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(画像=ポジウィル株式会社)
金井 芽衣(かない めい)
ポジウィル株式会社代表取締役
1990年生まれ。埼玉純真短期大学で保育士・幼稚園教諭の免許を取得した後、2010年に法政大学キャリアデザイン学部に編入学。13年に卒業後、リクルートエージェント(当時)に入社し、人材紹介部門の法人営業として勤務。17年、国家資格キャリアコンサルタントに登録、ポジウィルを設立し、代表取締役に就任。総額約3億円の資金調達を実施し、キャリアに特化したパーソナル・トレーニング「POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)」を運営。
ポジウィル株式会社
「どう生きたいか?でキャリアをきめる。」をスローガンに掲げる、キャリアに特化したパーソナルトレーニング・サービス『POSIWILL CAREER』、キャリア支援者育成プラットフォーム『ポジウィル認定講座』を運営。 「あるべき、こわそう。」をミッションに、世間一般における理想的なキャリアではなく、それぞれが自分にとってベストなキャリアを歩める社会を実現していきます。

これまでの変遷について教えてください。

私は元々、保育士を目指して短大に進学していましたが、社会的課題への関心が高まり、20歳の時に大学でキャリアカウンセリングの学部に編入しました。大学で様々な勉強をしていく中で、人の転機に携わりたいと思うようになり、人材系の会社、リクルートキャリア社に入社しました。親も自分で会社を立ち上げていたということもあり、会社員としてはあまり長く勤めることを考えていませんでしたが、この会社員時代に、私は将来キャリアカウンセリングを広めたいと強く思うようになりました。

また、会社で働いていく中で、何にも縛られない自由な働き方に憧れると同時に、大手企業の看板が重く感じるようになりました。どういうことかというと、自分がミスをしたときに上司や会社の責任になることが怖かったのです。そこで元々、起業家志望ではなかったものの、社会人3年目のときに、自分でやりたいという思いが徐々に芽生えました。

そして、26歳の時に独立を決意し、最初は組織のコンサルティングというよりは研修会社を、半ば見切り発車のような勢いで始め、リクルートの新人教育の研修講師として活動を始めました。そして少しずつ事業を展開し始め、一人で事業を進めていましたが、ベンチャーキャピタルの方からのメッセージをきっかけに、今の当社の形ができ、その後もメンバーを増やし続けて、現在では様々な人材を育成することができるようになりました。

ポジウィル株式会社
(画像=ポジウィル株式会社)

一番感銘を受けた書籍とその理由は?

私が感銘を受けた書籍は「経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目」という本です。私が起業して2期目くらいのときに、スタートアップの諸先輩方からおすすめされたことがきっかけで、この本を読みました。その中で経営に関する基本的な知識が分かりやすく書かれていて、新たな考え方を学ぶことができました。

この本は、様々な会社の経営や経営コンサルを経験した方が書いており、会社が潰れないために押さえておかなければならないポイントが具体的に書かれています。特に、「ビジョンや理念、目標をしっかりと持って、それをメンバーに示すことが大切だ」という話には、深く共感しました。実際に、2019年にビジョン・ミッションを今の形に刷新する際にも、やはりビジョン・ミッションは社員全員が自分の言葉に落とし込めるものでなければならないと考え、時間とコストをかけて大事に策定しました。

最近読んだ本で印象に残っているのは、「マッキンゼー CEOエクセレンス 一流経営者の要件」という書籍です。会社を経営していく中で、CEOがやるべきことはフェーズごとに変わるので、私自身で少し迷っていた際、この本にCEOが果たすべき6つの責務がまとめられていて、とても分かりやすかったです。例えば、「取締役会を引き入れる」や「ステークホルダーと連携する」、「自身のパフォーマンスを最大化する」といった内容は、確かに重要なことだと思うと同時に、私自身もやっていく必要があると思わせてくれました。

読書はどのように仕事に生かせたでしょうか。

自分が代表を続けるべきか悩んだときに、「社長の覚悟 (ASUKA BUSINESS) 」という本を読んで、自分自身のマインドや向き合い方が変わりました。この本には昔の武将の心意気が書かれていて、何かの長になるということは、それなりの覚悟とリスクを伴うものであることを再認識しました。 経営者としての役割や責任について理解を深めたことは、役立ちました。

私がこの本を読む前は、周りにとって良い人でいたかった一面がありました。友達と一緒にいる際にも揉めるような性格でもなかったので、それほど人に嫌われるタイプではありませんでした。ただ、経営者として意思決定を行う際に、必ずしもメンバーにとって心地の良いものにならないことがどうしてもあります。この経営者としての自分と良い人でいたい自分のジレンマが原因で、1人で沖縄に数日間旅をしに行ったこともありました。 それでもやはり経営者とは、選択をしなければならない仕事で、嫌なことも受け入れて覚悟を持って取り組まなければならないということをこの本が教えてくれました。

経営において重要としている考え方を教えてください。

私が経営において重要と考えている考え方は、企業のビジョンを具体化し、その実現に向けて全社員が一丸となって動くことです。これを実現するために、毎月経営陣とメンバーが一緒になって疑問点や課題について話し合い、ファイナンスやIPOに向けた具体的な戦略を共有する、「けいえいドットミー」を開催しています。ここでは、粒度の小さい話から、上流の話まで、様々な相談や質問ができる場となっています。こうした取り組みを行うことで、組織内のブラックボックスを無くし、可能な限り従業員の声を取り入れ、意思決定に反映することができます。また、それにより、従業員一人ひとりが当事者意識を持って働くことが可能となります。

最後に、御社の未来構想や従業員への期待について教えてください。

私たちは人々の転機に関わり、その人生の質を向上させることを目指しています。例えば、結婚や離婚、子供ができたり、家を買ったり借りたりするときなど、従業員一人ひとりが人生の重要な決断をするときに、当社が第一想起されてサポートできるような環境を整えていきたいと考えています。

また、将来的には社員同士が仲良く、キャリアや年収が上がりながら長く働けるような環境を整え、社員一人ひとりが自分のスキルを発揮できるような会社になりたいと思っています。具体的には、サイバーエージェント社のように、グループ会社内でのキャリアチェンジが可能な環境を整え、社内でチャレンジを続けられるような会社を目指しています。そのためには、従業員の声を取り入れることや、組織作りに注力することが必要だと考えています。

氏名
金井 芽衣(かない めい)
会社名
ポジウィル株式会社
役職
代表取締役