大阪環状線は大阪市内の主要エリアを網羅

JR大阪環状線 路線図
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

JR大阪環状線(以下、環状線)は大阪駅を含む19駅を環状に結ぶ路線で、オフィス街から住宅地まで、さまざまな駅を通っています。

環状線は2014年3月より大阪環状線改造プロジェクトとして、駅構内のリニューアルや駅ホーム空間の安全性向上の取り組みなどが行われています。その一環として、大阪らしさをテーマに各駅で異なる発車メロディを導入しており、駅ごとにさまざまな魅力が表現されています。

大阪市の大規模再開発

大阪市の開発は「キタ」が中心となっていますが、新たに「ニシ」とも呼ばれるエリア開発にも注目が集まっています。日本のみならず世界からも注目される街として今後も発展が期待されている大阪。ここでは「キタ」と「ミナミ」の再開発の概要をご紹介します。

キタの開発

グランフロントの西側で工事が始まったうめきた2期開発事業の様子(2021年5月26日撮影)
(画像=グランフロントの西側で工事が始まった頃のうめきた2期開発事業の様子(2021年5月26日撮影)、「RENOSY マガジン」より引用)

大阪市の再開発で規模が大きいのは、2002年に始動した「うめきたプロジェクト」です。場所はJR大阪駅の北に位置する約24haで、先行開発区域(約7ha)は2013年に「グランフロント大阪」として開業しました。現在、うめきた2期プロジェクト「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」が進められています(約17ha)。

ミナミの開発

南海電鉄なんば駅前
(画像=南海電鉄なんば駅前、「RENOSY マガジン」より引用)

ミナミの再開発はキタよりも先に行われ、開発状況はキタに比べて落ち着いています。

2003年に「なんばパークス」、2014年に「あべのハルカス」などが開業、2020年11月には「大丸心斎橋店北館」の全面リノベーションで「心斎橋パルコ」が9年ぶりに再開しました。

大阪環状線の利用者数

環状線が停車する各駅の利用者数は非常に多く、大阪駅で347,078人、京橋駅で109,194人と、首都圏のターミナル駅に匹敵する利用者数を誇ります(2022年度1日平均)。

環状線には、ビジネス街の大阪駅や通天閣のある天王寺駅、星野リゾートによるホテル「OMO7大阪」が2022年春に開業した新今宮駅など、さまざまな用途の駅があります。多くの人の利用が見込まれ、安定した需要があるでしょう。

福島、天満、京橋、森ノ宮の基本情報

人口推移

駅周辺の人口の推移
(画像=駅周辺の地名ごとに各区の人口データをまとめRENOSYが独自作成 ※2021年7月作成、「RENOSY マガジン」より引用)

環状線沿線の人口は2012年から2021年(2021年3月時点)にかけ増加しています。沿線にはこれから再開発が行われる駅があるため、今後も安定した賃貸需要が見込めるでしょう。

環状線のまちの様子※2021年7月時点

駅周辺のまち並み

  • 福島(大阪まで約2分)
  • 天満(大阪まで約5分)
  • 京橋(大阪まで約10分)
  • 森ノ宮(東梅田まで約15分)

福島(大阪まで約2分)

福島駅
(画像=福島駅、「RENOSY マガジン」より引用)

交通の便が良く、徒歩で梅田・大阪エリアに行けるのが魅力の福島。駅周辺はオフィス街があるので飲食店が多いのも特徴です。

利用可能路線は、JR大阪環状線の福島に加え、阪神電鉄の福島とJR東西線の新福島の3路線が使えるのは魅力。さらに、大阪はもちろん西日本最大級の乗降客数を誇る巨大ターミナル・梅田エリアにも徒歩約10分と、大阪エリアの中でも屈指の好立地です。

ほたるまち
(画像=ほたるまち(福島駅より徒歩約5分)、「RENOSY マガジン」より引用)

商業施設・飲食店・放送局・ホール・飲食店・住居とさまざまな魅力を持つ「ほたるまち」。大阪の中心に「文化・情報を発信する」「水辺に人のにぎわいを呼ぶ」「都心に快適に居住する」という3つの機能を備えた都市空間を作り出しました。都会にいながらも自然を感じることのできる場所で、住民の憩いの場となっています。

左上から時計回りに、浄正新道入口、浄正新道、浄正新道東側、福島駅高架下
(画像=左上から時計回りに、浄正新道入口(福島駅より徒歩約1分)、浄正新道、浄正新道東側、福島駅高架下(福島駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

数多くの飲食店が立ち並ぶ「浄正新道​」。昭和の歴史や雰囲気が残り、新しいお店の活気と魅力が融合した飲食店街として人気のエリアです。外国人向けのガイドブックに取り上げられるなど、さらに賑わいを見せています。

左上から時計回りに、福島遊歩 売れても占い商店街、モスバーガーJR福島駅前店、セブン-イレブン ハートインJR福島駅前店、ミスタードーナツ 福島ショップ
(画像=左上から時計回りに、福島遊歩 売れても占い商店街(福島駅より徒歩約1分)、モスバーガーJR福島駅前店(福島駅より徒歩約1分)、セブン-イレブン ハートインJR福島駅前店(福島駅より徒歩約1分)、ミスタードーナツ 福島ショップ(福島駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

駅周辺には下町の雰囲気が残る商店街「福島遊歩 売れても占い商店街」をはじめコンビニやファストフード店があるので、日常の食生活に困ることはないでしょう。

天満(大阪まで約5分)

天満駅
(画像=天満駅、「RENOSY マガジン」より引用)

日本一長い商店街として有名な「天神橋筋商店街」を有する天満。梅田・大阪エリアには電車で約2分とアクセスは抜群です。また、噴水や芝生、季節の花で彩られた花壇、大型遊具のある「扇町公園」も徒歩圏内にあるのは魅力。

利用可能路線は、JR大阪環状線の天満に加え、天満駅から徒歩約2分に位置するOsaka Metro堺筋線の扇町も使えます。

ぷららてんま・天満市場
(画像=ぷららてんま・天満市場(天満駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

活気あふれる浪花の台所「天満市場」。天神橋筋商店街と合わせて歴史ある市場であり、江戸時代には「天下の台所」とよばれた大阪を象徴する市場です。地下1階〜2階まで、鮮魚、​精肉、青果などのお店がひしめきあい、食品類の充実ぶりはほかには見られないでしょう。

扇町公園
(画像=扇町公園(天満駅より徒歩約3分)、「RENOSY マガジン」より引用)

噴水や芝生広場、季節の花で彩られた花壇、大型遊具のある「扇町公園」。散歩する方や親子連れで賑わっています。都会のオアシスとして多くの人から愛されている公園です。

天神橋筋商店街入口
(画像=天神橋筋商店街入口、「RENOSY マガジン」より引用)

全長約2.6kmもある日本一長い商店街「天神橋筋商店街」。古き良き風情を感じられる商店街には、飲食店や衣料品店、雑貨店など約600ものお店が軒を連ねています。アーケードなので雨の日も買い物がしやすく、日常生活に必要なものはここですべて揃えられるでしょう。

左上から時計回りに、ファミリーマートJR天満駅前店、CanDo天神橋四丁目店、阪急OASIS同心店、サンドラッグ天満駅前店
(画像=左上から時計回りに、ファミリーマートJR天満駅前店(天満駅より徒歩約1分)、CanDo天神橋四丁目店(天満駅より徒歩約2分)、阪急OASIS同心店(天満駅より徒歩約4分)、サンドラッグ天満駅前店(天満駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

駅周辺にはスーパーや100円均一のお店などがあり、日常生活に必要なものは天満エリアで揃えられるでしょう。

京橋(大阪まで約10分)

京橋駅
(画像=京橋駅、「RENOSY マガジン」より引用)

駅前に大型商業施設「京阪モール」、徒歩圏内に「大阪城公園」がある京橋。多数の商店街があるため飲食店や買い物をする場所には困らず、複数路線が使えるため移動に便利な場所です。また、駅周辺は観光地ではなくビジネス街と住宅街なので、街には会社員や地元の方が多いのも特徴といえるでしょう。

京阪本線京橋駅
(画像=京阪本線京橋駅、「RENOSY マガジン」より引用)

利用可能路線は、JR大阪環状線の京橋に加え、JR東西線・JR片町線・学研都市線・京阪電車の京橋と5路線が使えるのは大きな魅力です。

京阪百貨店 モール京橋店
(画像=京阪百貨店 モール京橋店(京橋駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

京橋駅前にある老舗商業施設「京阪モール」。女性ファッションを中心に食品売場やレストランがあります。また、今や生活には欠かせない「無印良品」や「ユニクロ」「ダイソー」が入っているのは生活者にとって心強いでしょう。

左上から時計回りに、京橋一番街)、京橋中央商店街、新京橋商店街、京橋東商店街
(画像=左上から時計回りに、京橋一番街(京橋駅より徒歩約1分)、京橋中央商店街(京橋駅より徒歩約3分)、新京橋商店街(京橋駅より徒歩約2分)、京橋東商店街(京橋駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

京橋エリアには複数の商店街があり、ほかの街にない魅力の一つとなっています。親しみやすいお店がたくさんあるので、自分のお気に入りを探すのも楽しいでしょう。

左上から時計回りに、マクドナルド京橋店、3COINS京阪モール店、マックスバリュ京橋店、マツモトキヨシ京橋駅前店
(画像=左上から時計回りに、マクドナルド京橋店(京橋駅より徒歩約1分)、3COINS京阪モール店(京橋駅より徒歩約1分)、マックスバリュ京橋店(京橋駅より徒歩約7分)、マツモトキヨシ京橋駅前店(京橋駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

駅周辺にはファストフード店やドラッグストア、少し歩けば大型スーパーがあります。日常生活に必要なものは京橋エリアで揃えられるでしょう。

森ノ宮(東梅田まで約15分)

森ノ宮駅
(画像=森ノ宮駅、「RENOSY マガジン」より引用)

駅からすぐの位置に「大阪城公園」や「難波宮跡公園」があり、気軽に自然と触れ合える森ノ宮。歴史的な建造物や学校が多く、比較的静かで穏やかな街です。

2022年4月、大阪市立大学と大阪府立大学が統合した新たな公立大学「大阪公立大学」が開学しました。学生数は約16,000人で、森ノ宮エリアには「森之宮キャンパス」が2025年に開設予定。誕生すれば街はさらに賑わいをみせるでしょう。

利用可能路線は、JR大阪環状線の森ノ宮に加え、Osaka Metro中央線・長堀鶴見緑地線の森ノ宮と3路線が使えるのは魅力です。

大阪城公園
(画像=大阪城公園(森ノ宮駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

大阪の中心に位置する都市公園「大阪城公園」。天守閣や堀をはじめとする歴史的建造物のほか、桜を楽しめる西の丸庭園や梅が咲き誇る梅林など、都会にいながら四季の移ろいを感じられるスポットが充実しています。また、ジョギングコースとしても最適でしょう。

もりのみやキューズモールBASE
(画像=もりのみやキューズモールBASE(森ノ宮駅より徒歩2分)、「RENOSY マガジン」より引用)

ファッションや飲食店、食品などさまざまなお店を揃えるショッピングセンター「キューズモール」。その隣には家電量販店「エディオンもりのみや店」もあります。

画像
(画像=左上から時計回りに、ロイヤルホームセンター(森ノ宮駅より徒歩約7分)、ビエラ森ノ宮(森ノ宮駅より徒歩約1分)、Moulins et Cafe gout(森ノ宮駅より徒歩約3分)、KOHYO JR森ノ宮店(森ノ宮駅より徒歩約1分)、「RENOSY マガジン」より引用)

商業施設「ビエラ森ノ宮」は駅から直結ですので、雨の日の買い物も快適。ほかにもホームセンターやスーパー、カフェなどがあり、住環境の整ったエリアといえるでしょう。

環状線は大阪市内へのアクセス快適&落ち着いた住環境

環状線は大阪市内を広くカバーしているため、どこへ行くにもアクセスが快適。今回ご紹介したエリアは、大型商業施設や古き良き商店街、大きな公園もあり、穏やかに過ごせる環境です。日常生活を楽しく等身大で過ごせる環状線沿線。安定的な賃貸需要が予想されるでしょう。

この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部
「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。