この記事は2024年1月17日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年1月17日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日16日(火)の米国株は下落。ウォラーFRB理事の発言を受けて、積極的な利下げ観測が後退したことが要因。
ウォラーFRB理事は講演で、「インフレが再燃せず、高水準にとどまらない限り、FOMCはFF金利の誘導目標レンジを年内に引き下げることが可能になると、私は考えている」と述べた。ただし、その場合でも利下げは秩序立った慎重なペースで進めるべきだと強調。
(出所:ブルームバーグ)
マーケットでは「年内に利下げが6回ある」との見方が拡大していたが、それを牽制したものとみられる。既報のように年内5~6回の利下げは織り込みすぎで、反発する可能性が高いと想定していたが、彼がそれを牽制した形となった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米国債利回りは上昇。ドルは買われ、ドル指数は10カ月ぶりの大幅高。対円では一時1.1%高の1ドル=147.31円まで上昇した。本日17日(水)午前10時半前後時点では147.48円まで値を上げている。
米ドル/円に関しては、週末のネット経由で購入した投信のカバーが16日(火)から17日(水)に外貨、つまりドル買いが入る可能性が高いと市場関係者はみていたが、実際昨日16日(火)の欧米市場の米ドル/円はじり高となった。
ただ新NISAがらみの外貨買いは月初のほうが大きいと個人的には認識しており、このステージは147円台をキープするだけのドル買い需要はないとみる。16日(火)の投信絡みの外貨買いは終わったので、147円台の米ドル/円はスルー。戦略的には米ドル/円の押し目を待ちたい。
▽米ドル/円 日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。