「IPO株は勝率が高い」といわれる。勝率が高いということは利益が出やすいことを意味し、それは良いことなのだが、ではなぜIPO株は勝率が高いのだろうか。背景には、「IPOディスカウント」というものがあるのだ。

目次

  1. IPOディスカウントとは
  2. なぜIPOディスカウントが行われるのか
  3. IPOの公募価格と初値実績
  4. 実際に株式投資を始めてみる

IPOディスカウントとは


(写真=PIXTA)

初めて市場に公開する株式のことをIPOと呼ぶ。IPOを実施することで、個人を含めた投資家が市場で株式を売買することができる。また、企業にとってはより多くの投資家から資金を集めることにつながり、事業拡大などに役立てることができるものだ。

IPOの際には、実際の企業業績や財務状況などを鑑みた価格よりも公募価格は低めに設定されるのが一般的である。自然と安値になるわけではなく、意識的に株価が安めに設定されるわけだ。これを「IPOディスカウント」と呼んでいる。

なぜIPOディスカウントが行われるのか

では、なぜIPOディスカウントが行われるのだろうか。

IPOを実施する企業は未上場のため、開示する財務情報などは上場企業と比べると少ない。「情報が少ない=リスクが高い」と評価されるため、低価格に設定されることになるのが理由の一つだ。

もう一つ、投資家に株式購入の意欲を十分に抱かせて、IPO株を売り切るためという理由もある。

上場する企業と、証券会社は確実に発行する株を売り切りたい。しかし公募時に適正価格で売り出してしまうと、上場後に普通に市場で購入しても構わなくなるわけで、わざわざ抽選に参加して公募価格で買う必要性はなくなってしまうだろう。

そのため、企業の種類にもよるが、一般的にIPOの公募価格は、適正価格から20%~40%ディスカウントされて販売されるのだ。

例えば、適正価格が1株2000円の企業がIPOを行う際に30%のIPOディスカウントを行った場合、公募価格は1400円となる。上場後、初値が株価が適正価格戻った場合、公募に当選した投資家は1単元6万円の利益を得ることとなる。

実際のIPOは初値の高騰率が100%以上になることも多く、IPO銘柄が大人気の投資商品となっている原因となっている。

IPOの公募価格と初値実績

ここからは、実際のIPOの公募価格と初値実績について見ていこう。例として「比較.com <2477>」および「レアジョブ <6096>」の2社を取り上げたい。

まず、2006年3月上場の比較.comでは、公募価格45万円に対して、初値は公募価格の6倍に当たる270万円。公募価格で購入し、初値で売却した場合に得られた利益は225万円にもなった。このように、一気に高額の利益が得られる可能性があるのは、IPO投資の魅力の1つといえよう。

2014年6月上場のレアジョブでは、公募価格1170円に対して、初値は3155円。100株購入し、初値で売却した場合には、19万8500円の利益が得られた計算になる。

このように、IPO株は公募価格で購入し、初値で売却するだけでも大きな利益を得られることがある。必ず値上がりするとは限らないが、値上がりの実績が過去に多くある事実を考えると、積極的にチャレンジしても良いのではないだろうか。(ZUU online編集部)

実際に株式投資を始めてみる

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