こんにちは。毎週木曜日に「富裕層のための保険講座」を連載しているNADです。
普段はFP法人を経営し、主に富裕層の方達向けのコンサルティングを行っています。
今回は、同じような保障で保険会社で違ってくる保険料金の仕組みについてお届けしたいと思います。
現在、生命保険の料金というものは色々なところで知ることができます。当然のことながら各社その保険料金はまちまちなのですが、はたして同じ様な保障で料金に大きな違いはあるのでしょうか?
【富裕層のための保険講座】
富裕層のための保険講座vol1『3大オーナーの生命保険と税金』
富裕層のための保険講座vol2『主な生命保険とその特徴』
富裕層のための保険講座vol3『法人における保険加入の方法とメリット』
富裕層のための保険講座vol4『事業と家族を守るために富裕層の加入すべき保険の考え方』
富裕層のための保険講座vol5『3大オーナーの一角、ドクター保険の世界』
富裕層のための保険講座vol6「個人年金保険の種類と活用方法」
◎生命保険会社ごとに保険料金が違ってくる理由
テレビCMなんかで「30歳、一日入院10000円 保険料2000円」と聞くと「あ、安い!」と思います。こういった広告媒体では如何に見る人に興味を持たせるかということにその効果がかかってくるんですね。
ですから、実際に資料を取り寄せ、自分の加入したい保障内容を求めようとすれば、普通はどんどんと保険料金が上がっていきます。
生命保険という金融商品は金融庁が許可して初めて販売することができます。それなのに、同じような保障内容で保険料金が大きく違ってくることはないと考えた方がいいでしょう。
例えばA社の入院保障が1日10000円で、保険料月額が2000円だとします。一方、B社が同じく10000円で保険料が1800円。これだけを見ればB社ですよね。しかし、詳細を吟味してみればA社には通院給付が付いていたりします。つまり値段が高いだけの、また安いだけの要因は必ずあるのです。
ただし、必要な保障は各自違ってきますから、月間保険料金がA社2000円、B社も1800円としても、その保障内容がA社の保険は自分自身の欲しているものに合致していて、B社はそうではなければ、保険料金が高くてもA社の保険に加入します。
また、各社、どのような保障を重視しているかという違いがあります。ガン保険に強い会社、年金保険に強い会社、外貨建てに力を入れている会社等々です。
この場合、それぞれにその強い保障内容は基本的に他社より充実しています。そういった面からの、つまり必要性といったことからの違いはあります。