頃からトレーニングを取り入れることによってこの問題は解決できるのではないかと思い、整骨院の中にトレーニングマシンを置き、筋肉を鍛えることができる環境の提供を始めました。この取り組みは患者様の治療にとって、非常に効果的なものとなりました。
また、治療のためだけではなく、健康で活力ある人生を送るためにも、トレーニングが必要だと思い、トレーニングを通じて人々の生活を支える事業に取り組むことを決めました。その第一歩として、大阪の本町のマンションの1室にパーソナルトレーニングジムを作りました。しかし、女性の方にとって、1人でマンションに入ることは、不信感があったことから、より多くの人々に利用しやすい形で事業を展開することが必要だと感じました。その結果、テナントを構えて女性専用のトレーニングジムを立ち上げました。これが今の当社の事業モデルの源流となっています。
一番感銘を受けた書籍とその理由は?
最も感銘を受けた書籍は「人を動かす」です。この本を私が初めて読んだのは高校3年生の時でした。その時はただ面白くて夢中で読んでいただけだったのですが、改めて経営者として立ち振る舞うようになってから読み返すと、その内容の本質を再認識し、その視点をもとに人々との関係を築くことができるようになりました。
特に私が夢中になった理由は、人間関係を深め、人々を理解するための視点を得られたことです。この本は人の根本的な部分を具体的な例を用いて解説しており、それが人間関係の理解やコミュニケーションにとても役立ちました。
読書はどのように仕事に生かせたでしょうか。
「人を動かす」を読んで得た人間関係に対する視点は、社内のコミュニケーションやマネジメントスキルの向上に貢献し、組織全体の成長に寄与しました。当社はフィットネスを運営しているため、ビジネスノウハウが属人化しやすい傾向にあり、お客様と直で接する当社の最大価値とも言えるトレーナーたちの気持ちを、いかに汲んで最大限力を発揮できるようになってもらうかが非常に重要です。彼女や彼らへかける言葉一つで、お客様の満足度も継続率も大きく異なってきます。この従業員に対する選択肢のうち、なるべく正しいものを常に選ぶことができるよう、本書から学んだ知識や視点を活かしています。
経営において重要としている考え方を教えてください。
経営において私が重要視していることは、当社の行動指針にもなっているのですが、「誠実である」こと、「シンプルに考える」こと、「チームワークで成す」こと、そして「期待値を超える」ことです。
まず、「誠実である」こととは、私たちが信頼関係を築くための最も重要な基盤です。これはお客様に対してだけではなく、日頃から小さな約束もしっかりと守り、人々との信頼関係を深めることを大切にしています。
次に、「シンプルに考える」ことは、情報が氾濫する現代社会において、本当に重要なことを見つけ出すために大切になります。問題の本質をつかみ、それに対する対策をシンプルに考えることで、適切なアクションを起こすことができます。
そして、「チームワークで成す」について、私は個々の力が結集されることで初めて会社の成長が実現すると信じています。全員が主体性をもって取り組むことで、チーム全体が一つの強力な力となり、その力をもとに私たちは新たな価値を創出し続けています。
そして最後に、「期待値を超える」こととは、それぞれが自ら学び続けて、お客様に良い驚きを与えることを目標としています。これにより、私たちは新たな価値を創出し続け、お客様に感動を提供することができます。
御社の未来構想や従業員への期待について教えてください。
私たち株式会社フィットクルーの未来構想でもあり理念は、「フィットネスで社会を明るくする」です。その理念を実現するためには、フィットネスに参加する人々を増やすことが最も重要だと考えています。そのために出店と人材育成の二つを軸にしています。これらの取り組みを通じて、私たちはより多くの人々の健康に貢献し、より多くの笑顔を創り出すことを目指しています。
また、私は従業員一人一人に対しても高い期待を持っています。従業員それぞれが自ら学び、自己成長し続けることを期待しています。また、彼らが人々との良好な関係を築き、困難を乗り越えていく力を身につけることを願っています。
最後に、ZUU onlineのユーザーへ一言
私たちはこれからもお客様のため、そして社会のために最善を尽くす従業員を育て、企業全体としての成長を実現し続けることを目指していきますので、ご注目いただければと思います。
- 氏名
- 鹿島 紘樹(かしま ひろき)
- 会社名
- 株式会社フィットクルー
- 役職
- 代表取締役