NTTロゴ
(写真=発表資料より)

NTT <9432> は5月15日、2015年3月期の連結決算を発表した。売上高にあたる営業収益は前期比1.6%増の11兆953億円で5期連続の増収となったが、営業利益はNTTドコモの減益をカバーできず、前年を下回る結果となった。

営業利益は10.6%減の1兆845億円、純利益は11.5%減の5180億円だった。

クラウドサービスを総合的に提供できる同社グループの利点を生かし、海外事業を強化。営業収益では、海外売上高が前年と比べて3894億円多い1兆5854億円に拡大した。

「フレッツ光」などを提供するNTT東日本やNTT西日本など地域通信分野では、固定電話の契約数が減少したことで営業収益が前年を下回ったものの、人件費の削減など業務効率化を図ることで営業利益では増益を確保した。

一方、NTTドコモなど移動通信事業では営業収益、営業利益ともに前年を下回った。国内通話の定額制を柱とした新料金プランの導入に伴い、音声収入が減少したほか、割引サービスなどの影響もあり、利益を押し下げた。

2016年3月期の業績予想については、連結純利益で前期比21.6%増の6300億円になる見通しとした。円安効果などで営業収益を2.3%増の11兆3500億円と見込むほか、ドコモの堅調な伸びで、営業利益は10.6%増の1兆2000億円に回復させる。年間の配当を20円増の200円とする。(ZUU online 編集部)

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