
総括
FX「トランプ連続威嚇あるもメキシコ金融市場は好調」メキシコペソ見通し
予想レンジ 7.7-8.2
(通貨3位、株価4位)
(ポイント)
*月間2位、年間3位、株も好調
*トランプ大統領の関税問題での威嚇あるもペソ、株ともに崩れない
*カナダのカーニー首相と対米共闘を組む
*国内では「プランメキシコ」で経済界と共闘
*8月7日の政策金利決定までの指標発表は多い
*トランプ大統領、メキシコに30%関税賦課通告
*6月消費者物価 コアが高い
*関税賦課にもかかわらず、メキシコの対米輸出は5月に過去最高を記録
*米の銅関税50%への対応検討
*USMCA見直しへ
*BRICS首脳会議のオブザーバーへ、トランプ大統領は批判
*フィッチ、メキシコ経済の縮小を「軽度」の景気後退に修正
*米との論点=関税、麻薬、移民、LA騒乱、送金課税、USMCA、司法等々
(月間2位、年間3位、株も好調)
7月は2.99%高。月間トップをドルに譲るが2位。年初来でも3位で対円4.91%高。対ドルでは9.9%高。ボルサ株価指数は年初来14.54%高。10年国債利回りは9.44%。
(トランプ大統領、メキシコに30%関税賦課通告)
トランプ大統領は、メキシコとEUに対し30%の関税を課すと表明した。交渉で条件が改善されなければ8月1日から適用すると伝えた。
大統領は「これまで閉ざしてきた貿易市場を米国に開放し、関税および非関税の政策・貿易障壁を撤廃する意向があるのであれば、われわれはおそらく、この書簡への調整を検討することになるだろう」とも述べ、追加の調整余地を残した。
トランプ大統領はメキシコのシェインバウム大統領宛ての書簡では、「国境の安全確保に協力してくれている」としながらも、取り組みは「不十分だ」とも指摘した。
さらに、「メキシコが麻薬カルテルの取り締まりと合成麻薬フェンタニルの流入阻止を成功させれば」、米国は関税の見直しを検討すると説明。
書簡では、これまで25%の関税が適用除外となっている米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)準拠の貿易品目の扱いについては言及がなかった。ただ、米政権はこれまで、カナダに対しては免除を維持する方針を示している。
メキシコのエブラルド経済相は、Xへの投稿で今回の関税措置を「不当だ」と批判。安全保障・移民・経済問題に対応するために、米国との新たな作業部会を11日に設置したばかりだったことを明らかにした。
(8月7日の政策金利発表までの道のり)
米墨貿易交渉もあるが政策金利決定までの重要指標は以下の通り。
5月経済活動指数、小売売上 7月前半消費者物価 6月貿易貿易収支 雇用
7月企業信頼感 製造業PMI 消費者信頼感 消費者物価