2024年問題、海外からの遅れ、トップの意識……日本企業が直面する課題、未来に向け必要な変革とは

日本の企業が、未来に向けてその価値を発揮し、持続的な成長を遂げるためには何が必要なのか。DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みと課題等をテーマに収録されたウェビナーに続き、CCTのアドバイザーでもある東芝の福本勲氏、ローランド・ベルガーのパートナーである小野塚征志氏、清水建設DXエバンジェリストの及川洋光氏の三人による座談会が行われました。

ウェビナーでは語り切れなかったこぼれ話、改めて伝えたい未来に向けた提言など、業界のエキスパートの三人が、それぞれの切り口で語り尽くします。

福本勲氏(東芝)、及川洋光氏(清水建設)、小野塚征志氏(ローランド・ベルガー)
左より福本勲氏(東芝)、及川洋光氏(清水建設)、小野塚征志氏(ローランド・ベルガー)
及川 洋光氏
清水建設株式会社 NOVARE DXエバンジェリスト
大手航空会社に入社し、情報システム部門のシステムエンジニアとして空港のシステム開発プロジェクトを担当。1999年に大手ICTベンダーに移り、製造業向けソリューションのプロジェクトマネジメントおよびコンサルティングに従事し、50社以上のプロジェクトを担当。エバンジェリストとして、年間約180回のDX講演活動を実施。2021年10月に清水建設に入社し、今年9月より現職。DX推進のリーダーとしてデジタルツインなどの各種プロジェクトを推進中。
小野塚 征志氏
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了後、富士総合研究所、みずほ情報総研を経て現職。
サプライチェーン/ロジスティクス分野を中心に、長期ビジョンや経営計画の作成、新規事業の開発、成長戦略やM&A戦略の策定、DXや構造改革の推進といった多様なコンサルティングサービスを展開。
経済産業省「フィジカルインターネット実現会議」委員、内閣府「SIP スマート物流サービス 評価委員会」委員長、一般社団法人日本プロジェクト産業協議会「国土創生プロジェクト委員会」委員などを歴任。
近著に、『DXビジネスモデル -80事例に学ぶ利益を生み出す攻めの戦略』(インプレス)、『サプライウェブ -次世代の商流・物流プラットフォーム』(日経BP)、『ロジスティクス4.0 -物流の創造的革新』(日本経済新聞出版社)など。
福本 勲氏
株式会社東芝 デジタルイノベーションテクノロジーセンター チーフエバンジェリスト
合同会社アルファコンパス 代表CEO

1990年3月、早稲田大学大学院修士課程(機械工学)修了。同年に東芝に入社後、製造業向けSCM、ERP、CRMなどのソリューション事業立ち上げに携わり、その後、インダストリアルIoT、デジタル事業の企画・マーケティング・エバンジェリスト活動などを担うとともに、オウンドメディア「DiGiTAL CONVENTiON」を立ち上げ、編集長を務める。
2020年にアルファコンパスを設立し、2024年に法人化、企業のデジタル化やマーケティング、プロモーション支援などを行っている。
また、企業のデジタル化(DX)の支援と推進を行う株式会社コアコンセプト・テクノロジーをはじめ、複数の企業や一般社団法人のアドバイザー、フェローを務めている。
主な著書に「デジタル・プラットフォーム解体新書」(共著:近代科学社)、「デジタルファースト・ソサエティ」(共著:日刊工業新聞社)、「製造業DX - EU/ドイツに学ぶ最新デジタル戦略」(近代科学社Digital)がある。主なWebコラム連載に、ビジネス+IT/SeizoTrendの「第4次産業革命のビジネス実務論」がある。その他Webコラムなどの執筆や講演など多数。
(所属及びプロフィールは2024年5月現在のものです)

目次

  1. 物流、建設、製造業…それぞれの今の動きと課題とは
  2. 新しいものをどう使いこなし、いかに早く果実を得るのか
  3. 未来に向け、日本の企業が生き残り成長し続けるために