ゲノム遺伝子
(写真=Thinkstock/Getty Images)

遺伝子データベースを活用した医療システムの活用が日本でも活性化し始めてきた。三井情報 <2665> が3月9日、がん細胞の遺伝子を解析して得られた情報から患者に最適な治療法などを提供することで医師の診断をサポートするサービス「オンコプライム」を2015年4月から開始すると発表した。

同サービスは、標準的な治療法が適しないがん患者を対象に、治療法の情報などを提供。具体的には、まず京都大学医学部付属病院から検査を受諾して、がん遺伝子解析結果を治療薬候補や国内治療情報等とともに遺伝子情報を医師にフォードバックする。同レポートを診断に活用するものだ。今後の展開としては、段階的に全国の医療機関と提携を進めて行くというものだ。

医療先進国の米国では、すでに米国立衛生研究所(NIH)によって、最大級のゲノム研究プロジェクト(GERA)の医療情報にリンクした高齢者7万8000人超の遺伝子データをオンライン遺伝子データベースで米国内の研究者に提供している。

日本でも国際的ながんゲノム研究共同プロジェクトにおいて、ゲノムデータを活用したがん遺伝子の解析が研究レベルでは続けられている。今回は、初めて臨床レベルで遺伝子情報が利用されるもので、治療困難ながん患者に対して、ゲノム情報が活用されることになる。

国立がん研究センターのデータでは14年のがん患者数予測は14年7月時点で 88万2200人となっている。その内、予測死亡者数は36万7100人としており、12年の実測数と比較すると約7000人が増加。日本人にとってがんはまだまだ大きな死亡原因であり、死因数も第1位となっている。がん細胞の遺伝子研究の成果が実際の治療やビジネスにどのように活用されていくのか、今後の展開にも注目が集まりそうだ。

(ZUU online)

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