(写真=PIXTA)

今年のプロ野球セ・リーグでは、10月2日、大混戦となった末に、ヤクルトの優勝が決定した。雄平のサヨナラタイムリーで優勝が決定するという、劇的なクライマックスとなった。

多くのニュースでスワローズ優勝が取り上げられたが、球団の優勝は、親会社の株価にも影響することがあることをご存じだろうか。

目次

  1. 今年のセ・リーグはスワローズが優勝
  2. 優勝すると親会社の株価が上がる?
  3. CS・日本シリーズにも注目
  4. シリーズ優勝で利益を得るにはすぐに売ることが大事
  5. 証券口座を開設する方法

今年のセ・リーグはスワローズが優勝

【序盤は苦しい展開】
今シーズンのスワローズは、ヤクルト創立80周年ということもあり、優勝を目指して成瀬善久、大引啓二がFAで加入するなど積極補強を展開した。

しかし上記二人の不振や、2013年に本塁打王となったバレンティンがわずか1試合で離脱するなどして、5月には最下位に甘んじることとなる。

【15年ぶりにリーグ優勝】
それでもロマン、オンドルセク、バーネットという助っ人による勝利の方程式や、山田、川端、畠山等の生え抜き打者の活躍により徐々に順位アップ。勝利の方程式では、先発投手が6回まで持てば、7回以降は抑えられるという印象を他のチームに与えることに成功した。

打撃陣も打撃タイトルを独占するなど、各選手が活躍を見せた。特に山田哲人のプレーは目覚ましく、ソフトバンクホークスの柳田悠岐とともに打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーを達成した。

序盤に好調を見せた横浜DeNAが急失速するなど、上位チームの状況も影響し、また投手、野手ともに大活躍する選手が複数存在したこともあり、ヤクルトは大混戦となったセ・リーグで優勝を勝ち取ることができたのだ。

優勝すると親会社の株価が上がる?

ヤクルト優勝のニュースはさまざまなメディアで伝えられており、多くの国民の耳に入っている。このように拡散しやすいニュースは、株価にも影響を与えることがある。

【ヤクルトの株価に影響】
ヤクルトは上場企業であることから、平日には東京証券取引所などで株式が取引されている。では、ヤクルト優勝の前後で株価はどう動いたのだろうか。

優勝が決定したのは10月2日である。そこから10月5日の3日間でヤクルトの株価(終値)は5990円から6350円に急上昇した。率にして6%以上の上昇であった。

【楽天イーグルス優勝時も株価が上昇】
優勝決定に伴って株価が上昇したのは、今回のヤクルトだけではない。過去にも、2013年に楽天イーグルスが優勝した時には、楽天の株価が明確に上昇した。特に、久々の優勝を果たした球団の親会社は株価が上がる傾向にある。

【ヤクルト株を買っておけば利益を得ていた】
今回のヤクルト優勝では、優勝がほぼ当確となっていた優勝前日にヤクルトの株を買って、優勝後に売った人は、1売買単位(100株)あたり約4万円の利益を得たことになる。

4万円あれば、ヤクルトスワローズが登場するクライマックスシリーズ第2ステージの観戦チケットを十分購入できる。

200株など、より多くの単位の株を買っていたなら、進出が期待される日本シリーズのチケットまで購入できた可能性もある。うまく優勝に合わせてヤクルトの株を買っていれば、野球チケットが複数枚買える利益が出ていたのだ。

CS・日本シリーズにも注目

レギュラーシーズン優勝の前後でヤクルト株は上昇したが、日本シリーズでもヤクルトが優勝した際に株価が上場することが期待される。

【ホークスが優勝してもソフトバンク株は値上がりしにくい】
パ・リーグでは早々とソフトバンクホークスがリーグ優勝を決めている。ホークスはスワローズと同様に、親会社が上場しており、株式を売買することができる。

しかし、優勝回数の多いチームは優勝しても親会社の株価が上がりにくい傾向にある。そのため、ソフトバンクよりもヤクルトの株が狙い目だといえる。

【敗北しても株価は下がらない】
また、もし日本シリーズに負けてしまっても、過去敗戦だけを理由に親会社の株価が下がったことはない。

もちろん、ヤクルト株を買うなら、ヤクルトが日本シリーズでも優勝し、株価が上がることが望ましいが、仮に敗退した場合でも、大慌てする必要はないといえる。

シリーズ優勝で利益を得るにはすぐに売ることが大事

日本シリーズでヤクルトが優勝した場合、利益を早めに出しておくことが大切だ。というのも、球団が優勝した際、親会社の株はずっと上がり続けるわけではないからだ。

優勝時に上昇した後、3日程度経つと、次第に元の価格に戻っていく傾向がみられる。そのため、優勝を期待して株を買う人は日本シリーズ終了後3日以内に売ることが大事だといえる。優勝の喜びに浸るのも良いが、株を売るのも忘れないようにしたい。

証券口座を開設する方法

株を買うためには、証券会社に口座を開設する必要がある。口座開設と聞くと、1カ月以上かかる面倒な手続きだというイメージがあるかもしれない。

しかし、 SBI証券 等のネット証券では、最短1週間ほどで口座開設が可能だ。1週間であれば、今すぐ行動すれば、日本シリーズの優勝が決定する時期に十分間に合う。

さらに、 カブドットコム証券 ではなんと最短1日で口座開設が可能だ。CSや日本シリーズまで時間がない時はカブドットコム証券を利用するとよい。

ここで登場したSBI証券、 カブドットコム証券 のいずれも、ネット証券大手である。口座開設、維持が無料であるだけでなく、利用者が多いことから、安心感があるといえる。

【口座開設の方法】
スムーズに口座開設するためには、ネット上で手続きを行うことが望ましい。手続きが済んでしばらくすると、申込書が郵送されてくるので、署名や捺印、本人確認書類の添付などを行って返送すると、口座が開設できる。

返送用封筒が申込書とセットで送られてくるので、わざわざ封筒を用意する必要はない。口座開設が完了すれば、ログインIDとパスワードが送られてくるので、マイページにログインすることができる。

ちなみに、口座開設にかかる費用は無料である。無料でありながら、最短1週間で口座開設できるので、気軽に投資を始められるのではないだろうか。

さまざまな株に投資するのも良いのだが、はじめのうちは、自分が知っている会社の株を買ってみるのも、投資の始め方のひとつだ。野球についての話題が多い時期には、野球チームの親会社の株を買って、優勝の前後での値上がり利益を狙ってみてはどうだろうか。

【ネット証券大手】
>> SBI証券の公式ページはこちら

【最短1日から口座開設が可能】
>> カブドットコム証券の公式ページはこちら

次に進む「 マネックス証券の魅力を徹底解説 」→