田中タスク
田中タスク
エンジニアやWeb制作などIT系の職種を経験した後にFXと出会う。初心者として少額取引を実践しながらファンダメンタルやテクニカル分析を学び、自らの投資スタイルを確立。FXだけでなく日米のETFや現物株、商品などの投資に進出し、長期的な視野に立った資産運用のノウハウを伝える記事制作に取り組む。初心者向けの資産運用アドバイスにも注力、安心の老後を迎えるために必要なマネーリテラシー向上の必要性を発信中。

資産運用では、リターンを狙いながらいかにリスクを抑えるかが成否を分けます。投資のリスクとリターンの関係は、表裏一体となるため、高いリターンを狙うほど高いリスクと隣り合わせになります。

そのため資産運用では、リスク度別に複数の投資を組み合わせるのが基本です。こうした投資商品の組み合わせのことをポートフォリオといいます。

本記事では、ポートフォリオを組み立てるのにあたって知っておきたい「黄金比率」について解説します。長期的な視野で資産を増やし、将来に備えたい方は必見です。

目次

  1. リスク度別、ポートフォリオに組み込む選択肢
  2. コア・サテライト運用における「黄金比率」
  3. ポートフォリオにぜひ組み込みたい不動産クラウドファンディングとは?

リスク度別、ポートフォリオに組み込む選択肢

いつの時代も対応できる資産運用の「黄金比率」
(画像=CozyDigital/stock.adobe.com)

投資には、実にさまざまな種類があります。ここでは、リスク度を3段階に分けてポートフォリオに組み込むことが検討できる主なものを紹介します。

リスク度主な投資商品
定期預金(元本保証)
個人向け国債(元本保証)
貯蓄型保険
債券型投資信託
バランス型投資信託 など
不動産投資信託(REIT)
インデックス型投資信託、ETF
高配当株投資信託、ETF
金、金ETF
不動産クラウドファンディング など
外貨預金
国内株式、外国株式
FX
暗号資産(仮想通貨) など

これは、一般的にいわれている認識に筆者の見解を織り交ぜているため、他の投資系書籍やネット記事などとは微妙に異なる可能性があります。しかしリスク度については、一般的な認識といえるのではないでしょうか。資産運用のポートフォリオを組み立てる際には、リスク度が異なるものを複数組み込み「攻め」と「守り」に分けるのが基本線です。

コア・サテライト運用における「黄金比率」

リスク度別に投資商品を組み合わせるときに知っておきたいのが、「コア・サテライト運用」です。コア(核)の部分にはリスクの低い投資商品を組み込み、サテライト(衛星)の部分では積極的にリスクをとって高いリターンを狙います。最悪のケースとしてサテライト部分で資産が減ってしまったとしてもコア部分はしっかりと守る戦略です。

コア部分には、上記一覧表の「リスク度 低」に該当する投資商品を組み込み、サテライト部分は「リスク中」を組み込みます。「リスク高」については、ギャンブル的な意味合いのある投資商品も含まれていることから、資産のごく一部だけに留めておくのがよいでしょう。コアとサテライトの比率をどのようにするかは、資産運用をする人の年齢や資産状況などによりリスク許容度が異なります。

例えば20代や30代といった若い世代は、もし運用で失敗したとしてもリカバーできる余地があるため、リスク許容度は高くなる傾向です。逆に50代、60代といった世代は失敗が許されないため、リスク許容度は低くなります。リスク許容度が高い方は、コア部分を小さめにしてサテライト部分を大きくすることも可能です。

一方でリスク許容度が低い方ほどコア部分を大きくする必要があります。人によって割合が分かれる部分ですが、リスク許容度が高い方はコアとサテライトが「7:3」、逆にリスク許容度が低い方は「3:7」が黄金比率の目安です。もちろん年代に関係なく資金的な余裕のある方は、サテライト部分を多くしても、それはその人の黄金比率と考えて問題ありません。

ポートフォリオにぜひ組み込みたい不動産クラウドファンディングとは?

上記一覧表の「リスク度 中」のなかに、不動産クラウドファンディングがあります。不動産クラウドファンディングとは、クラウドファンディングを応用した投資商品です。不特定多数の投資家から集めた資金で不動産を運用し、その利益を投資家に分配する仕組みです。現物不動産の裏付けがあるため、比較的低リスクで5%超の利回り商品も少なくありません。

クラウドファンディングとなるため、ネット上の操作だけで投資ができて手軽なこともメリットです。1口1万円や10万円といった少額から投資ができるため、資産運用ポートフォリオの一部としてサテライト部分に組み込んでみてはいかがでしょうか。

(提供:YANUSY

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