都内に10分でアクセスできる、さいたまの都心「浦和」

さいたま市の都心は大宮と浦和ですが、より東京に近く、都内へのアクセスもより便利なまちが浦和です。同時に浦和は、住民がもっとも「住みやすい」と評価するまちでもあります。

浦和駅は大宮駅と並び、各方面へのアクセスが良好です。JR京浜東北線、JR東北本線、JR高崎線、JR湘南新宿ライン(東北線ー横須賀線)、JR湘南新宿ライン(高崎線ー東海道本線)の5路線が走っています。

なお浦和駅は、1883年にさいたま市内に初めて鉄道が開業した駅(旧浦和停車場)でもあります。

浦和から主要ターミナルへの所要時間(在来線)
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

住みやすいまち、浦和

さいたま市民のなかで、自身の居住区をもっとも「住みやすい」と回答したのは浦和区民です(91.4%)。

住民が魅力に感じている点として、「交通(電車)の利便性」「自然災害による被害の少なさ」や「治安のよさ」などが挙げられています。

参照:令和5年度 さいたま市民意識調査報告書|さいたま市

埼玉県の行政の中心地

浦和は、江戸時代に中山道の浦和宿が置かれたことから発展してきました。明治初期に埼玉県庁が置かれたのも浦和区で、以来、県庁所在地として150年以上の歴史があります。行政の中心地となったことから、経済もこの地で発展していきました。

埼玉県庁
(画像=埼玉県庁、「RENOSY マガジン」より引用)

賑やかな駅前

駅ビルのアトレ浦和をはじめ、駅前には便利な商業施設が集まっています。埼玉県の行政機関(埼玉県庁、さいたま地方裁判所等)が集まる県庁通りの起点でもあり、西側の駅前には伊勢丹 浦和店があります。

西口の伊勢丹 浦和店とコミュニティプラザ·コルソ
(画像=西口の伊勢丹 浦和店とコミュニティプラザ·コルソ、「RENOSY マガジン」より引用)

駅の東側には、浦和PARCOがあります。

浦和駅東口の浦和PARCO
(画像=浦和駅東口の浦和PARCO、「RENOSY マガジン」より引用)

浦和区の人口

浦和区の人口は、緩やかな増加をたどっています。

浦和区の人口推移
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

さいたま市内ではもっとも人口密度の高い区となっています。

さいたま市内の人口密度
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

浦和区の賃料(RENOSY調べ)

浦和区内の物件の平均賃料は75,000円です(RENOSY管理物件とマンションリサーチ株式会社のデータを基に算出。2024年11月時点)。
 

文化・教育・スポーツの中心地でもあった浦和

浦和は、教育に力を入れる住民が多いという点でも注目を集めるまちです。県庁所在地が置かれたのと同じ明治初期、教員を養成するために埼玉大学の前身である「埼玉県師範学校」が誕生したのが、教育のまちのルーツです。

埼玉県師範学校・埼玉県医学校の発祥地として記念碑が置かれています

そのルーツから、浦和区内には、埼玉県立浦和高等学校(男子校)と埼玉県立浦和第一女子高等学校という歴史ある有名校があります。

埼玉大学
(画像=現在の埼玉大学はさいたま市桜区に所在、「RENOSY マガジン」より引用)

浦和周辺の大学

現在、浦和区周辺にある大学は次の通りです。

大学名 学生数 アクセス
埼玉大学 8,540人 JR北浦和駅から大学までバスで約15分
浦和大学 645人 JR浦和駅から大学までバスで約18分

※大学院生・研究生含む学生数。各大学ホームページより(2024年10月 RENOSY調べ)

また、浦和と聞くと、“浦和レッズのホームタウン”を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

浦和駅西口にあるサイン
(画像=浦和駅西口にあるサイン、「RENOSY マガジン」より引用)

前述した埼玉県師範学校に赴任した教師がサッカーを生徒に教えたところから、教師となった教え子たちが地域の学校の子どもたちに教えるというサイクルができ、浦和中心にサッカーが盛んになりました。

参考:サッカーのまち さいたま|さいたま市

一方、埼玉県立近代美術館や駅前のうらわ美術館をはじめ、画材屋、額縁屋も日常に溶け込んでいます。関東大震災(1923年)をきっかけに浦和へ芸術家が集まり、歴史的に文化が根付いているまちでもあります。

北浦和公園内にある埼玉県立近代美術館
(画像=北浦和公園内にある埼玉県立近代美術館、「RENOSY マガジン」より引用)
2024年リニューアルオープンしたうらわ美術館
(画像=2024年リニューアルオープンしたうらわ美術館、「RENOSY マガジン」より引用)

この地で発展した経済

商業においては、戦国時代に開設されたと考えられる市場の跡が残っており、史跡「浦和宿二・七市場跡」では、浦和で市(いち)が毎月二と七の日に開催され地域の商業が栄えていたことがうかがえます。その時代から今に受け継がれるうなぎ店もあります。

「浦和のうなぎ」として有名なうなぎ店の老舗「中村屋」
(画像=「浦和のうなぎ」として有名なうなぎ店の老舗「中村屋」、「RENOSY マガジン」より引用)

浦和周辺の企業

現在、浦和区には以下のような情報処理系、飲食系、警備事業などの企業が本社を置いています。

企業名 従業員数
AGS株式会社 1,050人(連結、2024年3月)
株式会社かんなん丸 111人(2024年6月)
企業名(未上場) 従業員
株式会社埼玉りそな銀行 3,111人
SPD株式会社 2,309人(2022年3月)
日本環境マネジメント株式会社 1,703人(2024年6月)
T&D情報システム株式会社 155人(2024年4月)
株式会社KSP・EAST 1,200人(2021年3月)

※各企業ホームページより(2024年10月 RENOSY調べ)

浦和の再開発

浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業「URAWA THE TOWER」

浦和は、これまで培ってきた文化・教育・スポーツの特徴を生かしつつ、「洗練された伝統と感性豊かな文化が息づく、風格で魅了する都心・浦和」という将来像を設定し、よりよいまちづくりを目指しています。

そのなかで現在進行中の再開発事業を紹介します。老朽化した家屋などを抱えた浦和駅西口の土地を整備し道路を拡張し、埼玉県の県庁所在地として、また埼玉県の玄関口としてふさわしい魅力的な都市空間を目指すとしています。

地上27階地下2階建てとなる「URAWA THE TOWER」には、525戸の住宅のほか、市民会館や子育て支援センター、商業施設やオフィスが入ります。竣工は2026年6月の予定です。

浦和駅西口南高砂地区の再開発
(画像=「市民会館うらわ・ホール」「さいたま市 子育て支援センター うらわ」が移転、「RENOSY マガジン」より引用)
事業名 浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業
事業主 浦和駅西口南高砂地区市街地再開発組合(野村不動産、三菱地所レジデンス、大和ハウス)
所在地 浦和区高砂一丁目、高砂二丁目の各一部
着工 平成26年1月
竣工 令和8年6月(予定)
敷地面積 約10,565m2
建築面積 約8,444m2
規模 地上27階、地下2階、塔屋3階
構造 鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造
高さ 約99.4m
主要用途 住宅、公共公益、商業・業務、駐車場

参照:浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業|さいたま市

埼玉県の玄関口、浦和

文武両面から歴史が培われてきた浦和。2026年には浦和駅西口の再開発も完成する見込みです。これまでの歴史を引き継ぎながら未来にどのように続いていくのか、浦和から目が離せません。

この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部
「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。