この記事は2024年6月18日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2024年6月18日(火)の午前12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

ここ最近の米ドル/円に関してだが、何度も158円レベルで頭を抑えられていることから、どうしてもこのレベルにステルス(覆面)介入のようなものがあるのではないかと思ってしまう。もし当局ではないにしても、たとえばGPIFや簡保など準公的な機関を使った、上昇を止める玉が入っているのではないかという気がする。

来週28日(金)に日銀の外国為替平衡操作の実施状況が公表されるため、6月中に介入があったかどうかはわかる訳だ。また実際に介入があったのではないかと思っている日としては、14日(金)や昨日17日(月)辺り。

しかしながら、日次ベースの介入実施額等の詳細公表は四半期に一度のため、8月初旬まで待たなければわからない。6月に入ってからは5月のように介入の噂は出てきていないものの、もし6月にも介入実施された事実があれば、当局がステルス介入で止めようとしていたかどうかもわかる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、155.00~159.00円。介入がなければ155円までは下がらないとは思うが、戦略的については、下がったところ、155円後半から156円前半で買いたいと思っている。ただ、なかなかここまではそう簡単には下がらないだろう。

また本日18日(火)限定で考えれば、158円手前は全く買う気はないが、もし157.15~157.25円付近まで下がれば買うというスタンス。そうでなければ、買いで入れそうなところの様子見をしたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。