日本企業、米国離れの選択肢は?

足元、日本企業のM&Aは好調をキープしている。今年1月からの累計件数は401件(4月17日時点)と前年を10%上回り、このペースが続けば、年間1400件台に迫る見通しだ。

M&A件数はコロナ禍の影響が広がった2020年こそ落ち込んだものの、その後、急回復。2023年に1068件とリーマンショック後の最多を記録し、24年は1221件まで伸ばした。

トランプ関税のあおりで、こうした勢いがそがれることになるのか。世界経済の先行きに不確実性が増す中、対外投資に様子見ムードが広がることが予想される。とはいえ、日本企業にとって米国離れの選択肢はないだけに、少なくとも対米M&Aへのアクセルを緩めることはなさそうだ。

文:M&A Online