新NISAつみたて投資枠とウェルスナビどっちで投資すべき?特徴・メリットやそれぞれにおすすめ人を解説

初めて投資にチャレンジするときに、新NISAのつみたて投資枠とウェルスナビは、どちらも有力な選択肢です。

しかし、なかには「新NISAとウェルスナビどちらに投資すればよい?」「新NISAとウェルスナビの併用はできるの?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

新NISAのつみたて投資枠とウェルスナビには、どちらにもメリット・デメリットがあるため、自分に合ったほうを選んで投資を始めましょう。

本記事では、新NISAのつみたて投資枠とウェルスナビを比較しながら、それぞれの特徴を紹介します。

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  1. 新NISAつみたて投資枠の特徴
  2. ウェルスナビの特徴
  3. ウェルスナビと新NISAつみたて投資枠の特徴を6つの項目で比較
    1. 1. 金融商品の多様性と自由度
    2. 2. 投資に必要な最低金額
    3. 3. 積立投資の柔軟性
    4. 4. 手数料
    5. 5. 投資の手間
    6. 6. 利益にかかる税金
  4. ウェルスナビ3つのメリット
    1. 1. 投資の手間が大幅に削減される
    2. 2. 長期で確かな実績がある
    3. 3. 50ヵ国、1万2,000銘柄に自動で分散投資してくれる
  5. ウェルスナビ3つのデメリット
    1. 1. 手数料がかかる
    2. 2. 投資先は自分で選べない
    3. 3. おまかせNISAを利用すると他社ではNISAが使えない
  6. 新NISAつみたて投資枠4つのメリット
    1. 1. 年間120万円、総額1,800万円までが恒久的に非課税
    2. 2. 成長投資枠と併用可能
    3. 3. 投資先を柔軟に選択できる
    4. 4. 手数料を抑えて投資できる
  7. 新NISAつみたて投資枠3つのデメリット
    1. 1. 自分で投資先やリバランスの判断が必要
    2. 2. リスクの高さがわかりにくい
    3. 3. 投資額に限りがある
  8. ウェルスナビの評判
  9. 新NISAつみたて投資枠の評判
  10. ウェルスナビがおすすめな人
    1. 新NISAつみたて投資枠の使用がおすすめな人
  11. ウェルスナビと新NISAつみたて投資枠の併用は?
    1. 基本的にはおすすめしない
    2. 資産規模が大きい人、早期に新NISAの枠を使い切りそうな人は検討余地あり
  12. まとめ|違いを理解して自分に合った方法で投資しよう

新NISAつみたて投資枠の特徴

新NISAは、2024年から新たに始まったNISAの制度で、つみたて投資枠はそのなかの投資方法の一つです。

新NISAで投資すると、発生した売却益や配当金、分配金に対する税金が非課税となります。

具体的な制度概要は、以下の通りです。

つみたて投資枠成長投資枠
年間
投資枠
120万円 240万円
非課税保有期間 無期限 無期限
非課税保有限度枠 成長投資枠と合わせて1,800万円 1,200万円
投資対象商品 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託 上場株式・投資信託等
出所:金融庁

つみたて投資枠を使用すると、投資信託への年間120万円までの積立投資による利益が非課税となります。

投資先は「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」に限定されているのが特徴です。

つみたて投資枠での投資信託運用は、新NISA口座を開設した証券会社で行えます。

実際に取り扱っているつみたて投資枠対象銘柄のラインナップは、証券会社によっても異なります。

そのためラインナップが豊富な証券会社を選んだほうが、柔軟に投資先を選択可能です。

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ウェルスナビの特徴

ウェルスナビは、投資家から預けた資金をシステム活用で自動で分散投資ができるロボアドサービスの一つです。

ウェルスナビでは、アメリカの有名な経済学者であるハリー・マーコビッツ氏の「現代ポートフォリオ理論」を土台として、次の資産クラスに分散投資を行っています。

・米国株
・日欧株
・新興国株
・債券
・金
・不動産

ポートフォリオは、5段階のリスク許容度に分けて管理されています。

投資家は、質問に答えるだけで自分に最適なリスク許容度を確認して投資が可能です。

ポートフォリオは、定期的に自動で各資産への投資比率を調整してくれるため、投資家は資金を預けておけば市場環境に適した形で分散投資が行えます。

スポットで一括投資ができるだけでなく、積立投資のサービスもあります。

またNISAを活用した投資サービス「おまかせNISA」を活用すれば、投資元本1,800万円に達するまで投資収益が非課税で運用可能です。

ウェルスナビと新NISAつみたて投資枠の特徴を6つの項目で比較

ウェルスナビと新NISAつみたて投資枠の特徴を次の6つのポイントをもとに比較しました。

ウェルスナビと新NISAつみたて投資のそれぞれにメリットがあります。

自分が重視する特徴を把握したうえで投資先を選びましょう。

1. 金融商品の多様性と自由度

新NISA
つみたて
投資枠
数百本の投資信託から投資先を自由に選べる
ウェルスナビ 5つのリスク許容度から選ぶ仕組みで具体的な投資先は選べない

新NISAのつみたて投資枠では、金融庁が選定した288本(2024年7月29日時点)の対象となる投資信託のなかから好きな銘柄へ投資できます(※)。

株式へ投資する投資信託が中心ですが、一部債券などへも投資するバランスファンドも含まれています。

また日本株や米国株、新興国株など特定地域の株式インデックス投信の購入も可能です。

ウェルスナビは、リスク許容度を選択するとその許容度に応じたポートフォリオに自動で分散投資されます。

手軽な半面、自分で具体的な投資銘柄や市場を選ぶことはできません。

※金融機関によってつみたて投資枠対象の取扱本数は異なります。

2. 投資に必要な最低金額

新NISA
つみたて
投資枠
証券会社によっては100円~
ウェルスナビ 1万円~

つみたて投資枠で売買する投資信託の最低投資金額は、証券会社によって異なりますが、SBI証券や楽天証券といったネット証券では100円から積立投資が可能です。

一方、ウェルスナビは最低金額が1万円~となっています。新NISAつみたて投資枠のほうが、少額単位で投資が可能です。

資金に余裕があれば多数の銘柄に分散投資もできます。

3. 積立投資の柔軟性

新NISA
つみたて
投資枠
毎月100円~1円単位、なかには毎日・毎週などの設定ができる証券会社もある
ウェルスナビ 1万円単位で月1回、月5回、カスタム設定などがある

新NISAのつみたて投資枠を活用した投資信託の積立投資は、複数のネット証券で月100円から始められます。

さらにSBI証券では、積立頻度を毎月・毎週・毎日から選ぶことが可能です。

一方、ウェルスナビは毎月1万円からの積立設定となり、投資タイミングは複数のメニューがあるのが特徴です。

月1回定額毎月6日、12日、20日、26日、末日のなかから1回引き落とし
月5回定額毎月6日、12日、20日、26日、末日のすべての日に引き落とし
複数回定額毎月6日、12日、20日、26日、末日の中から複数回引き落とし
カスタム毎月6日、12日、20日、26日、末日のなかから複数回、毎回引き落とし金額も変えられる

4. 手数料

新NISA
つみたて
投資枠
ネット証券会社なら買付手数料は無料、信託報酬は銘柄による
ウェルスナビ 最大税込年率1.1%

新NISAのつみたて投資枠の手数料は、証券会社や購入商品によって異なります

例えばSBI証券や楽天証券など複数のネット証券では投資信託の買付手数料が無料です。

ファンド資産のなかから間接的に徴収される信託報酬については銘柄によりますが、次のように年間0.1%を下回る銘柄もあります。

楽天・オールカントリー
株式インデックスファンド
0.0561%
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)0.05775%
TracersMSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)0.05775%
eMAXIS Slim全世界株式
(オール・カントリー)
0.05775%
eMAXIS Slim全世界株式
(3地域均等型)
0.05775%

ウェルスナビの手数料も、ファンドの運用資産のなかから間接的に徴収される仕組みです。

手数料率は、預かり資産の最大1.1%(税込)です。

口座によって異なる場合があるものの、新NISAをネット証券で投資するほうが低コストで運用する余地があります。

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5. 投資の手間

新NISA
つみたて
投資枠
自分で銘柄を選んで運用期間中もリバランスが必要
ウェルスナビ 自動で全世界に投資され、リバランスも自動

新NISAつみたて投資枠は、投資の自由度がある半面、自分で考えて投資銘柄を組み合わせる必要があります。

時間と共に投資先の価格が変化すれば投資比率も変わるため、定期的にリバランスも必要です。

リバランスの判断や銘柄の入れ替えも、自分で実行しなければなりません。

これに対してウェルスナビなら、システムによって世界中の多様な資産に分散投資してくれます。

さらに投資比率も定期的に調整してくれることから、リバランスのための売買対応も不要です。

一度資産を預けたあとは放置する「ほったらかし投資」を実践しやすいサービスといえます。

6. 利益にかかる税金

新NISA
つみたて
投資枠
投資元本で総額1,800万円まで非課税
ウェルスナビ 「おまかせNISA」を利用すれば非課税だが、それ以外は課税される

新NISAは、投資収益が非課税になる制度のため、つみたて投資枠で獲得した収益に税金はかかりません。

投資枠があるため、元本で年間120万円、累計1,800万円まで非課税となります。

一方、ウェルスナビでは、新NISA口座を活用して投資を行ってくれる「おまかせNISA」を利用すれば非課税です。

ただしNISAは、すべての金融機関のなかで1人1口座しか開設ができないため、これを利用するとほかの証券会社でNISAを活用した投資信託ができなくなります。

・ウェルスナビの「おまかせNISA」とは?

おまかせNISAは、ウェルスナビを新NISAの枠組みを活用して投資できるサービスです。

おまかせNISAを利用すれば、投資元本で1,800万円までウェルスナビの収益が非課税となります。

この制度では、ウェルスナビのなかでつみたて投資枠と成長投資枠双方の非課税枠を活用して分散投資を実施します。

つみたて投資枠では、米国株へ投資するETFへ投資し、成長投資枠ではさまざまな資産へ投資する仕組みです。

そのため、1,800万円の投資枠全額をウェルスナビの自動運用に回せます。

ただしクイック入金や振込入金は、すべて「成長投資枠」に充当される点には注意が必要です。

1,800万円の枠を使い切るためには、自動積立の設定をしておく必要があります。

ウェルスナビ3つのメリット

ウェルスナビのメリットは、次の3つです。

1. 投資の手間が大幅に削減される

ウェルスナビでは、自動で分散投資しさらにリバランスまで実行してもらえるため、運用の手間が大きく削減されるのが特徴です。

リスク許容度を選ぶだけで、世界中のさまざまな資産に自動で分散投資できます。

価格変動によりポートフォリオの投資比率が変化した場合は、システムが自動で売買して最適なポートフォリオに調整してくれる仕組みです。

投資家は、資金を預けてしまえば、あとはウェルスナビに任せておけばよく、値動きをときどき確認する以外に対応は必要ありません

2. 長期で確かな実績がある

ウェルスナビは、2016年のサービス開始から約8年(2024年2月時点)が経過していて、長期で着実に収益をあげた実績を持っています。

ウェルスナビのシミュレーションによると、各リスク許容度において、手数料控除後で資産は、それぞれ以下のように増加する結果となっています。

出典:ウェルスナビ
※当該運用パフォーマンスは過去データに基づき計算されたものであり、将来の運用成果等について示唆・保証するものではありません。

コロナショックを乗り越えながらも、すべてのリスク許容度で着実に資産を増やすことに成功しています。

確かな運用実績がある点は、投資するうえでの安心材料の一つです。

3. 50ヵ国、1万2,000銘柄に自動で分散投資してくれる

ウェルスナビでは、ETFを活用して実質的に50ヵ国、約1万2,000銘柄に分散投資してくれるのが特徴です。

さらに株だけでなく債券や金、不動産などのさまざまな種類の資産にも分散投資してもらえます。

個人投資家が自分で銘柄を選んで、ここまで分散されたポートフォリオを構築することは容易ではありません。

ウェルスナビであれば、わずか1万円からでも分散投資を実践可能です。

ウェルスナビ3つのデメリット

ウェルスナビのデメリットは、次の通りです。

デメリットを理解したうえで、ウェルスナビの利用の是非を判断しましょう。

1. 手数料がかかる

ウェルスナビは、運用自体に手数料がかかる仕組みです。

2024年3月時点では、以下のような手数料になっています。

NISAを活用しない場合年率最大1.1%(税込)
おまかせNISAを利用して自動積立のみで投資を進めた場合年率0.693~0.733%(税込)

手数料は、預かり資産から間接的に徴収される仕組みです。

投資資金のほかに別途現金を用意する必要はありませんが、実質的に手数料がリターンの減少要因となります。

もし投資信託の信託報酬等のコストが税込みでこれらの水準を下回り、なおかつ買付手数料がかからない場合はウェルスナビよりもコストをかけずに運用が可能です。

なおウェルスナビには、長期割というサービスがあり、運用期間に応じて手数料が通常で0.6~0.9%(税込0.66~0.99%)、新NISAで自動積立を利用した場合は年率0.54~0.60%(税込0.594~0.660%)まで割り引かれます。

2. 投資先は自分で選べない

ウェルスナビは、システムが自動で分散投資するサービスのため、自分で投資銘柄を選んだり、バランスを組み替えたりすることはできません

システムの精度を信用して、具体的な投資先や投資比率を受け入れることになります。

新NISAのつみたて投資枠を活用すれば、自分で投資する投資信託や投資比率を選択できます。

これと比較して、自由度の低いウェルスナビのサービスをデメリットに感じる方もいるでしょう。

3. おまかせNISAを利用すると他社ではNISAが使えない

前述の通り、ウェルスナビで「おまかせNISA」を利用すると他社ではNISAを利用できません。

新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠がセットとなった制度のため、つみたて投資枠だけでなく成長投資枠も他社では利用できなくなります。

ウェルスナビと並行して、投資信託や株などを運用する予定がある方は、口座開設する金融機関を慎重に選ぶ必要があります。

新NISAつみたて投資枠4つのメリット

新NISAつみたて投資枠のメリットは、次の通りです。

1. 年間120万円、総額1,800万円までが恒久的に非課税

新NISAのつみたて投資を活用すれば、投資元本で年間120万円、総額1,800万円まで投資収益が非課税となります。

2023年までの旧NISAは、課税期間が限定されていましたが、2024年から始まった新NISAで無期限化されたため、保有し続ける限り非課税が続きます。

本来、有価証券での資産運用では20.315%(復興特別所得税を含む)の税金がかかります。

例えば税引前で100万円の投資収益が発生した場合、課税口座では税金20万3,150円(100万円×20.315%)が引かれて手元に残るのは79万6,850円です。

しかし新NISAで得た収益であれば、100万円丸ごと手元に残ります。

新NISAを上手に活用すれば、より効率良く資産運用を進められるでしょう。

2. 成長投資枠と併用可能

新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用可能です。

2023年までの旧NISAは、つみたてNISAと一般NISAのいずれかを選択する仕組みでした。

積立投資のためにつみたてNISAを選択すると、株やREIT投資などにも適用できる一般NISAでは投資できなかったのです。

新NISAでは、投資信託での積立投資はつみたて投資枠、つみたて投資枠対象外の投資や国内外の株、REITなどは成長投資枠といったように使い分けながら、さまざまな資産へ投資することが可能です。

3. 投資先を柔軟に選択できる

つみたて投資枠だけでも、数百銘柄の投資信託から銘柄を選べます。

世界中の株式への分散投資のほか、日本・米国や新興国など地域を限定したり、株と債券にバランス良く投資したりと自由に分散投資が可能です。

さらに成長投資枠を併用すれば株やREITなどにも投資が可能になるため、投資信託のバリエーションもさらに拡大します。

つみたて投資枠と成長投資枠を組み合わせれば、自分の投資意向に応じて柔軟にポートフォリオを構築可能です。

4. 手数料を抑えて投資できる

複数のネット証券において、投資信託の買付手数料がかかりません。

投資信託は、信託財産留保金が設定されていない銘柄であれば売却時のコストがかかりません。

したがって、新NISAであれば売買時に一切コストをかけずに売買が可能です。

またほとんどの投資信託では運用期間中に信託報酬などの費用がかかります。

しかし、つみたて投資枠で認められた投資信託には年率0.1%以下などウェルスナビと比べて費用が安い銘柄が多数あります。

うまく活用すれば、売買時も運用期間中もコストを抑えて運用可能です。

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新NISAつみたて投資枠3つのデメリット

新NISAのデメリットは、次の通りです。

1. 自分で投資先やリバランスの判断が必要

新NISAは、あくまで自分で投資先を選択し、さらに適宜リバランスしていく必要があります。

自由度がある半面、投資信託の銘柄の特徴やリスク・期待リターンなどを自分で調べて、適切な銘柄に投資していかなければなりません。

また時間の経過と共にポートフォリオ内の各銘柄の投資比率が変われば、自分で投資額の調整や投資額の変更が必要になります。

毎日とまではいわないものの、ときには相場をチェックして、投資先が適切か確認したほうが良いでしょう。

銘柄選別や市場を見る手間をかけたくないなら、ウェルスナビに運用を任せるのも一案です。

2. リスクの高さがわかりにくい

投資信託は、ウェルスナビのようにリスク許容度で明確に分類された商品ではありません。

さらに市場環境によってリスクの高さが変化する可能性もあります。

投資家は、自分で銘柄ごとのリスクを確認して、適切な銘柄に投資しなければなりません。

なおSBI証券の投資信託検索画面の「リスクメジャー」のように証券会社が独自の尺度で投資信託のリスクの高さを記載しているケースもあります。

リスクを考えるうえで、このようなデータを参考にすることも一案です。

3. 投資額に限りがある

新NISAのつみたて投資枠は年間120万円、1,800万円という投資枠の限度があります。

投資額がこれを上回る場合には、別の方法での運用も検討しなければなりません。

年間120万円を上回る部分は、成長投資枠に回すのが一つの考え方です。

課税されてしまいますが、ウェルスナビを併用してNISA以外の部分では、ほったらかし投資をすることも一つの方法といえます。

ウェルスナビの評判

SNS上でのウェルスナビの評判をいくつか紹介します。

主にシステムが分散投資してくれる点を信頼している方の意見が散見されます。

ウェルスナビ投資!お金を入金するだけで後はロボアドが投資してくれます。今週は何を購入してくれたか確認してみたら、債権と金ゴールドでした。人間が投資するなら米国株や日欧株なのに!株高の今こそ長期、分散、積立ですね。投資の勉強になります!

https://twitter.com/mastey1202/status/1760904710469607697

なかには、手数料を取られていても着実に収益が出ている点を好感する意見もありました。

手数料の高さやiDeCoでは、投資できない点をデメリットとしてあげる方もいました。

なお下記の口コミとは異なり、現在では「おまかせNISA」を使用すれば、ウェルスナビでのNISA投資は可能です。

ウェルスナビは優良ファンドに投資してくれるまともなサービス
しかし毎年預け資産の1%分手数料がかかる、積み立てNISAやiDeCoなど優遇税制の対象外、とデメリットもあり自分のリスク許容度と発生する投資コストをよく考えて利用したいですね

https://twitter.com/rapture999/status/1669510933759262720

新NISAつみたて投資枠の評判

続いて、新NISAつみたて投資枠の口コミを集めてみました。

2024年1月は、相場環境が良好だったこともあり、新NISAつみたて投資枠を活用して早速資産を増やしているとの意見が多く見られます。

1月から #新NISA で始めた投資信託も順調過ぎるほど育ってます‼️
◾️【つみたてNISA】オルカン
評価損益額: +16,161円
評価損益率: +16.14%

◾️【NISA つみたて枠】オルカン
評価損益額: +36,342円
評価損益率: +8.65%

◾️【NISA 成長枠】インド株インデックス
評価損益額:+2,162円
評価損益率:+5.40%

毎月コツコツ積み立てていきます。
つみたてNISAの積み立て方は失敗したな…
枠を使いきれなかった😭

https://twitter.com/kansan5000/status/1761164890021179489

購入銘柄が少ないことや、スポット買付には利用できないことをデメリットと捉える方もいました。

新NISAのつみたて投資枠は縛りがあるのがデメリットだな
①選べる銘柄が少ない
②購入タイミングが一定
③購入金額が一定
ドルコスト平均法至上主義者には良いだろうけど、ワイ氏は非課税だから使うか~、っていう程度。
成長投資枠のほうが自由度高いから成長投資枠をもっと拡大してほしい”

https://twitter.com/Sat_forexer/status/1733964165117825131

ウェルスナビがおすすめな人

ここまでの内容を踏まえてウェルスナビがおすすめな人の特徴は、次の通りです。

・投資経験がなく銘柄選別や分析が難しい
・ほったらかし投資をしたい
・売買手続きの手間をなくしたい

ウェルスナビは、「投資経験がなく投資信託選びやリバランスの判断が難しい」という方におすすめです。

質問に回答し、リスク許容度を選ぶだけで世界中の資産に分散投資してくれるため、手軽に資産運用ができます。

売買やリバランスをすべてシステム上で行ってくれるため、一度投資を始めればその後は資金が必要になって売却するまで必要な作業がありません。

たまにウェルスナビにログインして損益状況をチェックするだけで済むため、手間がかからないのが特徴です。

そのため売買の手続きも楽に済みます。新NISAでは、一つ一つの銘柄の売買手続きが必要になります。

しかしウェルスナビの場合、最初に一つのリスク許容度で積立設定をしてしまえば、あとは売却まで特段の手続きが必要ありません。

新NISAつみたて投資枠の使用がおすすめな人

新NISAつみたて投資枠は、次のような人におすすめです。

・一定の投資知識や経験がある
・投資コストを徹底的に軽減したい
・自分で投資先を決めたい

ある程度投資の知識があり、リスクや期待リターンを確認して適切な銘柄を選べるなら、新NISAつみたて投資枠を活用して自分の意向に合った銘柄へ投資するのも一案です。

また投資信託をうまく選べば、新NISAのほうがコストを抑えられます。

徹底的にコストを抑えて投資したい人にもおすすめです。

ウェルスナビは、世界中の資産に自動的に分散投資されてしまいます。

「日本の投資比率を高めたい」「先進国だけに投資したい」など、投資先にこだわりがある人は、新NISAつみたて投資枠を活用しましょう。

ウェルスナビと新NISAつみたて投資枠の併用は?

投資資金が年間360万円もしくは累計で1,800万円を超えない場合、併用のメリットは大きくありません。

一方で、これらを上回るほど潤沢な投資資金があるなら、両者を併用するのも一案です。

基本的にはおすすめしない

ウェルスナビと新NISAのつみたて投資枠は、どちらも長期投資に適した商品です。

またいずれも積み立てでの投資が可能な点も共通しています。

そのため、非課税枠を使い切らないうちは、両者を併用するメリットはあまり大きくありません

自分で投資先を選びたいなら「新NISAつみたて投資枠」、ほったらかし投資をしたいなら「ウェルスナビ」に長期積立投資の資金を集中させたほうがよいでしょう。

資産規模が大きい人、早期に新NISAの枠を使い切りそうな人は検討余地あり

一方で、すでに資産規模が大きい人や早期に1,800万円の枠を使い切る見込みの人は、早期から併用を検討するのも一案です。

例えば、すでに手元に360万円以上の投資資金があり、今後も本業の収入などで継続的に投資資金が発生するケースを想定します。

証券会社に新NISA口座を開設して120万円をつみたて投資枠設定し、240万円を成長投資枠に回すとしましょう。

このとき残った金額については、どこに投資しても課税されてしまうため、ウェルスナビに任せて長期投資することも一案です。

まとめ|違いを理解して自分に合った方法で投資しよう

ウェルスナビと新NISAのつみたて投資枠には、それぞれに異なるメリット・デメリットがあります。

自分で投資銘柄を選んで低コストで運用したい方は「新NISAのつみたて投資枠」、システムに任せて世界中に分散投資したい方は「ウェルスナビ」を活用してはいかがでしょうか。

基本的に両者を併用するメリットは、あまり大きくありません。

しかし新NISA投資枠を使い切るほど資金量がある場合は、新NISAで投資しきれない分をウェルスナビに回すのも一つの方法です。

投資知識や投資のスタンスを踏まえて、自分に合った投資先を選んでください。

伊藤圭佑

資産運用会社に勤める金融ライター。証券アナリスト保有

新卒から一貫して証券業界・運用業界に身を置き、自身も個人投資家としてさまざまな証券投資を継続。 キャリアにおける専門性と個人投資家としての経験を生かし、経済環境の変化を踏まえた投資手法、投資に関する諸制度の紹介などの記事・コラムを多数執筆。
<保有資格>
資産運用会社に勤める金融ライター。証券アナリスト保有
・日本FP協会認定 AFP

(提供:Crazy Money Plus+