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(写真=PIXTA)

定年退職まで残すところ10年ほど。50代を迎え、来るべきセカンドライフに備えて資産運用を始めたいけど、具体的に何に投資して良いのか分からない。年齢的にも積極的にリスクをとることは難しい。これまで懸命に働いて蓄えてきた大切な資産、できれば目減りするリスクを極力抑えながら、増やす方法はないだろうか…。そんな50代のニーズに応えるのが、バランス型ファンドである。

20代と50代ではリスクの許容度が違う

ファンド(投資信託)には様々なタイプがある。日本の株式市場の優良銘柄で運用するタイプや、債券を中心に運用する債券型、REITと呼ばれる不動産投信で運用するファンドなどだ。また、株式や債券、REITには日本だけでなく海外の市場に投資するタイプに加え、コモディティと呼ばれる原油や金、プラチナなどで運用するファンドもある。

相場は日々上昇したり、値下がりするものだ。20代のように定年退職まで40年以上の時間が残されていると、たとえ株式のなかでも高い成長が見込まれる銘柄で構成したファンドで積極的に運用し、万が一損失を受けても、取り戻すことは十分に可能。しかし、冒頭で紹介した50代の方のように定年までに残された時間が10年ほどになると、一度大きな損失を受けると取り戻すことが難しくなる恐れがある。このように、20代と50代では時間的に許容できるリスクが異なる点に注意する必要がある。

では、リスクの許容度の低い50代の方が、大切な資産の目減りを抑えながら運用するにはどうすれば良いのだろうか?

異なる資産をバランス良く運用してリスクを低減

こうしたリスクを低減する方法の一つに「分散投資」という考え方がある。たとえば、株式と債券には「株価が値下がりすると、債券価格が上昇する」という正反対に動く習性が働きやすい。この習性を利用して、株式と債券をバランス良く運用すれば、株価の値下がり分を債券価格の上昇でカバーすることで資産の目減りを防ぐことが可能となる。この方法をさらに発展させて、日本よりも成長の見込まれる外国の株式や債券、さらには不動産やコモディティもバランス良く組み合わせれば、たとえ日本で大地震が発生しても大切な資産を守ることが可能となる。

このように、株式や債券など様々な異なる資産を、バランス良く組み合わせて運用するファンドが「バランス型ファンド」「バランス型投資信託」と呼ばれるものだ。

プロの運用責任者がリバランスしてくれるので安心

バランス型ファンドのもう一つの特長として、保有期間中の「リバランス」が不要という点も挙げられます。リバランスとは、運用中の保有資産のバランスが崩れたときに行うメンテナンスのようなもの。

たとえば、日本の株式と債券の比率を「50:50」のバランスで運用した場合。1年後に株式が大幅に上昇したことで、このバランスが「70:30」に崩れていたら、再び「50:50」に修正して株価が万が一急落したときの資産の目減りを防ぐ必要がある。これをリバランスと言う。問題は、株式と債券だけでなく、先に紹介した様々な異なる資産を、バランス良く組み合わせていた場合、個人でリバランスするのは大変な労力がかかることだ。

バランス型ファンドは、こうしたリバランスをプロの運用担当者が責任をもって行ってくれるので安心である。雨が降っても槍が降っても、大地震が起きても、大切な資産を守り育てる「全天候型対応の資産運用」バランス型ファンドで、来るべきセカンドライフに備えてみてはいかがだろうか。(ZUU online編集部)