この記事は2024年8月21日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2024年8月21日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

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現在の為替相場の傾向や相場観

為替相場は全体的に荒い値動きが続いている。

一度壊れたマーケットなのでインターバンクのスプレッドも広いほか、オーダーに厚みがないので値が飛んでしまう。足もとはこのボラティリティに慣れていくしかないのだろう。

マーケットは明後日23日(金)のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の発言をメインイベントとしている。ただ他にも、本日21日(水)の米雇用統計年次改定や明日22日(木)のFOMC議事録公表もあり、明後日23日(金)の財政金融委員会における植田日銀総裁の発言にも警戒が必要だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

大きなイベントが続くのでここからのトレードは出たとこ勝負になる。

これといったアイデアは無いものの、イメージとして米雇用統計年次改定は50万人~100万の下方修正が予想される中、100万人を超えるような下方修正となればインパクトがありそうだが、レンジ内であれば吸収できそうだ。

FOMCの議事録はジャクソンホールのヒントになるので、いつもより関心は高い。

最も動きそうなのが植田日銀総裁発言で前回の日銀から大きく内容を変えないのであれば、「タカ」と見られてしまう可能性はある。投機勢に都合の良い解釈をされた場合、円高へ走るかもしれない。

メインイベントのジャクソンホールは9月の利下げ開始を認めるものの、マーケットが思うほど「ハト」にはならないというシナリオが基本線だろう。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。