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FXには様々なリスクが存在しますが、元本が保証された商品ではないので、リスクについて十分に理解しておく必要があります。
もしリスクを認識しないまま、軽い気持ちでいきなり実践にいってしまうと(まずは実践してみてから学ぶというタイプの方は意外に多いと思います)、負けたときに要因が分からず、そのまま続けてしまい、大損に繋がります。FXの世界では一晩にしてウン千万を失ったなど悲惨な話も実はそんなに珍しくありません。FXとはそれだけ恐ろしいものであることを理解したうえで、リスクについてしっかり確認していきましょう。


●まずはこれを確認!「信用リスク」

信用リスクとは、自分が利用しているFX会社が破たんするなどしたときに、自分のお金の一部あるいは全額が戻ってこなくなるリスクのことです。自分の資産が守られることを「信託保全」といい、現在ほとんどのFX会社で信託保全の導入は当たり前になっています。

しかし、信託保全にも様々な形があり、FX会社が倒産した際に保護される資産の割合や内容は、会社によってバラバラです。会社を選ぶ際には、顧客の資産が信託銀行に担保供給されている会社なのか、あるいは必要な証拠金はすべて自社で賄っているのかを確認するようにし、後者を選ぶようにしましょう


●「オンラインリスク」

これは取引とは直接関係ないと思われがちですが、予想不可能な、ある意味一番怖いリスクです。
FXが流行る何よりの理由はその「手軽さ」にあります。現在ほとんどのFX会社からスマートフォン用のアプリが出されており、スマートフォンからの取引参加も一般的になってきています。しかしこのスマートフォンを利用した取引によくあるのが、アプリが強制終了したり、スマートフォン自体がショートしてしまうリスクです。決済したいときにネットに繋げないのは命取りになります。(私自身が取引するときはスマートフォンは利用せず、手元で為替相場の動きをチェックするくらいにしています。) もちろんPCでの取引でも同じようにリスクは存在するので、いざというときには電話で取引できるようにしておくのが一番安全です。「電話」「PC」「スマートフォン」での取引をまずは試してみましょう。


●「為替変動リスク」

これは、自分が予想していなかった方向に相場が大きく動いてしまったときのリスクです。
相場には値幅制限がないので、自分の思惑とは反対の方向に、短期間で動いてしまうことがあるかもしれません。このとき損失が預託金を超えることもあり、追加証拠金を支払うハメになってしまうので、注意が必要です。自分が今回のトレードでどれだけの損失まで出してOKなのか、注文を出す前にしっかりと考える必要があります。

今の値段で売り買いすることを「成行(なりゆき)注文」といい、基本的には成行だけでも十分にトレードできますが、あらかじめ損切りの注文を同時に出しておくこともできます。これを「逆指値(ぎゃくさしね)注文」といい、今より相場が不利に動いてしまったときに自動的に損切りされるようになっています。(ただし相場が大きく動いているときは指定の値から滑ることもあるので注意。)今より有利な値段であらかじめ注文しておくことは「指値(さしね)注文」といい、成行、指値、逆指値の3つが基本的な注文方法です。