米国の平均所得は?

日本でも労働者の所得格差はあるが、アメリカは人種によって所得が大きく異なるという特徴がある。(以下、1ドル=120円で計算)

アメリカ人口調査によると、アメリカ全体の平均世帯所得は2013年が5万4462ドルで日本円にして約634万円、2014年は5万3657ドル(約644万円)だった。

人種別で見てみると、最も高い世帯年収はアジア系アメリカ人で、2014年は7万4000ドル、日本円にして約888万円。最も低い人種は黒人人種で、3万5000ドル(約420万円)。アジア人と黒人で、2倍以上の所得格差があることが分かる。

アジア人は、アメリカ全体の人口からすると4%程度しかいないが、人口の約75%を占める白人と比べても平均所得が高くなっている。中国系やフィリピン系の、いわゆるアジア系アメリカ人は、アメリカ国内における大学への進学率が高く、成績も上位。アメリカで成功しようと、教育熱心であるアジア系の家庭が多く、その結果、年収でも人種別でトップとなっていると考えられる。


現金の貯蓄額が低い米国人

アメリカ人は株や債券、投資信託などに投資をするか、不動産や401Kなどの退職年金という形で金融資産を保持するため現金の貯蓄額は低い。米国の非営利団体「CFED」が2014年に発表した報告書によると、米国の労働者の44%は、貯蓄残高が5887ドル以下(日本円で約706万円以下)しかなく、日本の平均貯蓄額1047万円と比べても低いことが分かる。

身近な同僚や友達に所得や貯蓄額を直接聞くのは難しい。しかし、このような日米のデータと比べることで自らの立ち位置を確認することができる。これからの所得目標や何歳までにいくら貯蓄するという具体的なライフプランを考える上でも今回のデータを参考にしてみてはいかがだろう。 (ZUU online 編集部)

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