先進国の中央銀行の金融抑圧政策に関する懐疑的状況も

中央銀行というのはその政策執行の性格上、市場に嘘をつくことはそれなりに許されてきたのが市場の歴史だが、今回のように事前にその政策を示唆することもなく一方的に市場とのコミュニケーションを絶っていきなり政策を断行したスイス中銀のやり方には世界的に批判が集まっている。なにより無制限介入などという政策はある意味荒唐無稽でまったくワークせず、単に年間GDPの7割もの外貨準備を積み上げてユーロ買いをしたものの政策破綻となることが公になったことで、各国の中央銀行のあり方についても市場は懐疑的な見方をする可能性が高まってきている。

日本の日銀もご他聞に漏れず、自ら円を切り下げて円安を醸成し、自らETFを購入することで株価を無理やり押し上げる金融抑圧の政策を進めているが、こうした他の主要国の政策にヘッジファンドを中心とする投機筋が簡単に追随しなくなる可能性も想定すべき事態となってきているのだ。

(ZUU online)

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