自由が丘、丸の内、二子玉川にサロンやブティックを出店

日本では2010年、海外1号店として東京・自由が丘にティーサロン&ブティックをオープン。2015年10月現在、そのほか丸の内、二子玉川にティーブティックがある。航空会社や高級ホテルでも採用され、ブランドのファンは着実に広がり、この5年、売り上げは順調に伸びているという。

自由が丘のサロンは店内装飾などにもこだわり、高級感あふれるアートギャラリーのような雰囲気だ。客層は、紅茶好きの人はもちろん、「美味しい」「美しい」ものに敏感な女性が多いという。立地柄、丸の内のブティックは仕事帰りのOLやサラリーマン、二子玉川は主婦の来店も多いが、老若男女に人気が広がっているそうだ。近年はホワイトデーなどに男性がギフト用として買い求める姿も目立つ。

店内で出されるティーガストロノミー(茶葉を使った料理)やティーペイストリーは、日本でメニュー開発し手作りしている。もちろん、事前にシンガポールにてどの茶葉がどのような食材に合うかなどの研修を受けた上でのことだ。

紅茶だけでなく、そのほかの茶葉、料理に対する評価も高く、スイーツを楽しみに遠方から来る人も増えているという。

日本市場の成功の理由について邊田氏は、「多くのグルメブランドは消費の主流にとどまることを好み、希少な高級感を持つレベルにまでブランドを引き上げる事ができていません」とした上で、「TWG Teaはその真逆で、茶葉の質はもちろんのこと、商品パッケージやお客様へのサービスに至るまで、驚くべき細部へのこだわりを持ったハイブランドです」と胸を張る。

さらに「日本のお客様は、より卓越した品質の商品を探し求め、それにこそ対価を払いたいと考えています。TWG Teaは、そんな日本のお客様の要求に正当に向き合っています」と言い切る。そうした信念や姿勢があったからこそ、ブランドがしっかりと築き上げられたのだろう。

40カ国・地域で展開、新店舗も続々

現在、世界40カ国・地域で製品展開し、15カ国・地域で51のティーサロン&ブティックを展開。最近では、マカオ、台湾、中国・広州、上海、タイ、アラブ首長国連邦、カンボジアに新店舗をオープンした。年内には香港やカタールにもオープンする計画で、日本でもオンラインショップ開設を目指し、準備を進めているという。

茶葉はアジアでの生産が圧倒的に多い。だからこそアジアのお茶文化や食のトレンドをけん引しようという使命感があるようだ。上質な茶葉への妥協ないこだわりと、徹底した世界観でまたたく間にアジアのオンリーワンブランドとなった「TWG Tea」。お茶という伝統の中で革新にチャレンジするこのブランドへの注目度ますます高まるだろう。(ZUU online 編集部)