あおり運転に遭ってる?勘違い?ミラー越しに見える後続車両との車間距離
(画像=「Moto megane」より引用)

運転中に「あおり運転されてる?」と感じるくらい後続車との車間距離を気にしたことはありませんか?今回は、運転中にルームミラーやサイドミラー等に写る後続車との距離感覚についてを考えてみたいと思います。

後続車の見え方・とらえ方

あおり運転に遭ってる?勘違い?ミラー越しに見える後続車両との車間距離
(画像=「Moto megane」より引用)

運転中、後方の様子はルームミラーやドアミラー、またバイクであれば左右のサイドミラーにより大半の情報を認知し、判断することになります。これらにより後方の状況を見た場合、運転者が感じている距離感覚や速度感覚は実際と比べて正確ではないかもしれません。

カガミの中は「だまし絵」かも。

運転中に限らず日々の生活においても様々な錯視を受けています。したがって”見たまま” ”そのまま” の情報を鵜呑みにすると、思い込みによるストレスの原因になりかねません。

あおり運転に遭ってる?勘違い?ミラー越しに見える後続車両との車間距離
ドアミラーから見える様子を再現。
遠近錯視を受けてしまうかも。(画像=「Moto megane」より引用)

運転の3要素である「認知・判断・操作」における情報の大半を視覚領域でとらえているといわれています。「だまし絵」にだまされない運転を行うには、私達は錯視を再認識する必要がありそうです。

あおり運転に遭ってる?勘違い?ミラー越しに見える後続車両との車間距離
錯視とわかっていても、だまされる。(画像=「Moto megane」より引用)

このことから、運転席から視認するミラー越しの景色は、いわば「偽りの世界」となります。実際の景色とミラー越しの景色の差異を検証してみましょう。

私の小言

「錯視」という言葉でピンとこなければ「だまし絵」を思い出してみよう。

車内からのバイクの見え方

まず四輪車の後方20m地点にバイクを停止し運転席からルームミラーを介して覗いた様子を見てみました。

あおり運転に遭ってる?勘違い?ミラー越しに見える後続車両との車間距離
(画像=「Moto megane」より引用)

画像ではわかりにくいですが、後方のバイクをルームミラーにより視認すると、四輪ドライバーは気になり始める距離かもしれません。

さらに5m後方まで近づいてくると・・・・

あおり運転に遭ってる?勘違い?ミラー越しに見える後続車両との車間距離
(画像=「Moto megane」より引用)

ミラー枠からライダーがはみ出して見え始めました。この見え方になると、自車の直後を走行しているように感じませんか?四輪ドライバーの中にはプレッシャーを受け、不安やストレスを感じる方が居るかもしれません。

ライダーである私たちは、他車からどのように見えているか・・・を熟考する必要があります。

当然至極の車間距離を確保しよう

あおり運転に遭ってる?勘違い?ミラー越しに見える後続車両との車間距離
車体の大きさや四角の有無により、距離感覚は変化するかも。(画像=「Moto megane」より引用)

あおるつもりは毛頭もないけれど、気づかないうちに詰めてしまいがちな車間距離。何気なしに追従してしまうと前のドライバーに対してプレッシャーやストレスを与えている可能性があるため、他車からみた自分の見え方と印象を客観的に把握しましょう。つまり「おもいやり・ゆずり合い」の運転が求められます。

ライダーは意図的に距離を保つこと

あおり運転に遭ってる?勘違い?ミラー越しに見える後続車両との車間距離
ライダーに違和感がなくても、相手からからすると・・・?(画像=「Moto megane」より引用)

バイクを運転する場合、多めの車間距離を取り運転操作に集中しすぎず、交通状況を的確に読めるツーリングを行いたいですね。

あおり運転に遭ってる?勘違い?ミラー越しに見える後続車両との車間距離
ライダーは、この目安で距離を取ってみては?(画像=「Moto megane」より引用)

死角となる路面距離を把握

あおり運転に遭ってる?勘違い?ミラー越しに見える後続車両との車間距離
(画像=「Moto megane」より引用)

普通車の運転席からは約3~4m前方地面が死角となっています。「見えない路面距離」の有無により、車間距離を詰めてしまう心理的傾向が強まるのもしれない・・・という一つの考察です。

まとめ

「あおり運転」の罰則に関する法律が施行されて以来、私たち運転者の間に瞬く間に浸透していきました。ドライブレコーダーの必要性も高くなる昨今ですが、「搭載すれば大丈夫!」というアイテムではありません。運転(ツーリング中)に受ける錯視や、人間の能力の限界を認識し、少しでも危険から遠ざかることが大前提といえるでしょう。