(写真=PIXTA)
株式投資の醍醐味のひとつに、株主優待による銘柄選びがある。9月に優待を受ける権利が発生し、投資額が5万円以内に収まる銘柄をピックアップして紹介したい。
9月株主優待①ジャパンベストレスキューシステム <2453>
ジャパンベストレスキューシステムは、本社が愛知県名古屋市にある企業で、日常生活に関わる様々なトラブルを解決する総合サービスを提供している。
9月末時点で100株(投資額約2万5,000円以上)を保有する小口株主に対し、同社サービスの割引券を提供している。鍵や水まわり、ガラス、パソコンに関するトラブルで作業を依頼する場合に、5,000円の割引が受けられる。優待券は12月末ごろに届き、翌年の年末まで使用できる。
日ごろ、トラブル解決サービスを受けてみたいと考えている人にとっては、同社の優待券を入手しておくと、いざという時のお守りとして使うことができそうだ。
なお、1,000株以上の株主には、同社がパビリオンを出展する『キッザニア』の特別ご招待デーの招待券が提供される。さらに2,500株以上の株主となると、好きな時にキッザニアを利用できる特別招待券が3枚以上もらえる。
9月株主優待②ヤマダ電機 <9831>
ヤマダ電機は、群馬県高崎市に本社がある家電量販店である。現在は、構造改革のため店舗閉鎖を進めている。月次の全店売上高は6月に前年同月比6.8%減に沈んだものの、7月には同6.8%増とプラス圏に浮上するなど、一進一退の状態にある。
9月末時点でヤマダ電機の株式を100株保有している株主には、買上金額1,000円(税込)ごとに500円の割引が受けられる優待券が4枚提供される。来年3月末に株を保有していると、さらにこの優待券が2枚提供される。
ヤマダ電機は今年3月、株主優待の内容を見直し、「保有期間に応じた株主優待制度」を導入した。長期保有者に有利となるもので、前述の所有株数に応じた優待制度とは別に、9月末時点で同社株(100株以上)を1年以上継続保有している株主に、500円分の優待券1枚を追加で付与する。
また、3月末にも、継続保有期間が1年以上の株主に3枚(1,500円分)、同2年以上の株主に4枚(2,000円分)の優待券がそれぞれ提供される。なお、優待券の有効期間が、従来の1年間から半年に短縮されているので注意する必要がある。
9月株主優待③TAC <4319>
TACは東京都千代田区に本社がある、会計・法律・公務員講座などで知られる資格専門学校である。少子化や民間企業の採用姿勢の積極化により、資格試験の申込者数は減少傾向が続いており、主力とする個人向け教育事業の業績が低迷している。
TACは権利確定月である9月、3月に100株以上を保有している株主を対象に、受講料が定価の1割引きとなる受講割引券を1枚提供している(1,000株以上の株主には2枚)。
優待券を使用できるのは、申し込み1回につき1枚のみで、1年間に使用できる枚数は最高4枚までだ。使用できるのはTACの直営校や提携校のみで、インターネットからの申し込みや、生協、書店などの代理店では使えない。
制約が多い印象があるが、実は優待券は株主以外でも利用可能で、他社への譲渡ができる。TACで税理士試験対策の授業を受ける場合には、20万円以上の受講料を支払うコースもある。
一方、株主優待券は2万6,000円前後の投資で獲得できる。資格試験を受ける予定がある子供や親戚にプレゼントすれば喜ばれるだろう。(ZUU online 編集部)
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。