「爆買い」に振り回されない経営判断を

大量購入の恩恵の一方で、中国人のマナーの悪さに泣かされている店舗も出てきている。

たとえば無理な「返品」を強要してくるケースや、高級ブランド店などで無断で写真を撮りまくるケースなどがある。ネット通販用の画像写真に使ったり、コピー商品をつくるための資料集めという可能性もある。いずれにしろ「爆買い」に目が奪われないよう、冷静な目で警戒を始めている店も多い。

中国人観光客のマナーがひんしゅくを買っていることは今に始まったことではない。トイレの使い方が汚い、平気でゴミを捨てる、公共の場所で大声で騒ぐなど、中国人観光客が増えるのに比例して懸案事項も各地で増えている。中国人観光客の「爆買い」をありがたがるあまりに、他の外国人や、肝心の地元の消費者からそっぽを向かれるようでは、目もあてられない状況になる。

また偽造・コピー製造が日常茶飯事で行われる国において、いつまでも日本の商品を買い続けるのかどうか、一定の疑問を持っておくことも大切だろう。

「爆買い」もそうだが、インバウンド消費の拡大自体、「円安」という追い風によるところが大きい。当然ながら、同じ風がいつまでも吹くということはない。「爆買い」というブームに踊らされることなく、インバウンド消費を取り込む着実な対策が求められる。(ZUU online 編集部)

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