ドル箱シェアをめぐって火花散る覇権争い

ノンアルコールビールは酒税がかからないため、限界利益率は通常のビールに対して2倍程度と推測され、飲料メーカーの大きな収益源となっている。KSP-POSのデータによれば、ノンアルコールビールの市場シェアは2014年9月現在でサントリーの「オールフリー」が43.5%、アサヒの「ドライゼロ」が35.6%、「キリンフリー」が10.6%となっており、事実上、サントリーとアサヒの一騎打ち状態にある。

ビール市場でトップを走るアサヒに対して、ノンアルコールビール分野はサントリーが唯一、トップシェアを確保する可能性のあるカテゴリーだけに、ノンアル市場でのアサヒとサントリーの覇権争いは熾烈を極めている。今回の提訴もサントリーホールディングスのその鼻息の荒さが伺える。


市場縮減と嗜好の変化で模索するビール業界

既存のビール市場が年々縮減する中、ノンアルコールビールをはじめとする飲料は、ビール業界の収益の新たな柱となるドル箱商品でもある。サントリーとしては、消費者の味に対する嗜好を数値化して特許が取得できれば、狙いである利益の安定確保につながるのは言うまでもない。

サントリーがアサヒの「ドライゼロ」差し止め請求に踏み切った背景には、このような厳しい市場状況がある。訴訟でサントリーの主張が認められるかどうか、裁判の成り行きを見守りたい。

今後、この領域の商品開発はますます厳しい各社の鍔迫り合いが起きるだろう。そして、本当の審判を下すのは、裁判結果ではなく、消費者なのかもしれない。(ZUU online 編集部)

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