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(画像=株式会社プログリット)
西川 央明(にしかわ ひろあき)
株式会社プログリット 人事企画マネージャー
大阪大学大学院工学研究科修了後、新卒で株式会社リクルートに入社。人事企画、人材開発、中途・新卒採用、組織開発、HR分野でのテクノロジー・データ活用等、人事職に8年間従事。同社を退社後、2021年4月株式会社プログリットへ入社。
株式会社プログリット
「世界で自由に活躍できる人を増やす」をミッションに、本気で英語力を身につけたい方のサポートを実施。「人の力とテクノロジーの力を融合させ、英語学習に革新を。」を事業コンセプトに、英語コーチングサービス「プログリット」に加えて、サブスクリプション型英語学習サービスの展開にも注力しています。2022年9月、東証グロース市場に上場。

目次

  1. 人的資本経営に対する考え方と特徴的な取り組み
  2. コロナ禍による働き方の変化
  3. 社内エンゲージメントに対する取り組みについて
  4. 現在目の前で取り組んでいる施策
  5. 今後の展望と従業員に対して期待すること
  6. ステークホルダーの皆様へのメッセージ

人的資本経営に対する考え方と特徴的な取り組み

当社は「世界で自由に活躍できる人を増やす」というミッションのもと、英語コーチングサービスを中心に事業展開をしています。英語教育業界における人材雇用の特徴として、業務委託や契約社員といった非正規雇用者が多いという点や、給与が低いという点があり、当社は創業時より「英語業界で働く人たちの待遇を改善する」ということを目指してまいりました。待遇を改善することで優秀な人材が集まれば、サービス品質が向上し、そのサービス自体に顧客価値が生まれます。その顧客価値から利益を生み出せれば、さらに人材に投資して待遇を向上させ、好循環を生み出せます。そういった考えのもと、当社が業界全体をリードして待遇改善を進めるべく、人的資本に関するさまざまな施策や取り組みを行ってきました。

この最たる施策が、昨年の9月に行った給与改善で、当社で働いている英語コンサルタントの給与を一律年50万円上げました。実は、当社の英語コーチングサービスは過去に3度値上げを実施しており、サービスの高品質化による利益の向上が、従業員の待遇に変化を起こした好例となっています。今後もさらなるサービスの高品質化を目指し、成果が出れば従業員にも還元していく予定です。

株式会社プログリット
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そもそも人的資本経営とは、事業が成功するために行われるもので、従業員が楽になって事業が停滞してしまう取り組みは、人的資本経営とは言えないと考えています。こうした取り組みは、形だけ見れば従業員が幸せになっているように感じるかもしれませんが、実際は彼らが成果を出せずに自身のキャリアを狭めてしまうということが起こりかねません。そのため、事業が成長軌道に乗り、従業員が成果を出せたりさまざまな経験を積めたりするための施策こそが、企業にとっても従業員にとっても良い人的資本経営だと思います。

コロナ禍による働き方の変化

コロナ以前、英語コーチングサービスにおけるお客様と英語コンサルタントとの週次の面談はほとんど全て対面で行っていました。また、コロナの発生時は上場準備期間だったこともあって、当時はサービス自体の変更から上場への体制整備と、非常に大変な時期を過ごしました。さらに、サービス自体のオンライン化は何とか対応できたものの、フルリモートワークを実施したことにより、社内のコミュニケーション不足によるモチベーション低下などが要因となって、休職を希望する従業員が何人か出てきてしまいました。というのも、当社の社員は20代を中心に若い世代が多く、一人暮らしをする彼らにとって人と話せないフルリモートは苦痛になっていたようでした。

そこで、早い段階から出社体制を整え、国の緊急辞退宣言解除に伴って週3回の出社に切り替えました。また、対面でのコミュニケーションを大切にするという観点で、全社員が集まるミーティングを年4回開催し、人と人とが対面で話す機会を増やすような施策も行っています。これにより、休職者の数は低減しました。

株式会社プログリット
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社内エンゲージメントに対する取り組みについて

当社では、モチベーションクラウドというシステムを用いて、3ヶ月に1回全社員に対して人事組織の健康診断のようなサーベイを行っています。これにより、組織の問題点をタイムリーに把握し、改善策を打ち出すことができます。具体的には、各メンバーが組織のマネージャーと調査結果についてのミーティングを行い、そこで決まったネクストアクションを実際に次の3ヶ月間で実行するようにしています。また、必要であれば人事異動や構造改革も行うので、他の企業からはこのスピードに驚かれることがあります。ただ、このように細かく調査を行うことによって、取り組みや改善による結果がすぐに見え、次の施策がよりタイムリーかつ効果的に打てるようになります。

この取り組みは、創業から間もない2017年から始めており、早い段階から組織状態の可視化に注力していました。これにより、組織としてどのようにあるべきかという判断ができるようになりました。また、モチベーションが上がりすぎていると感じた場合には、ミッションバリアを厳格に設けることで、エンゲージメントを下げて事業全体を引き締めることも行っています。

また、社内のモチベーションを維持するための施策として、お客様からのフィードバックを全社員に共有するようにしています。お客様に満足度アンケートに回答していただきそれを社内に反映することで、フロントに立つコンサルタントだけでなくエンジニアやコーポレートのメンバーも、やりがいを実感しながら仕事を継続できると考えています。このアンケートでは、様々な声が寄せられ、社員にとって貴重な意見となっています。

現在目の前で取り組んでいる施策

当社の特徴として、留学の経験を持つ従業員が多く、海外志向が強いメンバーがたくさんいます。そこで、海外で生活しながら働くことができる、「Work Form Anywhere」という施策を試験的に実施しています。これにより、従業員の理想のキャリアを後押しするだけでなく、英語コンサルタントとしても現地の声を伝えられる存在になれるのではと考えています。現在は6人の従業員が、時差の影響が小さいアジア地域に3ヶ月ほど移っていて、非常に好評を得ています。また、次回参加したいという従業員も複数現れており、将来的には希望に応じて海外で英語コンサルタントとして働くという道が開かれるかもしれません。

今後の展望と従業員に対して期待すること

我々は企業として成長して、現在のグロース市場で大きくなり、いずれはプライム市場に参入することを目指しています。しかし、事業の成長スピードに対して、人事組織の成長スピードが追いついていないという課題があります。やりたい新規事業や任せたいことがあっても、まだそれができる人材や組織体制が十分整っているとは言えません。

そこで重要になってくるのが、事業の中で人が育つ仕組みを作っていくことです。社内で抜擢を行うことで、従業員が環境の変化や新しい仕事にポジティブに取り組み成長する機会を提供することが大切だと考えています。またプライム市場を目指すにあたって、今後はさらに基準を上げていくことが必要です。現在の大企業と比べたときに、自分たちのクオリティやスピード、アウトプットの面で優れているかどうかを見極めて、基準の底上げを行いたいと考えています。従業員には自身と事業の成長を実感してもらいながら、さまざまなことに挑戦してほしいと思います。

ステークホルダーの皆様へのメッセージ

当社は今後も英語コーチングの事業を伸ばしていくとともに、これまで高価格帯でハイタッチなサービスを提供してきた経験を活かし、より多くの人に意味のある英語学習を届けることに挑戦していきます。より幅広い価格セグメントにサービスを展開すべく、プロダクト開発や新規リリースを行っていく予定で、直近では昨年末に「スピフル」というサブスクサービスをリリースしました。

このように、事業が成長中で、今後もさらにマーケットを開拓してシェアを獲得していきますので、投資家の皆様にはぜひ期待していただけると嬉しいです。また個人でも、私たちのサービスを利用することができますので、ぜひ一度お試しください。

氏名
西川 央明(にしかわ ひろあき)
会社名
株式会社プログリット
役職
人事企画マネージャー