「READYFOR」代表米良はるか氏に聞いた、クラウドファンディングで資金調達を成功させる秘訣とは1-620x330

(この記事は2014年3月2日に掲載されたものです。提供: 資金調達プロ

今回は、日本初にして日本最大のクラウドファンディング「READYFOR」の代表である米良はるか社長に「クラウドファンディングで資金調達を成功させる秘訣」を伺いました。

「目標金額が達成出来るプロジェクトと、達成できないプロジェクトの違いとは?」「成功の具体例は?」というような貴重なお話を頂きました。

これから起業される方やクラウドファンディングで資金調達を成功させたい方は勿論、それ以外の手段で資金調達を成功させたい方にとっても非常に大切な内容です。

それでは米良社長、よろしくお願い致します。


クラウドファンディングサービス「READYFOR」を立ち上げたきっかけは?

2009年~2010年頃の大学4年生の時に、READYFORの前身になる投げ銭をする仕組みのサイトを立ち上げていました。元々、インターネットの世界があることによって、今までスポットライトが当たらなかったような人達がネット上で思いを発信して、それに対して応援をしてくれるような人達が沢山集まってくるようなサービスを作れるんじゃないかと考えていました。そういう人達が「色んな人達に協力してもらいながら、自分の夢を叶えていく」ような事をやりたくて、投げ銭の仕組みを作っていました。その投げ銭の仕組みは集まる金額自体も非常に少なかったですし、お金を出す側の人のメリットもうまく設計できていなかったので、あまり広がらないことを不甲斐無く思っていました。

その後、IT起業家が沢山いるアメリカのスタンフォード大学に留学して、そこでクラウドファンディングの仕組みを知りました。ちょうど私が投げ銭のシステムを作っていた時期にアメリカではキックスターター(Kickstarter)というサービスがあって、その後発で似たようなサービスがどんどん出てきていたんです。

ですが、その頃国内には「サイト上で自分のやりたい事のプレゼンテーションをしてお金を集める」という仕組みが全くありませんでした。こういう仕組みはまさに自分がやりたかった事だったので、日本に持ってきて広げていくことが自分の使命だと思い、帰国して2011年にサイトを作って始めたのがREADYFORです。


クラウドファンディングの仕組みや特徴は?

クラウドファンディングは、「寄付型」「購入型」「投資型・融資型」というように、大きく3つに分類されます。

寄付型

寄付型というのはまさに投げ銭的なシステムで、お金を出してくれた人に対しての見返りが全くないパターン。

購入型

何かしらの買い物をしてプロジェクト発足者の応援をするというようなモデルで、アメリカでも今伸びているサービスはキックスターターを含めて比較的購入型が多いです。

READYFORはこの購入型です。

投資型・融資型

お金を出した人にお金が返ってくるという仕組みです。何らかの金銭的なメリットが求められます。

このようにメリットに応じて仕組みを定義しています。