
SBI証券では、口座開設後の初回ログイン時に手数料プランをスタンダードとアクティブの2種類から選択できます。
どっちを選んだらいいのか迷った場合でもスマホまたはパソコンから口座開設した人であれば書面の電子交付サービスに申し込めばプランを問わず無料です。
この記事では、SBI証券の手数料プラン「スタンダード」と「アクティブ」の違いや変更方法について解説します。
\どちらのプランでも日本株の手数料が無料/
SBI証券の手数料プランの違い
SBI証券の手数料プランは、スタンダードプランとアクティブプランの2種類です。
どちらを選ぶかで、日本株を売買するときの手数料体系が変わります。
なお、ここでは日本株の手数料がプランを問わず無料になるSBI証券の「ゼロ革命」がないものとして解説します。
スタンダードプラン:1回の取引で100万円を超えて売買する人向け
スタンダードプランは、1回の取引で100万円を超えて売買する人向けのプランです。
【スタンダードプラン(1注文ごとの手数料)】
注文金額 | 手数料(税込み) |
---|---|
5万円まで | 55円 |
10万円まで | 99円 |
20万円まで | 115円 |
50万円まで | 275円 |
100万円まで | 535円 |
150万円まで | 640円 |
3,000万円まで | 1,013円 |
3,000万円超 | 1,070円 |
(2025年1月21日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)
スタンダードプランは、1回の取引金額が大きい場合、アクティブプランよりも手数料が割安になる場合があります。
特に、1回の取引で100万円を超えるような取引をする方におすすめです。
150万円の現物取引の場合、スタンダードプランの方が手数料を抑えられるケースがあります。
例えば、キーエンス<6861>を100株買う場合、注文金額が699万円(2024年3月12日終値)になるため、スタンダードプランの手数料は1,013円です。
一方で後述するアクティブプランでは、2,871円かかります。
アクティブプラン:売買代金が1日100万円以内の人向け
アクティブプランは、売買代金が1日100万円以内の人向けのプランです。
1日の約定金額の合計が100万円までは無料になるので、少額の取引ならスタンダードプランより安いです。
【アクティブプラン(1日ごとの手数料)】
1日の合計注文金額 | 手数料(税込み) |
---|---|
100万円まで | 無料 |
200万円まで | 1,238円 |
300万円まで | 1,691円 |
以降100万円増加ごと | +295円 |
(2025年1月21日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)
1日に複数回取引を行う場合や、少額の取引を頻繁に行う場合に手数料を抑えることができます。
特に、投資初心者の方や、1日の取引金額が100万円以下の方におすすめです。
また、25歳以下の方はどちらのプランを選んでも現物取引の手数料が無料となるため、アクティブプランのメリットを最大限に活かすことができます。
スタンダードプランとアクティブプランのメリット・デメリット
スタンダードプランとアクティブプランの概要とメリット・デメリットは以下になります。
・スタンダードプランのメリット
- 1回の取引金額が大きい場合、アクティブプランよりも手数料が割安になる場合がある(例:150万円の現物取引など)。
- 取引回数が少ない場合、手数料を抑えられる可能性がある。
・スタンダードプランのデメリット
- 1日の取引回数が多い場合、アクティブプランよりも手数料が高くなる可能性がある。
- 少額の取引を頻繁に行う場合、手数料が割高になる。
- 約定代金が高額になるほど、手数料も高くなる。
・アクティブプランのメリット
- 1日に複数回取引を行う場合や、少額の取引を頻繁に行う場合に手数料を抑えることができる。
- 1日の約定代金合計が100万円以下であれば手数料無料。
- 25歳以下の方は、現物取引手数料が無料(どちらのプランを選択しても無料)。
- 投資初心者など、少額取引を繰り返す場合に最適。
・アクティブプランのデメリット
- 1回の取引金額が大きい場合、スタンダードプランよりも手数料が高くなる場合がある。
- 1日の約定代金合計が100万円を超えると、手数料が発生する。
- 1日の取引回数が少ない場合、スタンダードプランの方が手数料が安くなる可能性がある。
【SBI証券 スタンダードプラン、アクティブプランの概要】
項目 | スタンダードプラン | アクティブプラン |
---|---|---|
概要 | 1回の取引における約定代金に応じて手数料が変動。約定代金が大きいほど手数料も高くなる。 | 1日の取引における約定代金の合計金額に応じて手数料が変動。1日の約定代金合計が100万円以下の場合、手数料が無料。 |
向いている投資家 | ・1回の取引金額が大きい投資家 ・取引回数が少ない投資家 ・まとまった資金で取引を行う投資家 |
・1日に複数回取引を行う投資家 ・ 少額の取引を頻繁に行う投資家 ・ 投資初心者 ・ 25歳以下の投資家 ・デイトレードなど、短期売買を繰り返す投資家 |
手数料が発生するタイミング | 1回の取引ごとに発生 | 1日の取引終了後、約定代金合計に応じて発生(100万円以下は無料) |
新NISA | 買付・売却ともに手数料無料(プランに関わらず) | 買付・売却ともに手数料無料(プランに関わらず) |
SBI証券の手数料プランの変更方法

SBI証券の手数料プランは、以下の5ステップで変更できます。
- 1. SBI証券にログイン後「口座管理」を選択
- 2.「お客さま情報 設定・変更」を選択
- 3.「お取引関連・口座情報」を選択
- 4.「国内株式手数料プラン」を選択
- 5.「変更」を選択して手続きをする
手数料プランの変更は、手続きをしてから適用されるまで時間がかかります。
平日23:29までなら翌日から適用、土日や祝日に変更をした場合は翌営業日の翌日からの適用です。
なお、23:30~0:00まではメンテナンスのため、変更手続きができません。
どちらを選んでも手数料が無料になるSBI証券のゼロ革命とは
SBI証券は、どちらのプランを選んでも条件を満たせば日本株の手数料が無料になります。
条件は、誰でも達成できるものなのでプランの違いを覚える必要はありません。
SBI証券は、手数料完全無料化のことを「ゼロ革命」と呼んで大々的にアピールしています。
ゼロ革命とは
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ゼロ革命とは、SBI証券が2023年8月31日に発表した日本株の手数料完全無料化のことです。
年齢や注文金額などの制限なく日本株の手数料無料を打ち出したのは、SBI証券が初めてです。
当初は、日本株に限られていましたが、2023年中には他社に追随する形で新NISAの米国株の手数料無料と米ドルへの為替手数料無料(システム対応までは実質無料)を発表しました。
ゼロ革命発表後、SBI証券は「手数料が安い証券会社」というイメージがこれまで以上に強くなり、2024年1月だけで新規口座開設数は約28万件に及びます。
SBI証券のゼロ革命は、2019年6月に発表した「手数料無料化構想」の集大成といえるでしょう。
\新NISAなら日米株の手数料が無料/
ゼロ革命の条件
ゼロ革命の条件は「インターネットコースへの申し込み」と「電子交付サービスの申し込み」の2つだけです。
スマホまたはパソコンから申し込めばインターネットコースになるため、「電子交付サービスの申し込み」さえすればゼロ革命が適用されます。
電子交付サービスの申込方法は、ログイン後に「口座管理」「電子交付書面」「電子交付に変更」の順に選択するだけです。

\ゼロ革命の条件は電子交付だけ!/
SBI証券で手数料が無料になる取引
SBI証券で手数料が無料になる主な取引は4つあります。
日本株・S株(単元未満株)
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SBI証券は、ゼロ革命により日本株だけでなく単元未満株(1~99株の日本株)の手数料が無料です。
単元未満株であれば1株から日本株が買えるため、1万円程度の少額でも気軽に投資できます。
なお、SBI証券の場合、日本株や単元未満株は新NISA以外でも手数料が無料になります。
少額から日本株に投資したい人は、SBI証券で始めてみましょう。
\単元未満株でも手数料無料/
単元未満株(ミニ株)について詳しくはこちら
ミニ株購入のおすすめ銘柄と証券会社選びのポイントを徹底解説
IPO(新規公開株)
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IPO(新規公開株)は、どの証券会社でも購入時の手数料は無料ですが、SBI証券なら売却時の手数料もかかりません。
IPOは、証券取引所で取引できるようになる上場前の株を証券会社が売り出す際に、投資家が抽選に応募し、当選した場合に買える株式です。
SBI証券は、業界最多のIPO実績数を誇り、応募できる数が多い分チャンスも増えます。
【主な証券会社のIPO実績数】
SBI証券 | 76社 |
---|---|
松井証券 | 55社 |
楽天証券 | 54社 |
SMBC日興証券 | 52社 |
マネックス証券 | 50社 |
\業界最多のIPO実績数が魅力/
新NISAで売買する米国株
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新NISAで売買する米国株も、SBI証券のゼロ革命により取引手数料が無料です。
米国株投資に必要な米ドルの為替手数料も無料(システム対応までは実質無料)になります。
SBI証券の米国株は、他の大手ネット証券と比べて取扱銘柄数が豊富です。
【大手ネット証券の米国株の銘柄数】
SBI証券 | 5,190銘柄 |
---|---|
マネックス証券 | 4,414銘柄 |
楽天証券 | 4,649銘柄 |
松井証券 | 4,724銘柄 |
auカブコム証券 | 1,993銘柄 |
新NISAで米国株を買うなら、手数料が安く銘柄数の豊富なSBI証券を選びましょう。
\業界最多のIPO実績数が魅力/
米国株について詳しくはこちら
米国株(アメリカ株)の買い方や円貨と外貨のどちらがいいのか解説
PTS取引
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SBI証券は、ゼロ革命の条件を満たせばPTS取引の手数料が無料になります。
満たしていない場合でも、16:30~23:59の間は手数料無料です。PTS取引とは、証券取引所の外(私設取引システム)で行われる株取引のことです。
証券取引所で日本株を売買する場合は平日の9:00~11:30と12:30~15:00に限られますが、PTSなら夜でも取引できます。
仕事などで忙しい人が夜間に日本株をリアルタイムで取引したい場合は、SBI証券のPTS取引を利用してみましょう。
\夜でも日本株が手数料無料で売買できる/
他の大手ネット証券との手数料の比較
SBI証券は、他の大手ネット証券と比較すると楽天証券に並んで手数料が安いです。
【大手ネット証券5社の比較表】
※2:システム対応まではキャッシュバックによる実質無料
(2025年1月21日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)
証券会社によって取扱銘柄の違いはありますが、トヨタ自動車<7203>やApple<
AAPL>など有名企業の株は、どの大手ネット証券でも取り扱っています。株は、どこで買っても同じなので手数料の安い証券会社を選びましょう。
SBI証券と楽天証券のどっちがいい?
SBI証券と楽天証券は、単元未満株の手数料を除いて差がないため、どっちがいいのか迷う人が多いかもしれません。
楽天証券は、楽天グループが提供するオンライン証券サービスで、初心者から経験豊富な投資家まで、幅広い層に対応するサービスを展開しています。
楽天証券の大きな特徴は、楽天グループの各種サービスとの連携による利便性の高さです。
例えば、楽天ポイントを投資に利用したり、投資信託の保有によって楽天ポイントが貯まったりと、楽天経済圏を活用したポイントプログラムが充実しています。
これにより、普段のお買い物などで貯めたポイントを無駄なく投資に活用できるのが魅力です。
また、取扱商品の豊富さも特筆すべき点です。国内株式はもちろんのこと、米国株式、投資信託、FX、金・プラチナなど、多様な投資商品を取り揃えており、個々の投資ニーズに合わせたポートフォリオ構築が可能です。
特に、楽天ポイントを有効活用したい方や、楽天銀行との連携による優遇金利(マネーブリッジ)など、楽天経済圏のメリットを最大限に活かしたい方にとって、楽天証券は有力な選択肢となるでしょう。
どっちか迷った人は、ポイントサービスを比較して選んでみましょう。
【ポイントサービスの比較】
SBI証券 | 楽天証券 | |
対応ポイント (いずれか選択) |
Vポイント Tポイント Pontaポイント dポイント JALのマイル PayPayポイント |
楽天ポイント 楽天証券ポイント |
ポイント投資対応 | Vポイント(※1) Tポイント Pontaポイント |
楽天ポイント 楽天証券ポイント (※2) |
対象商品 | 投資信託 日本株 単元未満株 |
投資信託 日本株 単元未満株 米国株 |
※2:楽天証券ポイントは投資信託のみポイント投資が可能
(2025年1月21日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)
楽天ポイントを使う人は楽天証券、使わないならSBI証券がおすすめです。
楽天証券との比較について詳しくはこちら
SBI証券と楽天証券はどう使い分ける?どっちがいいのかも7項目で比較
まとめ|SBI証券ならプランを問わず手数料無料で取引できる
SBI証券であれば「ゼロ革命」の条件を満たせば、プランを問わず日本株が手数料無料で取引できます。
ゼロ革命の条件も「インターネットコースへの申し込み」と「電子交付サービスの申し込み」の2つだけです。
スマホまたはパソコンから口座開設を申し込めば自動的にインターネットコースになり、電子交付サービスの申し込みに必要なメールアドレスも登録できます。
スタンダードとアクティブのどっちを選んでもいいので、プランの違いは気にせず投資を始めましょう。
\ゼロ革命で日本株の取引手数料が無料/

2級ファイナンシャルプランニング技能士 / 日本FP協会認定 AFP
(提供:Crazy Money Plus+)