毎年、新たに発売されるビジネス書は約6,000冊といわれています。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多いでしょう。
このコーナーでは、読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で注目を集めたおすすめ書籍をランキング形式で紹介し、特にアクセスの多かったトップ3について詳しく解説します。
2025年6月の月間ランキングでは、「やる気が出ない」「疲れがとれない」「得意なことがわからない」といった悩みに寄り添い、行動を後押ししてくれる実践的な3冊が多くの共感を集めました。
1位となったのは、心理学的なアプローチで“なまけもの”のやる気スイッチを優しく押してくれる話題作。「なかなか動き出せない」自分を責めるのではなく、心理学の知見をもとに“やる気を引き出す仕組み”を教えてくれる一冊です。
1位:『「なまけもの」のやる気スイッチ』(内藤誼人/総合法令出版)
2位:『医者が教える疲れない人の脳』(有田秀穂/三笠書房)
3位:『得意なことの見つけ方』(澤円/KADOKAWA)
4位:『決定版 仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる!』(飯田剛弘/明日香出版社)
5位:『1冊まるごと「完コピ」読書術』(あつみゆりか/PHP研究所)
6位:『超初心者でも稼げるAI活用法』(あべむつき/KADOKAWA)
7位:『最新科学が教える「決断疲れ」をなくす習慣』(堀田秀吾/新潮社)
8位:『このオムライスに、付加価値をつけてください』(柿内尚文/ポプラ社)
9位:『構造化思考のレッスン』(荒木博行/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
10位:『スマホで倍速!英語独学ハック』(中林くみこ/Gakken)
※本の要約サービス「flier(フライヤー)」の有料会員を対象にした、2025年5月25日〜2025年6月24日の閲覧数ランキング
あなたの「やる気スイッチ」もこれでオン!

「本当はやるべきことがあるんだけど……」と思いながらダラダラしてしまう。そんなとき、「なんてなまけものなんだろう」と自分を責めたくなってしまいます。そんな方のために、心理学者の内藤誼人さんが、科学的知見にもとづき、「やる気」を引き出すための具体的なテクニックを紹介した一冊が、2025年6月の1位になりました。
『「なまけもの」のやる気スイッチ』が取り上げるのは、ユニークでありながら科学的根拠のあるテクニックです。「お腹を空かせるとやる気が出る」「文句を言いながら作業すると前に進める」など、すぐに実践できるのが魅力です。試しやすさと実践効果を両立させ「やる気は環境や習慣で引き出せる」という、前向きな気づきを与えてくれる一冊です。
ずっと寝転がっていても、疲れは取れない?
疲れが抜けない。眠れない。気分が落ち込む。そんな「なんとなく不調」に効くのが、第2位の『医者が教える疲れない人の脳』です。セロトニン研究の第一人者・有田秀穂さんが、脳科学の視点から「疲れない脳のつくり方」を教えてくれます。
ポイントは「セロトニン」「オキシトシン」「メラトニン」の3つの脳内物質。どれも心身のバランスを整え、回復力を高めるために不可欠な存在です。この3つのバランスを整える行動を意識的にとることで、ストレスを低減することができます。特に著者がおすすめするのは、夜だけはデジタルを手放し、アナログな時間を過ごす「ハイブリッド生活」。これにより、入眠に必要なメラトニンの分泌を妨げず、健やかな睡眠と心身の安定をねらうことができます。無理なく生活改善を始めたい人にぴったりの提案です。
「自己分析」に疲れたあなたへ
自己分析の大切さはたびたび強調されていますが、「自分の得意なことって何だろう?」と、かえって悩みを深めてしまう人は少なくありません。第3位の『得意なことの見つけ方』で、元マイクロソフト執行役員の澤円さんは、ご自身の経験を交えて「自分を再発見する方法」をやさしく伝えてくれます。
「得意」を見つけるための方法として提案されているのは、他者からの「ありがとう」に注目すること。自分ではできて当たり前だと思っているようなことが、他者からは「才能」に見えるということはよくあります。誰かに「ありがとう」と言われた場面には、あなたの才能が隠れているかもしれません。まずはポジティブな言葉をヒントに、自分の得意なことの手がかりを探してみませんか?
読みたい本は見つかりましたか?
話題の本から定番の本まで、ランキングには多くの人の悩みに応えてくれる書籍がランクインしました。気になる本が見つかったら、ぜひお手に取ってみてください。
来月はどんな書籍がランクインするのでしょうか。次回の結果もお楽しみに!
flier編集部
本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。
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