オアシス、太陽HDを8%取得
化学メーカーの太陽ホールディングスの株式8%を新規取得したのは香港投資ファンドのオアシス・マネジメント。株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがあるとしている。
オアシスはエレベーター大手のフジテックの株式を一気に9.47%買い増し、保有割合を29.37%に高めた。大半を市場外で取得した。フジテックでは2022年から23年にかけて、筆頭株主のオアシスと創業家出身の内山高一前会長の対立が激化し、内山氏が退任に追い込まれた。
英国投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズはわかもと製薬の株式6.14%を新規取得した。わかもと製薬は胃腸薬「強力わかもと」で知られる。
香港ファンドの動きが活発化
5%を超える新規取得の対象銘柄はこのほか、飲食店向け情報サービスのシンクロ・サービス、システム開発のNCD(旧日本コンピュータ・ダイナミクス)、ネット広告代理店のデジタルホールディングス。取得したのはいずれも香港投資ファンドだ。
米投資ファンドのカナメ・キャピタルは、創業家によるMBO(経営陣による買収)が2月初めに始まった中古車情報サイト大手のプロトコーポレーションの株式を1.01%買い増して保有割合を8.34%とした。カナメはこのMBOに強い懸念があるとして「公開質問状」を同社に送った。
◎2月:アクティビストによる主な保有状況(直近に提出の大量保有報告書に基づく。赤字は新規保有。※保有割合が低下)

(画像=「M&A Online」より引用)
文:M&A Online