BRICsと呼ばれる、経済発展が著しい新興国に含まれていないものの、その次に経済発展を果たすと見られている国がある。トルコはそのなかのひとつで、すでに高い経済成長や産業の集積が進み、そのトルコの通貨であるトルコリラも国際的に取引されることが多くなった。

個人投資家のなかにもトルコリラを検討する人が増えているので、投資先としてのトルコリラを検証してみよう。


「新興国通貨」だけど歴史ある国

トルコ共和国誕生は1923年だが、国としての歴史は1万年以上前と、とても長く、かつてはオスマントルコ帝国としてユーラシア大陸を支配していたほど強大な国だった時期もある。その長い歴史によって築き上げられた歴史や文化遺産は、今も世界中から多くの観光客を集めている。観光資源はトルコ経済を支える柱でもある。東洋と西洋が接する国としても知られ、中国と欧州を結んだシルクロード交易の一大拠点でもあった。

こうした歴史的背景から、トルコには古くから高度な経済が存在してきた。しかし、現在の近代化された経済システムという観点からは新興国という扱いで、トルコリラも新興国通貨として見なされている。新興国通貨には、国の政情不安や国としての存在が危ぶまれるようなリスクが付きまとうことがあるが、トルコの場合は国としての一体感はとても安定しており、今後もトルコが無くなってしまってトルコリラが紙切れになるというリスクは考えにくいだろう。


若くて将来性あるトルコ経済の展望

トルコの2014年7月時点の平均年齢は29.6歳。若年層が多いということは、労働力人口は拡大し、消費意欲も高いので経済発展の将来性が高い。消費旺盛な国民による内需に牽引され、経済は当分成長し続けると見られている。柱となる観光産業に加えて、近年は工業化も急成長。自動車生産など重工業産業の成長が顕著で、GDP成長率も安定的成長を続けている。