Googleは従業員の血糖値をKPI 最高の人材を確保するために

「健康経営」が重視しはじめた背景には、優れた人材を惹きつける企業カルチャーの重要性がこれまで以上に高まっていることが挙げられる。

経営コンサルタント大前研一氏によれば、世界中で1%以下の金利でカネが調達できる今、もはや「カネ」は経営に必須のものではなくなりつつあり、経営の要諦が「ヒト・モノ・カネ」から「ヒト・ヒト・ヒト」になりつつある。とにかく優秀な人材の確保こそが、あらゆる企業にとって、何よりも重要なものなのだ。

実際、「世界の魅力的な企業ランキング」で第1位のGoogleは、社員を「資産」として扱う企業文化が浸透しており、従業員が最高のパフォーマンスで仕事ができるよう、従業員の血糖値をKPI(業績評価指標)としている。Googleが世界中の優秀な人材を魅了し続ける理由も、このあたりにあるのかもしれない。

人材を自社の「資産」として扱い、世界中から最高の人材を確保し続ける企業こそが、今後の世界をリードする企業となる。人材を“歯車”のように扱い続けるようなら、ウォール街の未来は明るくないだろう。(ZUU online 編集部)