KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA
(写真=PIXTA)

和歌山県と言えば何をイメージするだろうか? 高野山を思い浮かべる人もいるだろうが、それ以外はどうだろう。実は、和歌山県は楽天トラベルによる「2015年の秋、人気急上昇の旅行先ランキング」で堂々の1位に輝いている。前年比133.4%という人気の高さだ。

決して交通の便が良いとは言えないはずの場所だが、なぜ今、和歌山県が人気なのだろうか?ここでは和歌山県への旅が人気なわけと人気のスポットを紹介していきたい。


開創1200年を迎えた高野山の魅力

2004年世界遺産に登録された高野山。弘法大師が開いた日本を代表する真言密教の道場は、2015年に開創1200年目を迎えた。御開帳や特別公開を目当てに多くの観光客が訪れている。そして寺院の境内を色鮮やかに照らす紅葉と合わせて「秋の特別公開」が予定されていることも人気の理由1つだ。

  • 金堂の御本尊特別開帳(2015年10月1日~11月1日)
  • 金剛峯寺の持仏御本尊開帳(2015年10月1日~11月1日)
  • 徳川家霊台内部特別公開(2015年10月31日~11月8日)

1872年(明治5年)までは女人禁制だった高野山。それに対し女性の参詣が自由であった寺院は「女人高野」と呼ばれている。弘法大師ゆかりの寺とも呼ばれ女性にご利益があるお寺としても親しまれている。期間限定で豪華景品が当たるスタンプラリーが12月31日まで開催されていることも女性に人気の理由と言えそうだ。スタンプは万年山 自尊院・妙法山、阿弥陀寺・宀一山 室生寺に設置されている。


「日本和歌山に行くときれいになれるかも? 「日本3大美人の湯」の1つもある

きれいな肌は女性にとって永遠のテーマ。肌を美しくする美人の湯として有名な「龍神温泉」など和歌山には有名な温泉がたくさんある。ちなみに「龍神温泉」は「日本3大美人の湯」と言われている(ほかに群馬「川中温泉」、島根の「湯の川温泉」)。これも女性客を引き寄せた理由のようだ。泉質は無色透明の重曹泉(ナトリウム炭酸水素塩泉)。豊富なラジウム放出量が肌を美しくするといわれている。

また「湯の峰温泉」は開湯1800年を迎えた日本最古の温泉として人気を集めている。昔ながらの温泉情緒が残った風情を感じることが出来るスポットである。熊野詣の参詣道の一部として世界遺産に登録されている天然温泉の岩風呂「つぼ湯」は1日に7回も湯の色が変化すると言われている。

そして熱海温泉、別府温泉と並んで「日本三大温泉」と言われる「白浜温泉」。日本書紀や万葉集に詠われた古い源泉である。太平洋に面した開放感あふれる露天の岩風呂、白良浜の砂浜の中にある露天風呂など満喫できる。