毎年、新たに発売されるビジネス書は約6,000冊といわれています。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多いでしょう。
このコーナーでは、読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で注目されているおすすめの書籍をランキング形式でご紹介。さらにその中からアクセスの多かったトップ3の書籍について本文で詳しく見ていきます。
まずは2023年11月にビジネスパーソンから最も読まれた10冊の書籍の発表です!
1位:『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』(リュ・ハンビン、小笠原藤子 (訳)/文響社)
2位:『これからの生き方図鑑』(樺沢紫苑/光文社)
3位:『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』(キム・ユジン、小笠原藤子(訳)/文響社)
4位:『超コミュ力』(田村淳/すばる舎)
5位:『話し方すべて』(桐生稔/かんき出版)
6位:『堀江貴文のChatGPT大全』(堀江貴文、荒木賢二郎/幻冬舎)
7位:『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(安達裕哉/日本実業出版社)
8位:『ちょっとお疲れのあなたが読むだけでフワッと癒やされる本』(樺沢紫苑/マイナビ出版)
9位:『感情的にならない本』(和田秀樹/PHP研究所)
10位:『1300万件のクチコミでわかった超優良企業』(大澤陽樹/東洋経済新報社)
※本の要約サービス「flier(フライヤー)」の有料会員を対象にした、2023年10月25日〜2023年11月24日の閲覧数ランキング
帰宅後ルーティーンで平日夜のダラダラとはさようなら!
2023年11月、flierユーザーから最も読まれたのは、時間管理や副業に関する情報発信で人気を博している、韓国のインフルエンサーのリュ・ハンビンさんの『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』です。
毎日の仕事につかれはて、ご飯を食べて週末に想いをはせているうちに帰宅後の時間はタイムアップーー。そんな日々を変えるには、好きなことに時間を使い、昨日より少しでも成長するためのタイムマネジメント法「帰宅後ルーティン」を取り入れてはいかがでしょう。
本書ではまず、4段階にわたる「目標設定」の必要性を説きます。第1段階では自分にとって重要なものを見定め、人生の意味を見出すこと。第2段階では長期目標となる「大きな目標」と「意味づけ」、短期計画となる「プロジェクト」と「アクションプラン」を立てます。この段階で目標達成のために何をすべきかが見えてきて、行動へのモチベーションが高まって来る人も多いはずです。
その上で3つ目の段階として、目標と締め切り、目標達成のための手段をアクションプランとして設定・書き出して優先順位をつけていくオリジナルの「アクションプランナー」を作ってみましょう。ここまでできたら後は「とにかく始める」ことが最終段階となります。
さらに本書を読み進めると、ただダラダラ過ごすだけだった帰宅後の時間が楽しみに感じてくるはずです。まずは今夜「目標設定」から初めてみてはいかがでしょう?
発売日:2021年09月14日
ジャンル:自己啓発・マインド・生産性・時間管理
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もっと幸せになるための、これからの生き方とは?
第2位は、『アウトプット大全』『言語化の魔力』など数々のベストセラーを著作にもち、精神医学の知識をわかりやすく説くことで人気を博す樺沢紫苑氏による一冊『これからの生き方図鑑』です。仕事やお金、健康や人間関係など、様々な不安を感じる読者に、「これから」の人生をよりよくするための47のコツを、「図鑑」のようにイラスト入りでわかりやすく紹介してくれます。
たとえば、職場における人間関係の悩みについて、著者はそもそも職場の人間関係は悪いのが普通であると考えるように提案します。実際に著者がとったアンケートによると、半数近くの人が職場の人間関係を「悪い」と回答しているのだとか。そもそも、10人いれば、攻撃してくる人は1人、好意をもってくれている人が2人、そしてそのどちらでもない人が7人いるという「好意の1対2対7の法則」を頭に入れておきましょう。
「世の中には自分と合わない人がいる」と考え、業務に支障をきたさない範囲で、そりの合わない人とは必要最低限の関係に徹すればいい。職場の人間関係は、無理をして全員と仲良くする必要はなく、自分を応援してくれる2割ほどの「味方」との関係を大切にするべきなのです。
人間は社会で生きている限り、少なからず悩みやストレスと共に生きていくもの。そうした「○○だったらよくない、○○であるべき」という「思い込み」を解きほぐし、対処法を提示してくれる本書は、きっと「これからの生き方」のヒントになるはずです。
イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス……、彼らの共通点は「早起き」
第3位は、帰宅後ルーティーンの対ともいえる『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』です。
イーロン・マスク、ジェフ・べゾス、ティム・クックといった成功者が「早起き」を習慣としている例は多く、ビジネスパーソンの中でも早起きに興味を持っている人は多いでしょう。実際、著者のYouTubeチャンネルは登録者数20万人、動画再生累計1,000万回と、韓国で「早起きブーム」を巻き起こすほど話題となっています。
明け方は「人生のボーナスタイム」であり、「自分がコントロールする時間」、それ以外の時間を「運命に任せる時間」だと著者は述べます。世の中が寝静まる早朝に、集中して自分だけの主体的な時間をつくることで、人生をがらりと変えることができるのです。
とはいえ、明け方の時間に特別なことをしようと頑張る必要はありません。明け方のボーナスタイムを自分の好きなように使うことで、気づけば生活習慣も変わり、自然と今までとは違う人生を生きられるようになっているはずです。
最後に著者が実践する明け方の過ごし方を紹介します。 (1)先延ばしにしたことをする、(2)体を動かす、(3)読書をする、(4)勉強する
あなたはどんな朝の「ひとり時間」を過ごしますか? 具体的な早起きのコツも本書で読んでみてください。
発売日:2021年09月14日
ジャンル:スキルアップ・キャリア・自己啓発・マインド・生産性・時間管理
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いかがでしたか?
ランキングの上位を見てみると、朝と帰宅後といった時間の過ごし方への興味がはっきりとあらわれた結果となりました。どの書籍も、決して難しい内容ではなく、明日から毎日を変えられるヒントがたくさんあるので、ぜひ試してみてください。
少しでもあなたに合いそうな1冊があればお手にとっていただければ幸いです。
来月はどういった書籍が読まれるのでしょうか。ぜひ皆様も予想してみてください。
flier編集部
本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。
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